昨季まで横浜FMに所属し、今年１月、豪州１部のニューカッスル・ジェッツに移籍した水沼宏太（35）と株式会社マネーフォワード（東京都港区/以下、マネーフォワード）がタッグを組み、『Life Compass Project』と銘打った新プロジェクトをスタートさせた。

１日には第１弾となるトークショーを実施し、今後は小学生向けサッカー教室の開催や同社の社員らとの対談記事の発信していく予定。それらを通じて、30代半ばで初めて海外リーグ挑戦に踏み切った水沼の人生観や豪州で得た新たな価値観を共有することで、水沼だけでなく、多くの人とともに人生の大切な軸となる“人生の羅針盤”を探る取り組みとなっている。

マネーフォワードは20年から横浜FMとのパートナーシップをスタート。水沼も同年、10年ぶりに横浜FMに復帰した縁で、同社のYouTubeコンテンツに出演するなど、関係を深めてきた。今回、『お金を前へ。人生をもっと前へ。』をミッションとする同社と、「新しい自分と出会いたい」と衰えることのないチャレンジ精神を源泉に行動に移し、プロフェッショナルとしても、一人間としても成長の歩みを止めない水沼の想いが重なり、プロジェクトが始動した。

１日に同社オフィスで開催されたトークショーでは、水沼が当時34歳で決断した海外移籍の裏側や公私ともに充実したオーストラリアでの生活の一端を明かすなど、事前抽選で選ばれたファン・サポーター30人をウィットに富んだ自慢のトークで大いに沸かしていた。

６月15日には小学１～４年生を対象としたサッカー教室を横浜市内で開催予定。詳細・申し込みはhttps://www.udnsports.com/news/7569/から。応募締め切りは４日２３時５９分。また近日中に同社のnote：https://note.com/mfsportsfanで水沼の海外移籍の裏側や豪州での生活に迫ったインタビューが公開される予定。

先日、シーズンが終了し、帰国中の水沼は、「豪州にいると、自分の情報はなかなか日本に届かず、自分がいまどういう気持ちなのか、どういう状況に置かれているかを自分から発信していかないと、なかなか伝わりません」とした上で、プロジェクトについて、「今回、『イベントをしたいです』とマネーフォワードさんにお伝えしたところ、同じ気持ちを持っていてくれたことは、すごくうれしかったです。サッカー選手はそうやって支えてくれる人がいないと成り立たない仕事。その気持ちは忘れずに、豪州に行ったからこそ、見えたJリーグの良さや、また違った視点でのAリーグの良さなどを伝えることで、皆さんと一緒に僕のテーマでもある“新しい自分”に会いに行きたいですね」と語っていた。

移籍を機に音声プラットフォームVoicyやインスタなどさまざまなツールで発信中の水沼。水面下では帰国中のオフを利用し、ファンと交流するオフ会企画も進行中といい、ピッチ外でも精力的な活動を続ける“Kota Mizunuma”から目が離せない。

（大林洋平）