日本体育大3年生のGK福井光輝がJFA・特別指定選手としての認可を受け、受け入れ先がFC町田ゼルビアに決まった。

「自分の持っている力をゼルビアさんが引き出してくれて、特別指定という形で受け入れていただけたことを光栄に思っています」と福井。宮崎キャンプ終盤の約1週間はトップチームに帯同し、そのときのパフォーマンスが認められる格好で今回の特別指定選手決定の運びとなった。実際のトレーニングでは「大学生とプロのシュートのスピードや重みの違いを体感できた」。さらに宮崎キャンプではベテランの中島裕希や中村祐也らと同部屋で過ごし、経験豊富な彼らから多くのことを吸収したという。

　福井のストロングポイントは、「攻撃に関わるフィードやクロスボールへの対応」。4月からは最終学年の4年生となるが、日体大での活動と並行して、町田のトレーニングにも参加していく方向性だ。

「この経験を絶対にムダにはしたくないし、自分が持っている力をゼルビアさんで出すことでチームとしても個人としてもレベルを上げられたらと思う」。そう抱負を語った福井。ユニバーシアード代表や年代別代表候補にも選ばれてきた逸材の加入により、町田のGKは4人体制となった。

文・写真：郡司聡（エルゴラッソ町田担当）

　11日に敵地でのJ1第3節新潟戦を控える清水。実は、アウェイでの新潟戦は苦戦が続いている。これまでリーグでの全対戦でも7勝6分11敗と負け越しているが、特にアウェイの成績が2勝3分7敗。さらに、ここまで6戦勝ちがなく、リーグで最後に勝利したのは2009年までさかのぼる、まさに鬼門と言っても良いだろう。ただ、こうした記録を気にしないのは若手選手のほうなのかもしれない。白崎凌兵は、「周りは『相性』ということを話す人が多いが、今は若い選手も多いし、まったく気にしていない」と一蹴した。

　ただ、チームとしては、未完成の部分も多く、「練習から、最後のパスが『雑だな』というところがある。押し込んでいるときは良いが、引いてボールを奪ったときに、うまくつないでいきたい」と相手のことより、まずは自分たちのチームに注力したい考えだ。

　清水は現在、左のボランチをフレイレにするのか、野津田岳人にするのかというところが注目されており、その変化の影響を最も受けるは白崎となるだろう。10日の非公開練習で調整したと見られるが、ただ「誰が出ても大崩れはしない」と白崎は自信をのぞかせた。

文・写真：田中芳樹（エルゴラッソ清水担当）

　今季から徳島に加入したセルビア出身のＦＷアシチェリッチ。始動から間もないころは、同じくセルビア出身で今季から加入したDFヴァシリェヴィッチと過ごしている機会が多かった。しかしながら、約2ヵ月が経ち、いまではどの選手ともコミュニケーションが取れている。「みんなといい関係が築けていると思いますし、控室なんかでも盛り上がってます」（アシチェリッチ）。うまくチームに馴染めている様子だ。

　その中でも誰といいコミュニケーションが取れているかどうか尋ねると、「みんなと仲良くなれましたが、特にチャン（石井秀典）が面白いです。いつもちょっかいを出したりしています。面白い人はたくさんいますけど、チャンはずば抜けて面白いです。常に人を笑わせてくれます」（アシチェリッチ）とベタ褒め。チームにうまく馴染めたのは、石井のようなキャラクターの存在も大きく影響しているようだ。

文・写真：柏原敏（エルゴラッソ徳島担当）

　2月6日に右足アキレス断裂で手術を行った東京Vの澤井直人が3月9日、ひさびさにチームのクラブハウスを訪れた。

　練習前にグラウンドで全員に挨拶。チームメートたちに笑顔で迎え入れられた。その際、J2第2節の大分戦前にサプライズで仲間たちが着用した澤井への激励のメッセージ入りTシャツを、本人にプレゼント。「（全員の）サイン入りでもらいました!」（澤井）。練習後には東京Vユース同期の高木大輔、後輩の中野雅臣らと談笑していた。

　11日の第3節・水戸戦はスタジアムで観戦するという。「似合わない!」と松葉杖姿を散々イジられていた澤井の登場で、またクラブハウスが賑やかになった。

文・写真：田中直希（エルゴラッソ東京V担当）

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