EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.4.20(Fri)

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  • 柿谷曜一朗、杉本健勇…。大阪ダービーを前に、愛弟子へのユーモアを口にしたG大阪のレヴィー・クルピ監督

    柿谷曜一朗、杉本健勇…。大阪ダービーを前に、愛弟子へのユーモアを口にしたG大阪のレヴィー・クルピ監督

     かつて指導した愛弟子たちを敵に回して挑む21日の大阪ダービー。G大阪のレヴィー・クルピ監督は柿谷曜一朗や杉本健勇らとの顔合わせを前に、いつもと変わらぬユーモアを口にした。

    「試合前はハグをすると思うが、試合の中ではヘトヘトにミスばかりして、パスミスやシュートミスをしてほしい(笑)」とクルピ流の言葉。それと同時に「ただ、ケガだけはして欲しくない」と人の良い指揮官らしい言葉も付け加えた。

     柿谷が結婚したことも承知済みで「曜一朗はクラッキ(名手)」と賛辞を送ったり、杉本に関しても「経験値を高めてきた」とその成長を認めたりしたクルピ監督。その特長を知り尽くすC大阪の攻撃陣を封じるつもりだ。

    文:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)

    (今節の大阪ダービーに臨むクルピ監督のインタビューは、大阪ダービーのプレビューとともに、エルゴラッソNo.2025号にて掲載中)

  • 松本の前田大然、アルウィンの風ニモマケズに連勝&得点を目指す

    松本の前田大然、アルウィンの風ニモマケズに連勝&得点を目指す

     明治安田J2前節・甲府戦を1-0で勝利し、クリーンシートで今季2勝目を果たした松本。序盤こそ結果がついてこなかったものの、ここに来て4戦負けなしと徐々に流れを引き寄せつつある。

     先の『甲信ダービー』での無失点勝利は、最終ラインの気迫にあふれたディフェンスぶりが目を引いたが、惜しみないチェイシングで汗をかいた前線の存在感も見逃せない。ボールの出どころである小塚和季やエデル・リマに積極的に圧力をかけた前田大然の貢献度は高かった。試合の行われた甲府は高校時代の3年間を過ごした地ということもあり、「やはり懐かしいです。友達も何人か応援に来てくれたのでゴールが欲しかったですけど、まずはチームが勝てて良かった」と安堵の表情を見せていた。

     今季初得点を目指し臨む今節は、この時期特有の強風が吹くアルウィンが舞台となる。「やはり落下地点の目測を誤ることもあるし、この前の甲府戦も風が強くて大変でした」と話しつつ、「逆にそれを生かしたサッカーもできるはず。(対戦相手の)山形も条件は同じだし、うまく使えれば」とチームの連勝と自身の初得点への強い意気込みを示した。

    文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)

  • 過去の恩讐を越えて構築された信頼関係。「レヴィーを驚かせたい」とC大阪・柿谷曜一朗

    過去の恩讐を越えて構築された信頼関係。「レヴィーを驚かせたい」とC大阪・柿谷曜一朗

     20日、G大阪との大阪ダービーを翌日に控えたC大阪が前日練習を行った。ACL敗退によるショックは少なからず残るが、大阪ダービーという「これ以上ない舞台」(水沼宏太)での一戦へ向け、選手たちは集中力を高めている。

     今季からG大阪を率いているのは、かつて、C大阪で長年に渡って指揮を執ったレヴィー・クルピ監督とあって、普段の大阪ダービー以上の注目を集める今回の一戦だが、中でもこの試合を「今までのダービーの中で一番、楽しみ」と話すのが柿谷曜一朗。

     クルピ監督と柿谷と言えば、ここであらためて振り返るまでもなく、過去にはさまざまな出来事があった。そういった歴史をすべてひっくるめて、「信頼関係ができたと思う」と柿谷は語る。

    「レヴィーをガッカリさせたくない。やっぱり、すげぇプレーをレヴィーに見せたいし、レヴィーを驚かせたい」とこの一戦に臨む心境を語る柿谷が恩師の前でどのようなプレーを見せるのか。勝敗の行方とともに、今節の大きな注目ポイントとなる。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

    (今節の大阪ダービーに臨む柿谷選手のミニインタビューは、大阪ダービーのプレビューとともに、エルゴラッソNo.2025号にて掲載中)

