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実は双子はフェイクかも? 3人いる大分の“双子の片割れ”、実現せぬマッチアップ
今季、大分には3人の“双子の片割れ”がいる。
明治安田J3第3節・山口戦では、岸田翔平(写真左)が兄の和人と対戦するチャンスだった。だが、ベンチスタートとなった翔平がピッチに入ったのは、先発した兄が交代して下がった後。すれ違いの出場に、大分アカデミー時代から瓜二つだった2人を知る者たちは「本当は一人しか来てなくて、着替えて出場したのではないか」と冗談で盛り上がった。
続く第5節・熊本戦では、黒木恭平(写真中央)が弟の晃平と対決するかと期待されたが、晃平がまさかの出場停止。「兄弟対決がなかなか実現しないな…」と、西山哲平強化部長も苦笑い。またも「実は双子はフェイクなのではないか」説が浮上した。岸田・黒木両兄弟のマッチアップの機会は、リーグ後半戦に持ち越される。
残る吉平翼(写真右)の兄・駿は現在、福岡大でプレー。トレーニングマッチでなら対戦する可能性があると、周囲も楽しみにしている。
文・写真:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)
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前売りは4万1000枚。4年ぶりの静岡ダービーに向けて中村俊輔が意気込む
磐田の中村俊輔が31日、今節・清水戦に向けて意気込みを語った。
31日発売のエルゴラッソ本紙プレビューにも記載の通り、横浜FMから今季加入した中村俊にとって、今節は初めての静岡ダービーとなる。
「クリーンで熱い試合になればと思う」と述べた10番。さらに「(静岡ダービーは)今までの先輩たちが作ってきたもの。自分は今年移籍してきた。だからこそ、敬意の気持ちを持ってやりたい」と、歴史を築きあげてきた先人に感謝の想いを口にし、ダービーに恥じないプレーを見せる意思を示した。
なおクラブ広報によると、チケットは4万1000枚売れているという。多くの集客が見込めそうだ。また、当日券も販売されるとのこと。4年ぶりの静岡ダービーは4月1日、エコパスタジアムで15時キックオフだ。
文:青木務(エルゴラッソ磐田担当)
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独身イケメンJリーガー界の巨星・横浜FCの西河翔吾ついに年貢を納める。そのとき寺田紳一は……
昨日3月30日、横浜FCの西河翔吾はクラブを通じ、27日に入籍したことを発表した。
西河といえば、2010年に当時所属先の山形で行われた『男前ダービー』にて、ファン投票1位となり見事に初代王者に輝いたイケメン。サッカー選手は早く結婚する傾向にあるが、その中で34歳になる今年まで独身を貫き、独身イケメンJリーガー界の巨星とも言える存在だった。
ついに年貢を納めるに至ったその心境を西河は、「何ですかね、まあ普通に、そういう人とそういうことになった、というだけですね(笑)」と、控えめに語った。お相手は一般の方で、出会いや交際期間は「秘密です(笑)」と多くを語らなかったが、暖簾に腕押しなコメントの中にも幸せそうなオーラを漂わせていた。
一方、チームの貴重な30代独身仲間の一人を失った寺田紳一は、「『結婚は人生の手錠』やって、偉い人も言うてるのに……。裏切り者ですわ」と悲痛な表情。「これでチームの独身最年長では?」と振ると、「ヤバっ」と一瞬絶句していたが、幸いなことに北野貴之が先週に緊急加入していた。それを思い出すと寺田は「セーフですわ、セーフ!」と両手を広げて叫び、うれしそうにクラブハウスに引き上げて行った。
文:芥川和久(エルゴラッソ横浜FC担当)
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3年ぶりの讃岐戦。誰が出ようとも、出したいのは「湘南らしさ」
現在J2で首位に立つ湘南。今節・讃岐戦に向けて島村毅はこう話す。「讃岐と試合するのは本当に久しぶり。アウェイで簡単に勝てたイメージもない。いつもギリギリのところで勝てている。みんな油断してないと思うし、J2でもチャレンジャーの気持ちで戦いたい」。
