EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.2.27(Tue)

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  • ルーキーの地位に甘えない山形の北川柊斗、練習試合で2得点の猛アピール

    ルーキーの地位に甘えない山形の北川柊斗、練習試合で2得点の猛アピール

    (写真)練習試合・仙台大戦で守備でもハードに戦う姿勢を見せた北川(右)

     

     山形が26日、仙台大と練習試合を行い、4-0で勝利。筑波大から今季加入のFW北川柊斗が2得点を挙げる存在感を放った。

     チームは前日に行われた水戸との開幕戦を0-3で落とし、北川もメンバー入りを果たせなかった。

     しかし26日の練習試合に左ウイングでフル出場した北川は、前半にFW阪野豊史のシュートのこぼれ球をダイレクトでゴールマウスに収め、後半にも阪野がゴール前に流し込んだグラウンダーのクロスに合わせた。

    「今日は意識的にゴールを狙うことや背後をとる動きを意識してやりました」と狙いどおりのアグレッシブなプレーで手ごたえを得た一方、「あと2回ぐらい決められるシーンがあったので、そこを突き詰めたい。全部決めないといけないなと思いました」と、どん欲さものぞかせた。

     水戸戦については、「自分たちはやりたいことが表現できてなかったのでああいう結果になったのかなと思う。全員で意思統一して、やるべきこととやってはいけないことをもう1回整理してやらないと、また同じことを繰り返すかなと思います」と気持ちを引き締めている。ルーキーの地位に甘えず、自らがチームを引き上げる覚悟で、さらに1週間続く千葉県市原市でのキャンプでアピールを続ける。

    文・写真:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)

  • 新世代の胎動を感じさせた開幕節。そのとき、広島GK大迫啓介にこみ上げてきた思い

    新世代の胎動を感じさせた開幕節。そのとき、広島GK大迫啓介にこみ上げてきた思い

     10代の選手が多くピッチに立ってJデビューを飾った18年の開幕戦。各年代別代表のゴールを守ってきたGK大迫啓介にとっては、悔しい思いが込み上げてくる週末だった。

    「僕は去年にプロ契約を結ばせてもらっているので、もうプロとして2年目のシーズンになる。とにかく早く試合に絡みたいという思いがすごくあるし、開幕戦は同年代の選手がたくん出場していたので、悔しい気持ちがすごくありました」

     そんな大迫にとって、同じポジションのGK若原智哉(京都)がベンチ入りを果たしたことが最も刺激的だったようだ。

    「特にずっと一緒にやってきた若原智哉がベンチ入りしていたことは、すごく刺激になりました。連絡しようかなと思ったのですが、悔しいのでするのをやめました。今日の練習はずっとアイツのことを考えながらやっていたんです。『アイツが頑張っているから、俺も頑張るしかない』って」

     開幕戦をスタンドで観戦した大迫は、GK林卓人、GK中林洋次、GK廣永遼太郎の3選手の背中を追いかける立場にいる。「キャンプではあまり持ち味を出せなかった。もっとチャレンジしないと」と振り返り、決意をあらためるように語った。「何をするよりもたくさんの練習をするしかない。まずは練習試合の少ない出場時間でもアピールできるように高い意識をもって練習していきます」。

     20年に東京五輪を控え、10代の選手の活躍が注目を集める一年になりそうな今シーズン。広島では大迫啓介が悔しさを胸にシーズンをスタートさせている。

    文・寺田弘幸(エルゴラッソ広島担当)

  • 合流間近の大津祐樹。柏戦を控えるが「慌てずに戻ってきたい」

    合流間近の大津祐樹。柏戦を控えるが「慌てずに戻ってきたい」

     「1回いってみたかったですけどね」。笑顔ながらも少しだけ寂しそうな表情でそう話したのは大津祐樹だった。

     3月2日に行われるJ1第2節・柏戦。3年半の海外生活があったとはいえ、大津にとって今季から三協フロンテア柏スタジアムと名前を変えた日立台はプロ入りからずっと“ホーム”として戦っていたスタジアムだ。しかし、大津にとっては早過ぎる古巣との対戦になってしまった。

     大津は開幕前のキャンプで左膝内側側副靭帯を損傷。状態は「だいぶいい」ようで、リハビリも27日にはジャンプして片足で着地してからのダッシュ、軽めながらシュート、スタッフとの1対1など先週までと比べて負荷の高いメニューになっており、「もうすぐ合流できる」(大津)様子。それでも今週末については「さすがに無理じゃないですか」と苦笑せざるをえなかった。

     今季、日立台で柏と対戦できる可能性はルヴァンカップ決勝トーナメントと天皇杯しか残されておらず、今週末が最後になることも十分にあり得る。それでも大津は「(公式戦のうちの)1試合だから。(柏戦で無理をすることよりも)自分の足のほうが大事だから、慌てずに戻ってきたい」と万全な状態での復帰を最優先に考えている。

    文・写真:菊地正典(エル・ゴラッソ横浜FM担当)

  • 町田のクラブPRリーダー・平本一樹氏が“講師デビュー”