  • 全体練習に合流した横浜FM・喜田拓也、「サッカーをしたい。勝ちたい。それだけ」

    全体練習に合流した横浜FM・喜田拓也、「サッカーをしたい。勝ちたい。それだけ」

     横浜FMの喜田拓也が全体練習に合流した。

     監督が代わった今季も開幕2試合にフル出場していた喜田だったが、JリーグYBCルヴァンカップ第1節・FC東京戦の前日、3月6日に右足首を負傷すると、合流した翌日の3月17日に今度は左足首を負傷。復帰を急いだ結果の再離脱だったため、「また再発するのも嫌だったし、慎重にならざるを得なかったので少し時間が掛かってしまった」が、再離脱から約1カ月を掛けて完全合流までこぎつけた。

     フルメニューを行ったのは前日からだったが、この日はフルコートでの11対11もプレー。4月18日に行われたルヴァンカップ・FC東京戦に出場した一部のメンバーがクールダウンを行っていたとはいえ、大きな前進だ。そのゲームでは、中盤の底で攻守においてハードワークするとともに身振り手振りで味方に指示を送る姿が印象的だった。

     明日、湘南戦のメンバー入りについては「ないと思います」と笑いつつも、「練習をやっている以上は『いつでも』という準備はしている」。そして「選手もスタッフもみんな連戦のタイトな日程の中で頑張っているので、自分も早くピッチの中で助けになりたい気持ちがあるし…」と話すと、少し間を空けて大きく息を吐きながら「勝ちたい」と一言。「サッカーをしたい。勝ちたい。それだけ」と思いを吐露した。

    「この連戦を11人だけで乗り切るというのは絶対に無理な話なので、本当に総力戦だと思うし、自分だけじゃなくて全員がいつチャンスが来てもいいように。そういう空気がないとチームとして結果が出ていかないっていうのは今まででたくさん経験してきている。練習で上げていきます」と力強くコメント。頼れる中盤のダイナモがピッチで再び暴れ回る日は近い。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 25歳の誕生日でびしょ濡れの横浜FM・山中亮輔。ゴールは「あすも変わらず狙う」

    25歳の誕生日でびしょ濡れの横浜FM・山中亮輔。ゴールは「あすも変わらず狙う」

     練習着のシャツはおそらく汗だけではないほどに濡れ、パンツをたくし上げて山中亮輔は報道陣の前に表れた。この日(4月20日)、25歳の誕生日を迎えた山中はその数分前、チームメイトから “祝水”を浴びせられていた。

     急激に気温が上がり、日向では汗ばむ陽気だったこの日だが、水を浴びた山中は「寒いですよ」と笑った。

     大きく分けると20代後半と言われる年齢になったが、「(サッカーの世界では)若いのは21、22ぐらいまでだし、23を過ぎたらもう若いとは思っていなかった」と言う山中は、誕生日についても冷静。25歳の抱負については「特に変わらないですよ。毎年、試合に出ないといけないと思っているし、今シーズンで言うと(リーグの全)34試合に出ることを目指しているので、けがなくできたら」と話した。

     誕生日翌日の試合で自ら祝砲を狙うかについても、「誕生日だからとかじゃなくて、それは毎試合。明日も変わらず狙う」と特別ではないながら、この日の練習でもチームメイトが沸いたゴールや強烈なクロスバー直撃弾を放った左足のミドルシュートを狙っていくことを誓った。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 自信をたずさえて臨む、イバとの対峙。栃木の田代雅也、「どれだけできるか楽しみ」

    自信をたずさえて臨む、イバとの対峙。栃木の田代雅也、「どれだけできるか楽しみ」

     明治安田J2次節の横浜FCのストライカー、昨季のJ2得点王のイバとの対戦について「自分がどれだけできるのか、楽しみです」と話すのは栃木の田代雅也だ。

    「イバとレアンドロ・ドミンゲスには二人のパスのラインがあるので、常に意識しながらの対応になると思います」と警戒感を強める。

     イバとは、2016年に岐阜に在籍していたときに二度対戦している。「あのときは調子が上がっていない印象があった」と田代。二度とも得点を与えていないが、それでも「左足は強烈なものがありました」と気が抜けない戦いになるとした。

     田代は前節・新潟戦で元日本代表のFW矢野貴章とのエアバトルで終始主導権を握り、自由にさせなかった。「ストレスを感じさせることはできたと思う」と自信を手にして迎える今節。そのキーマンであるイバについて横山雄次監督は「J1級か、それ以上」と警戒度を最大に高めており、今週は入念な横浜FC対策を施していた。田代は言う。