Pikaraスタジアムでの讃岐戦は3年ぶりだ。前回対戦時は2-0の完封勝利を挙げ、当時開幕前に掲げた『勝ち点80』に到達。そのまま昇格への道を突き進んだ。ただ、決して簡単な試合だったわけではなく、出場停止であったり、アジア大会で主力メンバーがいないなかでのゲーム。それでもチーム一丸となって戦ったことが、勝利につながった。
前節・千葉戦も同様に、「チーム全体の勝利」(曺貴裁監督)だった。武田英二郎が久しぶりにスタメンで出場すると、自分の特長を遺憾なく発揮。その頑張りに釣られるように、湘南の足は最後まで止まることなく今季最高のゲームをホームで見せつけた。「変わって出た選手が良いプレーするのは良い流れを生む」(島村)。登録メンバー31人が常日頃から準備しているからこそ、誰が出ても湘南らしさを出すことができているのだ。
また今節も厳しい戦いとなるが、選手・スタッフ・サポーターが一つになって戦い、勝利のダンスで再び喜びを分かち合いたい。
文:高澤真輝(エルゴラッソ湘南担当)
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連勝に貢献中の長崎・養父雄仁、「自分が出ている意味がない」と話す役割とは
連勝中の長崎にあって、ベテランの存在感が増している。
前節、京都に勝利し、今季初の連勝を達成した長崎。この連勝は、ボランチに養父雄仁が先発しはじめてからのもの。チーム内に出場停止の選手が出たこともあって先発の機会をつかんだ養父だが、そのチャンスでしっかりと自分の役割を果たしている点は“さすがベテラン”だ。しかし、養父自身は「良くても悪くてもブレず、一定を保っていこうというのが今年のテーマ。試合に出ているから、出ていないからとかは気にせずにやっているつもり」とベテランらしく淡々と話す。
今季の長崎はボールを動かすことに取り組んでいることもあり、ボールポゼッションに長けた養父の持ち味と合致する点は多い。「ボールを触るっていうのは、自分が一番勝負しないといけないポイント」と自信を見せる養父。派手さこそないものの、中盤の底で重要な役割を果たしている。
淡々と話す中でも「(積極的にボールを受けないと)自分が出ている意味がない。そのために出ている。昇格というか1位、2位を目指すなら絶対に連勝は必要」と、自身の選手としての矜持と今季の目標に懸ける思いに触れた際には言葉に力がこもった。ホームでの3連勝達成のために、養父が今節も存在感を発揮する。
文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)
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U-20日本代表ドイツ遠征から三好康児と板倉滉が川崎Fに合流。「自信を持てるような遠征になった」(三好)
30日、U-20日本代表のドイツ遠征に参加していた三好康児と板倉滉がチームの練習に合流した。29日の午後に帰国した二人は、30日の練習ではフルメニューを消化。週末の仙台戦に向けてしっかりと汗を流した。
今回の遠征を振り返り、三好は「個人としては結果を残してはいないが、4試合をやった中で、試合勘の部分や海外の代表チームとやれたことは良い経験になった」と、個人としてもチームとしても手ごたえをつかんだ様子。「みんなが自信を持てるような遠征になったと思う」と5月に控えるU-20W杯を見据えた。
1-2で惜敗を喫したU-20ドイツ代表に対しては「個々の破壊力は感じたが、組織的にはそこまで統率していたイメージはない」と印象を語る。しかし、その一方で「U-20になるとすごい選手はもうフル代表やトップクラブでやっている。その選手たちがいないことを考えると、まだまだ上があるなと感じた」。ドイツのレベルの高さを肌で感じることができたようだ。
5月上旬のU-20日本代表発表に向けて「簡単にメンバーに入れるような代表ではない。特に前線で出るためには、一番は結果を出すことがアピールになると思う。自分でそこは求めていきたい」と語った三好。けが人が多く出ている状況だからこそ、チャンスをつかむ準備はできている。
文:林遼平(エルゴラッソ川崎F担当)
