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福井との練習試合でアピールしたのは山田晃平、野澤英之、瀧谷亮。今節に出場なるか
20日、岐阜は北信越フットボールリーグに所属するサウルコス福井と練習試合を行った。先発には前節・横浜FC戦で出場のなかったメンバー、あるいは出場時間が短かったメンバーが名を連ねた。
調子が良かったのは、右サイドに入った山田晃平。幾度となく相手の裏を取ってチャンスを演出。スタメン奪取へ意欲的な姿を見せた。ただ、岐阜はゴールまであと一歩届かない。後半までこう着状態が続く中で、ようやくチャンスをものにしたのはセットプレーだった。敵陣で得たFK。キッカーの野澤英之が蹴ったクロスに、SBで出場していた阿部正紀が反応(写真)。頭で決めてリードを奪った。阿部は、練習試合で2点目。攻撃面でアピールした。
勝ちきれないのはリーグ戦と同じだった。すぐさま福井に同点にされてしまう。大木武監督の大きな声がピッチに響く中、試合終了のホイッスル。
大木監督のサッカーに順応し切れてないような展開だったが、それでも収穫は多かったようだ。後半から3トップの中央に入ったFW瀧谷亮は上下左右に積極的に動いてボールを呼び込み続けていた。「まずは途中出場で1点を決めたい。そうしたら状況は変わってくる」。いまの思いを試合後に語った。
岐阜のサッカーは90分間プレスを掛け続けるスタイル。いま試合に出ている選手たちだけで1シーズンを戦い切るのは厳しい。それ以外の選手たちの突き上げが、チームを強くすることは明確で、指揮官の采配からもそれを期待していることがうかがえた。
岐阜は25日に東京Vとの第5節を控える。練習試合でアピールした選手たちの出場はあるか。文:岩波陽平(エルゴラッソ岐阜担当)
写真:©FC GIFU
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大卒ルーキー中島大貴、初先発の山形戦を振り返る。「少し緊張していました」
今季から讃岐でプロ生活をスタートさせた中島大貴。初めて先発に抜擢された前節・山形戦(0△0)を振り返った。
勝利には届かなかったものの、讃岐らしさと言える“堅守”が発揮されて今季初の無失点。4バックから3バックのシステムに変更した直後の一戦で不安要素もあったが、キャプテンの清水が「ビックリするほどハマった。(布陣が変わった中でもプレシーズンから)ずっとやってきたサッカーも崩れなかった」と言葉にしたように、決定機も数多く作れた讃岐にとっては大きな成果があった。
その一戦でスタメン出場した中島は、「試合序盤にバタつく時間もありましたが、途中から落ち着いてできたと思います」と振り返る。緊張している様子は見られなかったが、「そう見えないだけで少ししていました(笑)。10分ほど経って落ち着きました」と本音を吐露。今後に向けて「(山形戦では)極力リスクを負わずにやったのですが、試合を見返すとパスをつなげた場面も多かった。そこは今後もっとやっていかなければいけないと思います」と次のチャレンジを言葉にした。
ちなみに、ピッチには右足から入り、試合前の写真撮影後に1回ジャンプをする。これが大学時代から続く中島のルーティンだそう。
文・写真:柏原敏(エルゴラッソ讃岐担当)
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柏が細貝萌の加入会見を実施。「(加入することを)夢にしていたクラブ。黄色のユニフォームをまとえて光栄」
24日、柏はドイツ2部シュトゥットガルトからの加入が発表された細貝萌の会見を行った。
冒頭、瀧川龍一郎社長に続いて細貝はあいさつ。柏への加入を決めた理由としては「ほかのクラブとも話はしていて、『欲しい』と言ってくれるクラブもありました。その中で自分が今の立場や状況を考え、あとは熱心に誘っていただいたのもあって、柏への移籍を決断した」と話し、「小学校の卒業文集に『柏レイソルに入る』と書いたりしたこともあるので、昔からすごく気にしていて、(加入することを)夢にしていたクラブでもありました。この黄色のユニフォームはずっと見てきましたし、このユニフォームをまとうことができるのは光栄に思っています」と活躍を誓った。