    「当日は暑くなりそうだし、相手を走らせてバテさせたい。暑さのなかでは外国人よりは自分のほうが走れると思います」

     気温の上昇が予想される当日、両チームの熱い戦いが展開されそうだが、田代がイバを冷静に封じ込めて、チームとともに今季初の連勝をつかみにいく。

    文・写真:鈴木康浩(エルゴラッソ栃木担当)

  • 今季公式戦初敗北の教訓を胸に。広島の青山敏弘は「ゲーム展開を読みながらやらないとダメ」

    今季公式戦初敗北の教訓を胸に。広島の青山敏弘は「ゲーム展開を読みながらやらないとダメ」

     開幕から公式戦を無敗で突き進んできた広島は、4月18日に行われたJリーグYBCルヴァンカップのグループステージ第4節・名古屋戦で今季初めて敗北を喫した。

     城福浩監督は「本当に悔しい負けだったけど、これからシーズンを戦っていく上で自分たちが大事にしなければいけないことをみんなが自覚できたと思う。振り返ったときに名古屋戦の出来事があって良かったと言えるような、ターニングポイントにしていきたい」と話して、中2日で臨む21日の明治安田J1第9節・鳥栖戦に備えてきた。

     名古屋戦はメンバー外となった主将の青山敏弘は、試合運びを教訓にして鳥栖戦に挑んでいく構えだ。

    「ゲーム展開をしっかりと読みながらサッカーをやらないとダメだなと思った。1-0で勝っている状態、1-1になった状態、その状況、状況でどう戦うかが大事になってくると思うので、(鳥栖戦は)そこをみんなで共有していくことと、リーダーシップをとってやっていくことの二つを意識してやっていきたい」

     敗戦から学んだことを生かすことができるか。鳥栖戦は広島にとって重要な一戦となる。

    文:寺田弘幸(エルゴラッソ広島担当)

  • 仙台のU-21日本代表DF板倉滉、長期離脱から早期復帰。即実戦投入の可能性も

    仙台のU-21日本代表DF板倉滉、長期離脱から早期復帰。即実戦投入の可能性も

     仙台のDF板倉滉が、長期離脱から早くも全体練習に復帰。そればかりか、21日の明治安田J1第9節・磐田戦に出場する可能性も高くなった。

     今季、川崎Fから期限付き移籍で仙台に加わった板倉は、2月25日のJ1第1節・柏戦(1○0)から先発メンバーに名を連ねて活躍。柏戦では決勝点となるJ1初ゴールも決めた。しかし3月14日のJリーグYBCルヴァンカップ第2節・横浜FM戦(0△0)で右足首の靱帯を損傷し、全治約7週間の診断が下されていた。

     ところが板倉は驚異的な回復を見せ、今週から全体練習に完全合流。磐田戦の前日である20日には、全メニューをこなした。セットプレー練習では見事なヘディングシュートを決め、紅白戦では激しい守備や果敢な攻撃参加を見せるところまでコンディションを上げている。

     当初の診断より2週間も早い練習の復帰に、板倉はメディカルスタッフに感謝しつつ「『早く復帰したい』という思いがリハビリを早めたのかもしれません」と表情を明るくした。渡邉晋監督もそれを知ってか知らずか「『一日でも早くピッチに立ちたい』という思いがそうさせたんじゃないですか」と目を細めた。

     14日のJ1第8節・川崎F戦で痛んだ平岡康裕がまだ全体練習に戻っていないこともあり、板倉には磐田戦のベンチ入りだけでなく試合出場の可能性も高くなった。驚異的な回復を見せる板倉は、磐田戦で勝利するための切り札となるか。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 今節・町田戦で山口の小野瀬康介が25歳に。2年連続のバースデーゴールなるか

    今節・町田戦で山口の小野瀬康介が25歳に。2年連続のバースデーゴールなるか

     山口は4月22日、アウェイで町田と対戦する。この日は小野瀬康介の25歳の誕生日だ。

     今季全試合に先発出場し、4得点を挙げている小野瀬。チームも好調で「少なからず手応えを感じていた」(小野瀬)が、前節・福岡戦は0-2で今季2度目の完封負けを喫した。山口の攻撃を封じてきた福岡に対し、「自由にプレーできなかった」と振り返り、「もう一回気を引き締めて、気合いを入れてやらなきゃいけない」と強調した。

     しかし、相手に対策を練られることについてはポジティブな捉え方もしており、「対策されるのは相手に評価されているということなのでうれしくもある。それ以上のパフォーマンスをしていければ、さらに成長していける」と前向きだ。

