EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.7.11(Tue)

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  • かつては市原の助っ人、現在はドルトムント監督のピーター・ボス。千葉の江尻篤彦コーチとMF佐藤勇人が明かす当時の秘話

    かつては市原の助っ人、現在はドルトムント監督のピーター・ボス。千葉の江尻篤彦コーチとMF佐藤勇人が明かす当時の秘話

     15日のJリーグワールドチャレンジで浦和と対戦するドイツのボルシア・ドルトムント。そのブンデスリーガ優勝8回を誇る欧州屈指の強豪の指揮官に今季就任したのが現役時代、市原(現・千葉)でプレーしたピーター・ボス監督だ。名将の当時を知る千葉の江尻篤彦コーチとMF佐藤勇人が印象や思い出を語ってくれた。

     ボス監督が市原でプレーしたのは96年途中~97年と99年。育成組織に所属し、トップチームに練習参加していた佐藤勇は直接会話を交わしたことはないが、同じボランチの選手として参考にしていたという。「真ん中にドンと構えて、ボランチという仕事を100%やっていた。シンプルなプレーを心掛け、それによってチームが良いテンポになったイメージがある。これが『助っ人だな』という感じで見ていたし、勉強になった」と振り返る。

     そして、より身近で接していたのが96~98年に市原で主将を務めた江尻コーチ。4歳年上の“助っ人”の印象は「頼りがいのある素晴らしい人格者」。成績があまり良くない時期だったといい、「97年の最下位争いは彼が救ってくれた。『軽い』という言葉が合っているようなチームで、しっかりボールを奪うプレーができなかったが、先陣を切って僕らにそういうプレーを見せてくれた」と懐かしむ。

     プライベートでも交流があった。

    「何回かご飯を食べに行って、一杯ひっかけながら、『もっとこういうふうにしないといけないね』と通訳を交えて会話した覚えがある。彼が最後、(母国・オランダに)帰るときは朝まで彼の家で飲み明かした。そのぐらい彼も心を開いてくれていた」

     ボス監督の来日中には会いに行く予定だ。

    「あのときのジェフの話と、いまのジェフの話をして、(千葉を)見る機会があれば、見てほしいと思う。僕自身も刺激をもらいたいし、次のステップへ上がるためにはすごく大切な機会になる」

     ひさびさの再会を心待ちにする千葉のレジェンドは、まるでサッカー少年のように目を輝かせていた。

     

    文:大林 洋平(エルゴラッソ千葉担当)

  • 燃える清水の鎌田翔雅。天皇杯の相手は、勝手知ったる田村雄三監督率いるいわきFC

    燃える清水の鎌田翔雅。天皇杯の相手は、勝手知ったる田村雄三監督率いるいわきFC

     DAZNが選ぶJ1第18節の週間ベストプレーヤー11人に鎌田翔雅が選ばれた。鎌田は、第11節・鳥栖戦以来の選出となる。鎌田は前節、プロ初ゴールを決めるなど、G大阪相手に13戦ぶりとなる勝利をもたらす立役者となっていた。

     そして11日に行われる天皇杯3回戦の相手は、いわきFC。いわきFCの田村雄三監督は、鎌田が湘南時代にCBのコンビを組んだことがあるなど、関わり合いもある。また、湘南時代の強化部長だった現いわきFC代表取締役兼総監督の大倉智氏が中継の解説をする予定だ。

     「『鎌田が良かった』と言ってもらえるようにしたい」

    小林伸二監督はいわきFCに対して、「湘南のサッカーに近い」との印象を持っているが、そうなれば鎌田にとっては「どこが苦手なのかということも分かるし、ここを狙ってくるということも何となく分かる」と、まったく未知の戦いというわけでもない。前節得点を決めたあと、「一つ入れば、ここから続いていくと自分で勝手に思っている」と話しているが、この試合でもゴールに期待したいところだ。

    文:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)

