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味スタは印象良し。大宮のMF岩上祐三がFC東京撃破に照準
大宮のMF岩上祐三にとって、味の素スタジアムでのFC東京戦は良いイメージがある。大宮加入初年度だった昨季の開幕戦、69分の決勝点によってチームのスタートダッシュに大きく貢献した。今季は開幕戦・川崎F戦に敗れて再起を図るタイミングで今節・FC東京戦、味スタに乗り込むことになる。
「その(昨季の決勝点の)イメージを大切にしてやっていけたらいいかなと思う。FC東京はキャンプの練習試合でもやっているし、移籍してきた有名な選手も多いので、その中でどれくらいできるかは楽しみ。ウチらは絶対に勝たないといけないので、勝ちを目指してやっていければと思う」
開幕戦の敗戦により「次に勝つためには相当なエネルギーを使うと思う」と見ている岩上だが、チームが見せたアグレッシブな姿勢には手ごたえもある。「サポーターの後押しが一番大きかった。そこは良かったと思う」。一方でゲームコントロールの欠如は課題として残り、改善に取り組む。
「体力の部分で持たなかったというのもあった。開幕戦独特の難しさが出てしまったゲームかなと。でも開幕戦を経験しているので、第2節ではある程度コントロールできると思うし、うまい試合の入り方ができればいい」
本来のダイナミズムに加え、キャンプからゲーム全体をコントロールする力を見せてきた岩上。昨季に続いて味スタでの勝利を引き寄せたい。
文:片村 光博(エルゴラッソ大宮担当)
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今季鳥栖に期限付き移籍加入のMF原川力、古巣・川崎Fとの一戦にも気持ちに揺らぎなし
開幕直後に迎える古巣戦にも気持ちに揺らぎはないようだ。
今季、川崎Fから期限付き移籍で鳥栖に加入しているMF原川力(写真・中央)にとって、次節はその所属元となる古巣との対戦になる。しかし、古巣戦を前にしても本人は「普段と違う気持ちでやって良いプレーができたことがないので、いつもどおりに準備して、いつもどおりにやれたらいい」と淡々とした様子。
開幕戦ではFKを直接決めてチームの今季ファーストゴールを記録したが、「もっとボールに触らないといけない。ボールに触ってナンボのタイプなので、もっと触ってすべての攻撃に関わっていかないといけない」と反省が口を突く。開幕戦を落としてしまっただけに連敗は許されない重要な一戦となる。原川も「勝ちたい」とシンプルに気持ちを表現する。
自身2度目(15年京都在籍時にJ2第14節で14年に在籍していた愛媛と対戦経験あり)となる古巣戦だが、原川はチームの勝利だけに集中している。
文・写真:杉山 文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)
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湘南が練習試合を実施。そのアグレッシブさに指揮官も手ごたえ
1日、開幕戦を勝利で飾った湘南が馬入ふれあい公園サッカー場で、中国の杭州緑城U-20とトレーニングマッチを行った。
メンバーは主力組ではなく、前節出場した選手では下田北斗のみがポジションに並んだ。試合はその下田から動き出した。得意の左足から放たれた右CKから2得点を演出するなど攻撃の中心として活躍。それに加えて軽快な動きを見せた宮市剛が2得点を挙げ、新加入のシキーニョもゴール。さらにけが明けの端戸仁がヘディングでゴールネットを揺らすなど大量7得点を挙げた。無失点でゲームを終えた点も好材料だ。
選手たちは先発、あるいはメンバー入りを果たすべく全力でプレーした。J2リーグはまだまだ始まったばかりだが、底上げは確実に進んでいる。曺貴裁監督は「アグレッシブにプレーしてくれたし、週末の試合に向けてチーム全員が戦える準備ができた」とこのトレーニングマッチを総括。4日に行われるホーム開幕戦・群馬戦に向けて戦力、コンディションが整いつつあるようだ。
文・高澤真輝(エル・ゴラッソ湘南担当)
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金沢デビューを果たした石田崚真が語った反省点。経験を成長につなげられるか
磐田から金沢に期限付き移籍中の石田崚真が、J2第1節・愛媛戦に右SBとして先発出場。金沢デビューを果たした。
石田は「もうちょっと最初から落ち着いてやれば良かったというのが反省点。それでも、クロスの数は多かったと思う。上がる回数も多くはなかったが、普通くらいにはできた。次の試合はもっともっと駆け上がってクロスを上げて、最初から落ち着いてプレーしたい」と試合を振り返った。
対面の相手が再三再四ドリブルでしかけてくる中、石田は懸命に対応していたが、「緊張というか、『やろう、やろう!』という感じになってしまった」こともあり、表情に余裕がなく、いっぱいいっぱいという様子だった。