     昨季の誕生日にもアウェイ戦があり、暫定1位だった名古屋を2-0で撃破。この試合で先制点を奪ったのが小野瀬だった。「今年も運良くというか、偶然にも誕生日が試合と重なった。良い誕生日プレゼントになるように自分で勝利をもぎ取りたい」と2年連続のバースデーゴールを狙う。

    文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)

  • ミシャのためにも。3連勝中の4位・札幌、指揮官の古巣戦について男気あふれる都倉賢の思い

    ミシャのためにも。3連勝中の4位・札幌、指揮官の古巣戦について男気あふれる都倉賢の思い

     21日の明治安田J1第9節では敵地で浦和と対戦する札幌。3連勝同士の対戦ということで注目を集めているが、加えてやはり、今季から就任した“ミシャ”ことミハイロ・ペトロヴィッチ監督が古巣と激突するという意味でも注目度が高まっている。

     現在、3試合連続得点中のFW都倉賢は「言葉や表情には出さないけど、ミシャさんは絶対に気合いが入っていると思う。いろいろな思いもあると思う。勝ってミシャさんを男にしたい」と男気あふれる言葉を発した。

     この選手に代表されるように、多くの選手が指揮官の古巣対決に視線を向けている様子だ。そして当の本人はこう話す。「相手は日本屈指のビッグクラブ。選手たちは気持ちを高めてプレーするだろうが、それが過剰に高まりすぎないようにコントロールする必要がある」と。

     そんな浦和戦に向けて、チームは18日のルヴァンカップ・磐田戦を終えると翌日にはそのまま埼玉県内へ移動。19日、20日と当地で調整を行っている。前節の柏戦を負傷欠場したチャナティップらもここで合流し、万全の調整で埼玉スタジアムに乗り込むことになる。昨季の埼玉スタジアムの対戦で見事な直接FKを沈めたDF福森晃斗は「昨季のアウェイでの勝点1獲得は上々だという感覚だった。でも、いまは違う。上位に食い込むためにも、アウェイの浦和戦とはいえドローでは満足できない。チームとしての意識は間違いなく昨年よりも高まっている」と明かす。

     昨シーズン、16年ぶりのJ1残留を果たした札幌。今季はミシャを招へいしてさらなる高みを目指している。さらなる浮上をかけた重要な一戦は、21日の16時にキックオフとなる。

    文:斉藤弘則(エルゴラッソ札幌担当)

  • ピカシュウの獲得報道について、G大阪のレヴィー・クルピ監督は「フェイクニュースだ」と否定

    ピカシュウの獲得報道について、G大阪のレヴィー・クルピ監督は「フェイクニュースだ」と否定

     ブラジル1部・バスコ・ダ・ガマの攻撃的SB、ヤーゴ・ピカシュウの獲得をG大阪が検討していると、リオデジャネイロの一般紙「ジア」が18日に報じた。

     しかし、大阪ダービーを翌日に控えた20日、レヴィー・クルピ監督を記者が直撃すると「そんな記事が出ているのも知らなかった。これっぽっちの可能性もない。フェイクニュースだ」と指揮官は完全否定。技術が高く、攻撃的MFもこなせるヤーゴだが「ピカシュウは良い選手だが、われわれが求めている選手ではない」とクルピ監督は話していた。

     ちなみにピカシュウは、人気キャラクターの「ピカチュウ」にちなむ登録名で、日本のサイトなどではヤーゴ・ピカチュウと表記をしているところもあるが、ポルトガル語読みだと「ピカシュウ」になる。

    文:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)

  • 前線で体を張る大分の林容平、ベンチではあらかじめゴールで喜ぶための動線を確保

    前線で体を張る大分の林容平、ベンチではあらかじめゴールで喜ぶための動線を確保

     今季はコンスタントに出場を続けている大分のFW林容平。大けがで長期離脱した昨季のもどかしさを払拭するように、前線で体を張っている。

    「今季はチーム内の競争も激しく、いつメンバーを外されるかわからない。どの試合に出るときも『これが最後の試合かもしれない。そうなっても後悔しないようなプレーをする』と心に決めて臨んでいる」と話す。

     ポジション争いにも負けん気の強さをのぞかせつつ、ベンチで試合を見ている時間帯には仲間を応援する思いを全身で表現。明治安田J2第9節の横浜FC戦でも、交代でベンチに下がったあと、戦況を見つめながら立ち上がったり手を振り回したりと、ピッチにいるとき同様のアグレッシブさで味方を鼓舞した。