また、廣川強化部長は今回の移籍について「交渉を始めたのは3月に入ってから。夏の移籍ウインドーのタイミングで選手に来ていただくよりは、早くチームに馴染んでもらいたいということで考えました」と経緯を説明。「運動量の部分や球際の激しさと海外での経験。それと何より彼が『柏レイソルでやりたい』と示してくれたところが一番の肝。柏でやりたいという意志をしっかりと示してくれる選手で、みんなで結束してチームを作っていきたいというのを今年のチームコンセプトとして編成をしています。その部分を一番大事にしました」と細貝への期待を口にした。
細貝は今日ドイツから帰国したばかりとあって、会見後は日立台のピッチで下平隆宏監督らスタッフと軽くランニングをする程度であったが、週明けの火曜日からチームに合流予定。登録が順調に進めば、4月1日のJ1第5節・広島戦から出場可能となる。
文・写真:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)
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長谷川健太監督が今野泰幸の躍動に“してやったり”の表情。「今季、求めてきた動きだった」
2年ぶりの復帰となった日本代表の今野泰幸が躍動中だ。
W杯アジア最終予選のUAE戦では貴重な2点目をたたき出したが、インサイドハーフとして新たな役割をチームで与えたG大阪の長谷川健太監督もテレビの前で今野のゴールに歓喜した。「今季、今ちゃんに求めてきた動きだった」。クロスへの入りを求めてきた長谷川監督も、してやったりの表情。
「あの場面で決めるか決め切らないかは本人の持っている力。GKは見ていないと思いますけど(笑)、よく股抜きであそこにボールが行ったと思う」と続けて、今野のポテンシャルをあらためて称賛した。
文:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)
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18歳の韓国人GKイ・ユノが加入。「仙台で活躍して韓国代表に」
仙台は23日に韓国人GKイ・ユノの加入を発表。24日の練習後に、記者会見を行った。
イ・ユノは韓国・中東高から仙台に加入。昨年から練習に参加しており、今季も1月12日の始動日からチームに合流。途中、負傷の治療や諸手続きで一時的にチームを離れたが、再び仙台での練習に加わり、国際移籍が可能な18歳になった23日に、正式契約を結んだ。背番号は35。
「若さを前面に出したプレーを皆さんに見てもらえるように、チームのために頑張ります」と意気込むイ・ユノは190cm、88kgと大柄で、ハイボールに強いGK。「仙台という土地柄、監督やコーチが自分のためになる指導をしてくれたこと、選手たちが外国人の自分に対してもすごく好意的にしてくれたこと」から、Jリーグの仙台でプロ生活をスタートさせることを決めた。
まずはこのクラブで、試合出場に向けて自らを鍛える。近年は韓国代表経験者のGKが数多くJリーグでプレーする傾向があり、イ・ユノも「サッカー選手である以上、代表は常に自分の視野にあります。仙台で活躍して韓国代表になるという夢を持っています」と、先輩たちに続くことを夢見ている。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
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柏が細貝萌の移籍加入合意を発表。手薄なボランチに強力な補強
柏が24日、ドイツ2部シュツットガルトに所属する元日本代表MF細貝萌と交渉し、加入合意に達したことを発表した。
クラブを通じて、細貝は「なにより無事に柏レイソルの一員となれたこと、本当にうれしく思っています。2011年にドイツに移籍してから約6年間海外でプレーしてきたので、久しぶりに日本でプレーすることが楽しみである一方で不安もありますが、チームの目標達成に貢献できるよう自分のすべてを捧げたい」とコメント。
日本代表として国際Aマッチ30試合を経験するなど、実力派ボランチが太陽王の一員となる。柏は現在ボランチが手薄。補強ポイントの一つだった。
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「あの年齢ですごい動いているなあ」。東京Vの二川孝広、代表戦での今野泰幸のプレーに感心
東京Vの二川孝広が、23日(現地時間)のW杯最終予選UAEvs日本での今野泰幸のプレーについて、口を開いた。
「もちろん見ましたよ。途中まで」という二川は、G大阪在籍時のチームメイトの活躍を、含み笑いを浮かべながら振り返った。