    町田のクラブPRリーダー・平本一樹氏が“講師デビュー”

     昨季限りで現役を引退し、この2月からクラブPRリーダーとして活躍している平本一樹氏が2月26日、町田市立七国山小学校で行われた『6年生 キャリア教育授業』に参加した。同校の『6年生 キャリア教育授業』は、将来生徒が目指す職業を調べることで生徒自身の生き方を考えるきっかけ作りや将来への展望を持つことにつなげる目的で実施。この日の授業では平本氏をはじめ、幼稚園の先生や美容師、そして大学教授などが講師役を務めた。

     町田のクラブPRリーダーに就任以降、この日は平本氏にとって、まさに“講師デビュー”。一人の講師に与えられた15分という制限時間の中で、平本氏は自身の経験を中心にサッカー選手に必要な要素やプロ選手として地域の人々と関係性を持つことの重要性を説き、時折“ジョーク”を交えながら話すことで生徒たちの興味を惹きつける工夫も施していた。

     授業の最後には質問コーナーもセッティングされており、プロサッカー選手の仕事内容に関心を寄せる生徒たちの前で約18分間、数多くの質問に応じた。その質問コーナーでは「サッカーの試合でビックリしたことは何ですか?」といった素朴な疑問にはじまり、「どうやったら収入が増えていきますか?」といったリアルな質問も飛び出したが、平本氏は一つひとつの質問に対して、真摯に回答していた。

     「楽しかったし、終わってみればあっという間。ただ話す内容を一つにフォーカスして話しても良かったという反省点は残りました。でもまったくの初体験だったけど、良い勉強になりました。僕の話が生徒さんたちの将来のためになれば、こんなにうれしいことはないですね」

     貴重な講師初体験を終えた平本氏は、大役を無事に済ませると、ホッとした表情を浮かべていた。

    文・写真:郡司聡(エル・ゴラッソ町田担当)

  • 徳島の前川大河と梶川裕嗣にチャントが誕生。二人は感謝とともに試合の猛省も

    徳島の前川大河と梶川裕嗣にチャントが誕生。二人は感謝とともに試合の猛省も

     2月25日、ホームで開幕を迎えた岡山との一戦、ウォーミングアップする選手に送られた応援の中に聞きなれないものが。3シーズン目の前川大河、完全移籍した梶川裕嗣にサポーターは新しくチャントを用意して後押しした。

     2人に話をうかがうと「うれしかったです。自分のチャントができているらしいという話は耳にしていました。プロ入りから初めてのこと」(前川)、「ピッチでいつもと違うのに気づいて、自分のものだと分かってうれしかった」(梶川)と感謝を述べた。

     それだけに結果で応えたかったはずだが、「あらためて簡単じゃないということがみんな分かった試合だったと思います。もう一度、気を引き締めようという気持ちです」(前川)、「岡山戦の前半のような試合をしていては、いままでやってきたことの意味がなくなります。最初から全力でプレーできるようにしなければいけないです」(梶川)と猛省した。

     今節はアウェイでの熊本戦。立ち上がりから全力で向かい、勝点3を持ち帰ってくれることだろう。

    文:柏原敏(エルゴラッソ徳島担当)

  • 地元・長崎での一戦を楽しみにする鳥栖の田川亨介。「テンションが上がる。すごく楽しみ」

    地元・長崎での一戦を楽しみにする鳥栖の田川亨介。「テンションが上がる。すごく楽しみ」

     26日、田川亨介がプロとして初めて迎える地元での試合を前に心境を語った。

     Jリーグでの出生地登録は鹿児島県になっているが田川にとって実際に地元と呼べるのは幼いころから育った場所である長崎県諫早市。長崎が本拠地として使用しているトランスコスモススタジアム長崎がある場所だ。昨年、長崎がJ1昇格を決めた際にも「めっちゃ応援していた。地元にJ1のクラブが誕生したことがうれしい」と喜んでいた。実家からトラスタまでは約30分ほどの距離にあるそうで、高校生のときには実際に当時J2だった長崎の試合を観戦したこともあるそうだ。

     長崎がJ1に昇格したことで地元でプレーする機会を得ることになったが、「地元の人たちが見にくるという連絡もきたし、そのおかげでテンションも上がる。すごく楽しみにしている」とすでに気持ちは高まっている。開幕戦では2018年のJ1ファーストゴールを記録したが、後半にチームが失速した際に貢献を見せることができなかった点を課題に挙げており、「前節の後半のように苦しい時間帯に前にどんどん仕掛けてラインを少しでも押し上げることに自分が貢献できればチームも助けられる」と改善を期している。

     地元への思いは少なからず持っているようで、以前には「(サッカー選手としての現役を)終えるときは地元で終わりたいと思っている」と笑顔で話したこともあるが、19歳の田川にとってはまだまだそれは先のこと。地元で初めてプレーできる喜びを胸に、3月3日は鳥栖のために全力で勝利を目指していく。

    文・杉山文宣(エル・ゴラッソ鳥栖担当)