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4月1日の広島戦でさっそく“柏のハジ”がデビューか!?
4月1日のJ1第5節・広島戦でMF細貝萌の柏デビューの可能性が高まった。
懸念材料だった選手登録も順調に進んでいるようで、30日の練習後には下平隆宏監督が「もちろんチャンスがあれば使いたい。メンバーには入る。まずは連れて行く」と断言。「まだ練習試合もやっていないけど、すごくコンディションは良さそうだし、何よりパーソナリティーがすごく良い。日本でプレーをしばらくしていなかったけど、Jリーグの感覚はすぐに戻ってくると思うし、本当に彼がいることでチームの雰囲気も良くなるので、チームに良い影響を与えてくれればと思う」と大きな期待を寄せた。
本人は「試合に出る出ないは監督が決めることなので、自分は監督に与えられた役割や時間でしっかりとやれるように努力していきたい。ほかの選手と切磋琢磨して刺激し合って、チームがレベルアップしていく中の一つのピースとしてできたらいいと思う」と話すにとどめたが、7年ぶりにJリーグのピッチに立つ準備は万全な様子。
連敗ストップの切り札として、 さっそく“柏のハジ”が誕生しそうだ。
文・写真:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)
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復帰間近の水沼宏太、横浜FM時代の後輩である齋藤学の主将姿に「刺激」
J1開幕戦・磐田戦の試合中に負った右ハムストリング筋損傷により戦列を離れていたC大阪の水沼宏太だが、今週から全体練習に部分合流している。3月30日は紅白戦を除くすべてのメニューをこなし、「焦らず、という感じですけど、足のほうは順調だし、コンディションを上げていきたいですね」と現状について語った。
C大阪にとって今節の相手は、水沼が育成年代から過ごした古巣の横浜FM。横浜FMジュニアユース、横浜FMユースの1学年後輩である齋藤学が主将をやっていることについて尋ねてみると、「昔から(齋藤)学のことを知っているメンバーは、学が主将をやっていることに対して、変と言ったらおかしいけど、笑っちゃうところもあると思う(笑)。でも、ああやって成長して、いまのマリノスを先頭で引っ張っていく立場になったことはすごいと思うし、刺激になる」と後輩を称えた。
「4月、5月は試合も多いし、今節は無理だとしても、僕もなるべく早く、1試合でも早くピッチに戻って、チームのために貢献したい。チームは前節、鳥栖に勝って、今節は連勝が懸かっている。さらに良い流れに乗るためにも、この試合は大事だと思う」とピッチの外から古巣戦を見つめる。
文:小田尚史(エル・ゴラッソC大阪担当)
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湘南で生まれ育った馬場賢治。憧れのクラブ、そして恩師との対峙を前に
かつて3シーズンにわたってプレーをした湘南との古巣戦に向け、MF馬場賢治の心中は穏やかではない。
「正直なところ複雑ですね」
馬場自身がそう話すのも無理はない。彼にとって湘南は単なる古巣ではなく、生まれ育った土地の憧れのクラブであるからだ。
「ベルマーレという名前になる前のJFLのときから応援していたし、ここ(讃岐の試合)に応援しに来てくれている少年のように、僕もベルマーレのサポーターだった」
あまりの思いの強さからか、10年に神戸から湘南に期限付き移籍をした際にも「(実際に自分が湘南でプレーすることに)何か変な気持ちがあった」というほど憧れの気持ちを抱いているが、今節はその「いまでも(気持ちは)サポーター」というチームを、サッカー人生で初めて敵に回して戦うことになる。
もちろん、だからと言って馬場がこの試合で湘南相手に手心を加えることはなく、自身の全力で戦うファイトスタイルを貫くはず。何より、その戦うマインドを厳しく叩き込んでくれたのは湘南・曺貴裁監督にほかならない。
馬場は当時受けた曺監督の指導を「本当に厳しかった」と苦しい日々を振り返る反面、「いまでも一番尊敬する指導者だし、一番自分が刺激を受けた指導者。自分が指導者になるならああいうベースを持ってやると思う」と最大限にリスペクトしている。
そんな慕う師の前で「まだまだやれているというところを」と背番号11。自身の持つ最大限のパフォーマンスを見せるとともに、“讃岐の馬場”としてチームの今季初勝利のために全身全霊のファイトを見せてくれるはずだ。
文・写真:松本隆志(エルゴラッソ讃岐担当)
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U-20日本代表のドイツ遠征から戻った冨安健洋の表情が冴えない理由は?
