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  • Jクラブ勢のかつてないスタートダッシュに感じられる、アジア制覇の意気込み

    Jクラブ勢のかつてないスタートダッシュに感じられる、アジア制覇の意気込み

     Jリーグより一足早く開幕したACL第1節で、Jリーグ勢の4クラブは鹿島、浦和、G大阪が勝利、川崎Fが韓国の水原三星と引き分けと好スタートを切った。4クラブの勝ち点10というのは開幕戦の結果としては過去最高だ。しかも浦和とG大阪がオーストラリアのアウェイで完勝して勝ち点3を持ち帰ったことは、今後のグループステージを戦うにあたり有利な状況を作り出したと言える。

     浦和はアウェイで14年のアジア王者であるウェスタン・シドニーと対戦し、前半は相手の堅守と楠神順平やマルティネスの仕掛けに裏を取られかけるシーンもあったが、後半に流れをつかんで4得点。特に先制ゴール、さらに2点目をもたらした李忠成と興梠慎三のコンビネーションが見事で、青木拓矢と阿部勇樹のボランチコンビも中盤のつなぎをスムーズにしながら、相手の起点を封じる意味で大きな役割を果たした。

     J王者の鹿島は韓国の蔚山現代をホームに迎え、3日前に浦和に勝利したゼロックススーパーカップからスタメン6人を入れ替えて臨んだ。前半は蔚山の堅い守りに金崎夢生と鈴木優磨の2トップも良い形のフィニッシュに持ち込めず、右サイドからゴール前を突いたレアンドロがチャンスを決め切れないなど苦戦を強いられた。しかし、新加入のGKクォン・スンテの好セーブにも助けられると、64分にCKから金崎が先制点を挙げ、その金崎のアシストから鈴木の力強いゴールを加えて勝利をもぎ取った。組織の完成度に課題は出たものの、JリーグとACLの両方を本気で獲りに行くための大型補強を敢行した鹿島の気概が感じられた試合でもあった。

     ジョホール(マレーシア)とのプレーオフを勝ち上がったG大阪はオーストラリア王者のアデレードとアウェイで戦った。前半にオ・ジェソクのクロスから長沢駿が鮮やかに決めて先制すると、前半アディショナルタイムに今野泰幸が追加点を押し込み、終盤にオウンゴールから3点目と理想的な試合運びで危なげなく勝利した。遠藤保仁をアンカーに配置する[4-3-1-2]の新システムもバランスよく機能し、ファビオと三浦弦太の新生CBコンビも何年も組んでいるような安定感を見せた。昨年は期待を大きく裏切るグループ最下位に終わっているチームにとって、汚名返上への意気込みを印象付ける試合内容だった。

     Jリーグ勢で唯一、初戦の勝利を逃した川崎Fだが、鬼木達新監督の公式戦の初陣であり、家長昭博ら新戦力がフィットしていない状況を考えればKリーグの強豪を相手に悪くない結果だ。

     Jリーグ勢は8年間もアジア制覇から遠ざかっている。理由はいろいろと言われているが、一番には本気でACLを獲りに行く姿勢が不足しているのではないかということ。もちろん負けるために大会に参加するクラブなどいないだろうし、試合となれば監督も選手も勝利を目指して対戦相手に挑んできたはずだ。しかしながら、Jリーグをあげて優勝を狙う意識というのはどこか欠けた空気があったことも確かだ。

     JFAとしてはこうした状況を打破するために、13年に「ACLサポートプロジェクト」を立ち上げ、15年に補助金の強化を決定するなど段階的にバックアップを図ってきた。今年はJリーグのキックオフカンファレンスで村井チェアマンがACL制覇を大目標に掲げている。

     その背景にはAFCが独自に付けている「AFC MAランキング」(代表とクラブの成績によりポイントが付与される。現在は代表の成績が30%、クラブが70%を占める)の事情もある。日本は現在6位、東アジアでは2位だが3位に落ちると、出場枠がこれまでの3+1から2+2になる。一時は中国に抜かれて3位になっており、代表ポイントが現在の30%から10%に減少するという提案もあることから、関係者も相当に危機感をつのらせているようだ。さらにDAZNと10年2100億円の大型契約を結んだJリーグが4位までの「強化分配金」を設けた上で、その使い道を“チーム強化”に限定したこともACLで優勝できるクラブを生み出す目的が示されている。

     また、昨年末にはクラブW杯で、開催国枠で参戦したJ王者の鹿島が決勝に進み、欧州王者のレアル・マドリーをあと一歩のところまで追い詰める戦いを見せたが、UAEで開催される今年の大会にはACLでアジア王者にならないと出場することができない。鹿島がもたらした刺激をつなげる意味でも、9年ぶりにJリーグ勢がアジアを制覇する意味は大きい。

     依然としてACLのアウェイ遠征から帰国した直後のJリーグは厳しいが、ゼロックススーパーカップをACL開幕の前に行い、Jリーグの開幕もACLの直後の週末に合わせている。また水曜日にACLのアウェイ戦を行ったクラブは日曜の夕方にJリーグの試合を組み込むなど、大きな影響がない範囲の配慮はなされている。開幕節ではオーストラリア帰りのG大阪が日曜の17:00から甲府と試合を行った。

     アジア制覇に向けてすべてが万全というわけではないが、Jリーグと参戦クラブあげてACL制覇を狙う意気込みが伝わった初戦であり、ここからの戦いにこれまで以上に期待せずにはいられない。

    文:河治 良幸

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