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大久保嘉人に第四子(第四男)が誕生。「さらに明るい家族になっていきたい」
31日、FC東京のFW大久保嘉人に第四子(第四男)が誕生した。
大久保は出産予定日だった前日の練習を休み、この日の練習もクラブからは休みの許可が出ていたが、試合前日でもあり本人の意向でフルメニューを消化。練習後、すぐに病院に向かった。
これまでもテレビ番組などにも登場するなど、三人の息子を持つ子煩悩ぶりを見せていた大久保。四人目も男の子が生まれ、「さらに明るい家族になっていきたい」と本人も話していた。
出産について大久保は、「無事に生まれてきてくれてホッとしています。新たな家族を迎え、さらに気持ちも高まりました。パパ、頑張ります!!」とクラブを通じてコメント。明日行われるJ1第5節・鳥栖戦には先発出場することが確実となっており、ゴール後のゆりかごダンスにも注目が集まる。
文:西川結城(エルゴラッソFC東京担当)
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鹿島戦で先発濃厚の大宮MF金澤。無失点で「何としても勝ち点を取れるように」
今節・鹿島戦に向けて、大宮は守備に軸足を置いた調整を続けている。開幕4連敗、計7失点。強豪の鹿島をホームに迎えるという状況の中、どのような形でも勝ち点を奪い取るという意識の下、選手起用にも守備を第一に考えた傾向が反映されそうだ。
その象徴とも言えるのが、MF横谷繁とMF金澤慎で構成される中盤センターの人選だろう。特に金澤は今季初先発となることが濃厚。声で前線のファーストディフェンスを整理し、自らつぶしにいくことも、周囲にできたスペースのカバーリングもできるベテランの存在は、これまでの4試合と決定的に違う部分である。
「何としても勝ち点を取れるように、どんな内容であってもそこ(勝ち点)を求めてチームとしてやっていきたいと思う。やっぱりここ最近は失点が続いているので、無失点を意識していく。今週はかなり守備のトレーニングをやってきたし、もう一回しっかりとした守備から攻撃というところを再確認した。まずはしっかりと守備から入っていきたい」
そう語る金澤が強調するのは、セカンドボールの争いで後手に回らないこと。「中盤の4人とディフェンスラインが連係してセカンドボールを拾って、前につないでいくことができれば、自然と自分たちのペースになって、リズムもできてくる」。前節・甲府戦ではセカンドボールの奪い合いで、ことごとく甲府の後塵を拝していただけに、周囲との連動も含めての改善に期待が懸かる。
過去にも苦しいチームを何度も救ってきた金澤。徹底して守備から入る試合運びを体現し、チームに今季初勝利をもたらしたい。
文:片村光博(エルゴラッソ大宮担当)
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中後雅喜、迫る復帰試合に向けて鼻も足もコンディションは「良」
この季節、花粉症の選手にとっては非常につらそうに映る。「クシュン! ムズムズ…」。取材中、何度もハナをすする選手がいる。いくら薬を服用しても、効果が出にくい人はいるというからかわいそうだ。
ただ、東京Vの中後雅喜はしたり顔だった。「いつも、この時期はキツいんですけど、今年は結構大丈夫ですね」。聞くと、「1月から薬を飲んで準備していた」という。花粉には早めの薬物飲用が肝心らしく、そんな事前の対策が効いてムズムズ鼻とはおさらば状態だそう。
なお、近くを通り過ぎた井林章も「ああ、今年はなんだかいい感じですね」。今年の東日本は例年の0.8倍から1.1倍という花粉飛散量らしいが、予防していたキャプテンと第2キャプテンは快適のご様子。
特に中後は迫る復帰試合に向けて、鼻も足もコンディションが良さそうだ。
文:田中直希(エルゴラッソ東京V担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]四連勝の真価
[明治安田J1第5節 プレビュー]
■神戸 vs 浦和
巻き起こす春の嵐。神戸、天下獲りへの試金石■磐田 vs 清水
再び動き出す静岡ダービーの歴史[日本代表]
■日本 vs タイ
反骨のサムライが日本をグループ首位に導く