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2023.11.18(Sat)

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  • ホーム最終戦の応援を日産グローバル本社で呼びかけた小池龍太、「僕がACL最終節で復帰することがメディカルチームにできる唯一のプレゼント」

    ホーム最終戦の応援を日産グローバル本社で呼びかけた小池龍太、「僕がACL最終節で復帰することがメディカルチームにできる唯一のプレゼント」

    一人ひとりが報われるために――。勝点2差で首位・神戸を追う2位・横浜FMのJ1ホーム最終戦・新潟戦(24日・日産スタジアム)を1週間後に控え、長期離脱中の小池龍太が17日、横浜市の日産グローバル本社を訪問した。「ホーム最終戦は大切な試合。日産の社員の600人の方にチケットを購入して頂いたと聞いています。目指せ1000人、1500人!一人でも多くの皆さんがスタジアムに来ていただくことを願っています」。クラブのトップパートナーの社員たちを前に直接の後押しを熱く訴え掛けた。

    小池龍は1月のキャンプ中に右膝膝蓋骨の脱臼を負って手術を行い、復帰した直後の3月下旬に同じ箇所を骨折、再び手術を受けた。当初は全治6カ月の見込みと発表されていたが、患部の術後経過が安定せず、いまだ公式戦復帰は叶っていない。

    復帰時期の目標については、今季公式戦最終戦となる12月13日に日産スタジアムで開催されるACLグループステージ第6節・山東泰山戦に設定している。約8カ月ぶりに取材対応した小池龍はその意図について、言葉を選びつつこう明かした。

    「おそらく次の日から休みになるので、正直、そこに向かうしかありません。現時点での足の状況を見ても間に合うかどうかは不透明です。ただ、そこで焦ることもできないですし、慎重に進めてはいます」

    復帰を急がなくても、万全を期して来シーズンに臨んでもいいかもしれない。それでも、つらいリハビリで少なからず感情が揺れ動いた小池龍には譲れない理由がある。

    「今シーズン(の復帰)を諦めた時期もありました。プロサッカー選手として復帰できるのかという不安も正直、いまも残っています。自分の思い描く強度、動きのクオリティーが戻るのかは分かりません。でも、その自分の苦しさより、自分が治らないことによるメディカルスタッフの苦しさを早く解消してあげたい。僕がACL最終節で復帰することがメディカルチームにできる唯一のプレゼントです。彼らが頑張ってくれた成果を僕が表現できれば、少しは報われると思います」

    そして、常日頃からサポーターを大切にしていた小池龍が長期離脱したことで、サポーターに対する意識の変化もあったという。

    「あらためてサポーターの心強さを感じています。僕は試合に出ていることが当たり前だったので、サポーターのありがたさを感じていたようで、少し薄れていたかもしれません。チームがキツイ時間帯にスタンドを見ると、彼らはずっと飛び跳ねています。それは当たり前ではありません。その無償の愛、気持ちを気付けてよかったです」

    ホーム最終戦はリーグ連覇の行方を左右する大一番。だからこそ、サポーターの熱量は選手たちに伝播し、モチベーションに変わる。「自分たちは他のチームの結果を左右できませんが、自分たちの試合結果はコントロールできます」。“マリノスファミリー”が一丸となって、勝利という結果にコントロールすべき“時”が刻々と迫っている。

    文・写真:大林洋平(エル・ゴラッソ横浜FM担当)

    ホーム最終戦の応援を日産グローバル本社で呼びかけた小池龍太、「僕がACL最終節で復帰することがメディカルチームにできる唯一のプレゼント」