「より(攻撃に)積極的になっている。(得点を取る)いい感覚をつかめているのだと思う」
ボランチながら前線まで進出して、日本の2点目をマークした場面にニヤリ。そして、「あの年齢ですごい動いているなあ、と思います」。
36歳の二川から見ても、2歳年下の今野が自陣深くから相手ゴール前まで進入する姿は、目を見張るモノがあったということだろう。翌朝の練習を控える中で深夜のTV観戦に踏み切った状況で、いわゆる“Box-to-Box”の今野の動きにある程度の感銘を受けたのは伝わってきた。その二川、今野のゴールを確認してから、安心したのか眠りに就いたそうだ。
今季、いまだ出場機会のない二川だが、コンディションは「普通の状態」。練習では今野と同じボランチの位置でプレーすることもある。「試合では、しっかりした守備からの速い攻撃という場面が多い。チームとしてもっと攻撃のときに掛ける枚数を増やせるようにしたい」と出場時のイメージをふくらませている。彼のパスセンスが必要になるときはきっと来るはず。そのときのための準備を淡々と続けていく。
文:田中直希(エルゴラッソ東京V担当)
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山口、県内全市町がホームタウンに。「山口魂」で挑む第5節
21日に開かれた日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)理事会で、レノファ山口FCのホームタウンに6市6町が追加承認され、県内全19市町がホームタウンとなった。
県内の全市町がホームタウンになるのは、甲府に次ぐ2例目。 次節の讃岐戦は、山口県民の志を背負って今季初勝利を目指すことになる。
主将の鳥養祐矢(写真左)は「山口県全体のバックアップを実感するとともに、結果が出せていない現状を申し訳なく思う。早く恩返ししなくては」と気持ちを引き締め、「山口魂を持って戦う選手が増えるよう尽力したい。今後は各市町と関わる機会も作っていければ」と話す。
上野展裕監督は「全市町のホームタウン化は本当にありがたいこと。期待に応えられるようにわれわれはしっかりと準備して試合に臨みたい。次節も最後まで全力で戦う」と意気込む。
文・写真:田辺久豊(エルゴラッソ山口担当)
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山形のDF山田拓巳が『夢シート』を継続、そこに託す思いとは?
山形のDF山田拓巳が今季のホームゲームで『山田夢シート』を設置。障がいのある子どもとその家族が対象で、毎試合約15名を招待する。
昨季は『ナベヤマ夢シート』として、市立船橋高の先輩でもあるDF渡辺広大と共同で行っていたが、渡辺は今季、山口へ移籍。それでも、「何年か前から『やりたいなあ』と思っていたのが昨季やっと実現できて、1年で終わらせてしまうのはもったいないし、継続してやることに意味があると思うので」と今季は単独での継続を決意した。
試合後には『夢シート』利用者とのふれあい活動も続けてきた。そうした昨季1シーズンの経験で得たものもあったようだ。
「昨季はなかなか勝ち試合を見せられずに、こっちが申しわけないという気持ちになったけど、でもそんなの関係なく、選手と触れ合えたこととか、試合を観戦できたことを純粋に楽しんでくれたり、よろこんでくれていた。そういう人たちのためにも、もっと頑張らないといけないと思っていたので、これは絶対に無駄なことではないなと思った」
プロ10年目の今季はここまで先発がなく、途中出場が3試合。その献身的なプレーはいずれ先発で必要とされるはずだが、そうした個人的なこととは別に、山田は「出場時間が限られていたとしても、出れなかったとしても、とにかく勝ち試合を見せられるように努力していきたい」と思いを語った。
文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]J2に嵐を起こせ
[明治安田J2第5節 プレビュー]
■躍進中のJ2・4クラブに聞く「好調の要因は?」
[明治安田J2第5節 プレビュー・横浜FC vs 徳島]
■試合の焦点は徳島ハイプレスの成否
[The Future vol.1 DF 5 中山 雄太(柏レイソル)]
■攻撃はベース。守備でもっと貢献したい</h4>
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