U-20日本代表のドイツ遠征に参加していた福岡の冨安健洋が3月30日のチーム練習に合流。帰国したばかりということでウォーミングアップに参加したあとは、軽いジョギングとストレッチを行ってロッカールームへと引き揚げた。
今回の遠征でメインとなったU-20ドイツ代表との試合では「イングランドやアルゼンチンと比べると力の差を感じなかった。敗れてしまったが(1●2)、やるべきことをしっかりとやれば日本のサッカーはできると思った」と、チームとしての手ごたえはつかんだ様子。
ただ、福岡・井原正巳監督が「向こうで4試合をこなしているので、かなり疲労は溜まっているようだ」と話したとおり、練習後に記者陣に囲まれた冨安の表情はどこか冴えなかった。もちろん疲れが一番の理由だろうが、原因はそれだけではない様子。
「今回の遠征ではコンディションが最後まで上がらず、調子がよくなかった」と、移動の影響などで思うようにコンディション調整ができなかったことが悔しかったらしい。
「でも、これでどうやったらコンディションが上がるかを学ぶことはできた」と前向きに気持ちを切り替えるあたりは、さすが。
文・写真:島田徹(エル・ゴラッソ福岡担当)
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「っぽかった」。徳島の藤原広太朗があの選手のゴールを喜ぶ
4月1日に強豪・松本との一戦を控える徳島。DF藤原広太朗は松本戦については険しい表情だったが、富山へ移籍した佐々木一輝のJリーグ初得点の話題には思わず笑みがこぼれた。
徳島県出身の佐々木一輝は昨季まで4年間徳島に在籍していた。徳島在籍時はリーグ戦での得点に至らなかったが、先週末に開催された明治安田J3第3節・富山×盛岡でJリーグ初得点を挙げてチームの勝利に貢献。徳島で同期入団だった藤原は自身のツイッターを更新するなど、佐々木の得点を祝福していた。
あらためて藤原に話を聞くと「良かったっすねぇ。(一輝の得点)っぽかった。裏に抜けるときの声とかも。映像にちゃんと声も入ってたんで(笑)」と笑顔を見せた。映像を見返してみると、確かに「フリー!」という甲高い声が聞こえる。おそらくこれは佐々木一輝の声だ。
同期入団で切磋琢磨した日々。こういう時間をともに過ごした選手同士は、チームが別々になっても良い関係が続いていくものなのだろう。
文:柏原敏(エルゴラッソ徳島担当) 写真提供:徳島ヴォルティス
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豪州代表で結果を残した横浜FMのミロシュ・デゲネクが練習に合流
豪州代表の一員としてW杯アジア最終予選を戦った横浜FMのDFミロシュ・デゲネクがチームに戻ってきた。練習に合流した30日はランニングやストレッチなどのリカバリーメニューをこなし、C大阪戦前日となる31日から全体練習に加わる予定だ。
デゲネクは23日のイラク戦(1△1)と28日のUAE戦(2○0)に、3バックの右としていずれもフル出場した。所属チームとは異なる役割だが、持ち前のフレキシブルな能力を発揮してチームに貢献。「個人的なパフォーマンスには満足しているし、国としても結果を出せてよかった」と笑顔を見せた。
約5カ月後の8月31日には日本と対戦するライバルになるが、「まずはマリノスの一員としてしっかりプレーしていきたい」と目の前にあるC大阪戦だけを見据えていた。
文:藤井雅彦(エルゴラッソ横浜FM担当)
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清水がブラジル人FWチアゴ・アウベスの加入を正式発表も、インフルエンザ感染で静岡ダービー出場は絶望的
清水は29日、ブラジル人FWチアゴ・アウベスの加入を発表。背番号は『8』に決まり、「チームが目標を達成できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」と本人のコメントをリリースに寄せている。
チアゴ・アウベスは14日にチームに合流。合流直後には、「スピードとドリブルとシュートに自信がある。ピッチにいる限り、力を100%出して勝ち点3のために頑張っていきたい」と、早期の試合出場に向けコンディションを上げていた。しかし、26日にインフルエンザに感染していることが分かり、現在は療養中。静岡ダービー出場は絶望的となっている。
清水のブラジル人助っ人は、現在DFカヌが約2カ月のリハビリを経て、ようやく部分合流したものの、DFフレイレは26日の練習試合で左ひざを負傷。今季加入したブラジル人トリオがそろうのは、まだ先になりそうだ。
文・写真:田中 芳樹(エルゴラッソ清水担当)