石田について柳下正明監督は「多少緊張していたのかもしれない」としながらも、「本当は石田ももっといけるんだけど、(緊張で)頭の整理が付かなかった。良い経験だよ。後半は何度か、チャンスと見てクロスを上げていた」と話した。
「めっちゃクロスを上げたかったので、なるべく上がるようにしていた。上がり過ぎて、守備でやられている部分もある。そこはしっかり修正しないといけない。次は改善できていると思う」(石田)。
金沢を修業の地に選んだ攻撃的SBは、早速、経験を成長につなげていく。
文・写真:野中拓也(エル・ゴラッソ金沢担当)
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千葉の町田也真人、恩師・木山監督の前で活躍を誓う
リーグ開幕戦の町田戦(1〇0)で決勝ゴールを奪い、抜群の存在感を見せつけた千葉の町田也真人が恩師との対決を心待ちにしている。
3日後に控えるホーム開幕戦で迎え撃つ山形の木山隆之監督とは、プロのキャリアをスタートさせた12年に指導を受けた間柄。「木山さんには鍛えてもらい、何とか認めてもらいたくて必死にやっていた。本当に(プロ)1年目の監督が木山さんで良かったと思っている」。数百本ものクロスを上げ続けた居残り練習や、全体練習のない午後の若手だけでの練習に付き合ってもらったことへの感謝の気持ちを言葉の端々ににじませる。
その一方でプロ1年目のリーグ戦は途中出場のみの7試合に終わり、「本当に育てようとしてくれていて、それが伝わってきた。1年間で監督に使ってもらうところまでいけなかったのは申し訳ないし、悔しい1年だった」とも。
ただ、今季から10番を背負い、自身の置かれる立場は5年前とはまったく違う。「山形戦では攻撃をスタートさせたり、ゴール前に入っていくところだったり、自分ができるプレーをして勝ちたい」。恩師の目の前のピッチ上で成長した姿を見せることで感謝の思いを伝えていく。
文・大林洋平(エル・ゴラッソ千葉担当)
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J1デビューを飾ったC大阪の丸岡満、浦和戦では宇賀神友弥との“ブラザー対決”の可能性も
2月25日の開幕戦・磐田戦でJ1デビューを飾ったC大阪の丸岡満。1日の練習後、「開幕戦ということもあり、自分の中で無難なプレーになってしまった。もっともっとチャレンジできれば良かった。(出場後すぐの時間帯で)裏に抜けた場面も、あのあと何回見ても、シュートを打てる場面だった。ああいうところで、次の試合では思い切ってプレーしたい」と振り返った。
この試合では水沼宏太の負傷交代を受けて右サイドハーフに入った丸岡だが、2月26日に行われた検査の結果、その水沼が右ハムストリング筋損傷で全治4週間と診断されたため、今節の浦和戦では先発の可能性も出てきた。
「僕はそのつもりで準備しているし、それだけのモチベーションを持って練習に取り組んでいる。浦和戦で、舞台は埼玉スタジアム。強い相手だとは思うけど、しっかり運動量だったり、攻撃の推進力だったりを見せていきたい」と今節へ向けた気持ちを話す。
また、開幕戦と同じポジションで出場すれば、15年12月にドイツで初めて会って以来、親交のある宇賀神友弥と対面する可能性もある。「(顔が似ている)ブラザー対決。兄貴に負けないよう、頑張ります(笑)」と意気込みを語った。
文・左写真:小田尚史(エル・ゴラッソC大阪担当)
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闘莉王はLINEだと敬語!? 徳島の冨田大介が名鑑アンケートの真相を語る
『エル・ゴラッソ選手名鑑』のアンケート、自分の武器について「トゥーリオ(田中マルクス闘莉王・京都)からLINEが敬語で返ってくるところ」とユニークな回答をしていた冨田大介。京都戦を前にその真相を尋ねた。
今季40歳を迎える冨田。試合後のミックスゾーンでは、各チームの大御所選手が冨田を探して挨拶にくる光景を頻繁に目にする。選手名鑑の回答からすると、闘莉王も例外ではないのかもしれないと冨田に接近。
すると、「会って話しているときは、ため口。多分、俺のこと先輩と思っていません(笑)。でも、LINEだと敬語」。これが、真相だった。今週はどこかで闘莉王から冨田宛に敬語のLINEは届くだろうか!? 興味をそそられる。
文・写真:柏原敏(エル・ゴラッソ徳島担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]J2開幕!
[明治安田J2第1節 マッチレポート]
■名古屋 vs 岡山
永井の2発。新生・名古屋が初のJ2で白星発進[明治安田J1第1節 マッチレポート]
■G大阪 vs 甲府
攻め手を欠いたG大阪。悔しい引き分け発進[AFCチャンピオンズリーグ](全国版のみ掲載)
■イースタンSC vs 川崎F
足踏みは厳禁。ミッションは勝ち点3