    「誰かがゴールを決めたときにはすぐに走っていけるように、足元のペットボトルをあらかじめどけておいて動線を確保している」と準備万端だが、手に汗握る展開で思わず立ち上がって前に出たとき、隣でいつもどおりクールに見守っていた小手川宏基に「見えないから」と制された場面も。

    「絶対にJ1昇格したい。そのためには自分ももっとゴールを狙う姿勢を見せなくては」と、最近はポストプレーに徹していた献身性に貪欲さを課して、次の試合へと準備を進めている。

    文・写真:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)

  • 水戸の“左の槍”。前節見せたジエゴのアシストは「バックドア」のステップがカギ

    水戸の“左の槍”。前節見せたジエゴのアシストは「バックドア」のステップがカギ

     J2前節・金沢戦で見事なクロスで岸本武流の決勝ゴールをアシストした水戸のジエゴ。「練習で常にいいクロスを上げることを意識して取り組んできて、それが結果につながってよかった」と笑みを見せた。

     ポイントはクロスを上げる前の動きにあった。左サイドで木村祐志がボールをキープした際、ライン際でジエゴはマーカーと動きの駆け引きを行い、一度後ろに下がるふりをして、相手をつり出しておいて、裏のスペースへスプリントをかけて抜け出した。フットサルでよく使われる「バックドア」というステップを使って、フリーの状態を作り出したのだった。

    「ブラジルではほとんどの子供がフットサルをやっている。僕もそうだった」とジエゴが振り返るように、少年時代はフットサルチームに所属していたという。そして、フットサルチームの監督がサッカーチームの監督になることが決まり、ジエゴはその監督にスカウトされてサッカーをはじめたという。それ以降、サッカー一筋でやってきたジエゴだが、「フットサルをやってきた経験が生きている」と語る。前節のゴールはまさにそれを実証したと言える。

    「まだコンディションは100%ではないけど、これからもっと上がると思う」と語るジエゴは「コンディションが上がれば、もっとパフォーマンスもよくなる」と自信をのぞかせる。左サイドの“槍”として試合を重ねるたびに存在感を発揮しているジエゴ。これからさらにその鋭さに磨きをかけていくことだろう。

    文:佐藤拓也(エルゴラッソ水戸担当)

  • 「仲間を助けたい」。名古屋のガブリエル・シャビエル、神戸戦で復帰へ

    「仲間を助けたい」。名古屋のガブリエル・シャビエル、神戸戦で復帰へ

     左足の負傷で戦線を離脱していたチームの司令塔ガブリエル・シャビエルが、土曜日に行われる神戸戦で復帰の可能性が高まった。

     シャビエルは6日の練習中に左太ももの肉離れを発症し、明治安田J1第6節の札幌戦から欠場が続いていた。ピッチに魔法をかける司令塔を欠いたチームは、攻撃の連係に冴えを失い、リーグ戦の連敗は、先ごろ日本代表の指揮官に就任した西野朗監督が率いていた2014年以来の5連敗に伸びている。

    「自分の仲間を助けたいと、ものすごく思っていた。早く復帰したかった」とシャビエル。苦しむチームメートを見守ることしかできず、もどかしさを感じていた。練習を始めたのは15日から。気になるコンディションは「問題はない。練習でちょっとずつ上がっているので、神戸戦には間に合うだろう」と、あとは風間八宏監督の判断次第だと言う。

     一方、JリーグYBCルヴァンカップGS第4節で、ここまで無敗の広島を撃破したチームメートから刺激も受けたようだ。いつもとは違うロングボールからの得点も参考にしたいとシャビエルは言う。「基本としては監督の指示に従うが、時と場所によっては本来やらないプレーも必要だと思った。常に目指すのはゴール。広島に勝った勢いを借りて臨みたい」

     チームの状況が苦しい中で、徐々に光が見えはじめた名古屋。魔法使いの復帰をリーグ戦の連敗脱出とともに喜びたい。

    文:斎藤孝一(エルゴラッソ名古屋担当)

  • [本日のエルゴラッソ1面]OSAKA DERBY 大阪が熱く燃える日

    [本日のエルゴラッソ1面]OSAKA DERBY 大阪が熱く燃える日

    [明治安田J1第9節 プレビュー]
    ■G大阪 vs C大阪
    青黒のクルピ。正念場の大阪ダービー

    [インタビュー]
    ■INTERVIEW レヴィー・クルピ監督(ガンバ大阪)
    Vencer Ou Vencer

    [明治安田J1第9節 プレビュー]
    ■浦和 vs 札幌
    赤黒のミシャ。クラブ新記録の4連勝もかけて埼スタへ

    詳細はコチラ…