  • 快進撃のいわきFC。清水撃破に燃えるFW平岡将豪が「負けたくない」あの人

    快進撃のいわきFC。清水撃破に燃えるFW平岡将豪が「負けたくない」あの人

     12日の天皇杯3回戦・清水戦に挑むのは、福島県社会人リーグ1部で戦っているいわきFCだ。2回戦ではJ1の札幌を相手に、延長戦の末に5−2で勝利。12年に創設されたばかりのクラブが、天皇杯で快進撃を見せている。

     3回戦で相対する相手はJ1で12位につける清水。前回の札幌戦同様に、難しい試合になることは間違いないだろう。それでも札幌戦で決勝点を挙げたFW平岡将豪は、チームとしてしっかりと準備してきたことを説く。

    「天皇杯の2回戦で札幌に勝ってから、清水戦まで3週間半あった。そこで清水の戦術や自分たちの戦い方を含めて突き詰めてやってきたので、あとは僕たちがどれだけやれるかになってくると思う。僕たちはフィジカルスタンダードを変えること、見ている人たちがどれだけ楽しめるかを重点的にやっている。球際や運動量のところで相手を上回ることで勝利に近づきたい」

     清水戦に向けてそう意気込む平岡だが、清水との対戦で楽しみにしていることがある。それはJFAアカデミー福島で同期だったFW金子翔太との初対峙だ。

    「中・高で一緒にやっていたが、アイツにだけは負けたくない。ポジションは被らないけど、ガツンと行ってやりたいなと。(メモリアルゴールを決めるなど)アイツは昔から持っている。本当に良いところにいて結果を出せる選手。あとはキャラとしても上の人に気に入られるタイプ(笑)。対戦する機会もあまりないと思うので、楽しみでしかない」

     同期との対戦に心を躍らせながら、「自分たちの良さを出すことで結果を出したい」と言う平岡。チーム、そして自分自身の力を証明する舞台として、清水戦での活躍を誓っていた。

    文・写真:林遼平

  • 磐田の二人のヨシアキが天皇杯3回戦で復帰濃厚

    磐田の二人のヨシアキが天皇杯3回戦で復帰濃厚

     磐田の太田吉彰と藤田義明が、湘南との天皇杯3回戦で公式戦復帰を果たすことが濃厚となった。

     太田は左ひざ内側側副じん帯損傷、藤田は右ひざ外側側副じん帯損傷で離脱していた。だが3日に行われた練習試合で実戦復帰を果たすと、その後も着々とコンディションを上げてきた。名波監督は明言こそしなかったが、10日の紅白戦ではそろって主力組でプレーした。

     太田は「前向きのプレーを選択してどんどんしかけていければ」と話し、藤田も「チームの助けになれるようにやっていきたい」と意欲を示した。

     ともに「連勝しているこの流れを止めてはいけない」と意気込んでいる。帰ってきたベテランは、湘南戦でどんなプレーを見せるだろうか。

    文:青木務(エルゴラッソ磐田担当)

  • 神戸MF三原雅俊が敬慕する“金沢の母”「大杉食堂のおばちゃん」

    神戸MF三原雅俊が敬慕する“金沢の母”「大杉食堂のおばちゃん」

     神戸の三原雅俊に“金沢の母”がいた。

     12日に金沢に乗り込み天皇杯3回戦を戦う神戸。07年に神戸に加入した三原は、09年6月から半年間、当時は地域リーグに所属していた金沢に期限付き移籍している。「公式戦に出場して、JFL昇格も経験できた。自分にとってターニングポイントになりましたね」と話すとおり、自身のキャリアにおいて金沢は大切な土地だ。

     いまの金沢には神戸の元監督だった和田昌裕強化・アカデミー本部長や“88年会”のメンバーだった杉浦恭平、三原が14年に期限付き移籍した長崎でチームメートだった佐藤洸一、野田紘史らがいる。かつての仲間たちとの邂逅は、戦士の闘争本能をかき立てるシチュエーションになっているようだ。

     さらに、記憶に深く刻まれた大切な存在もいるという。「大杉食堂のおばちゃん」と三原が語る、金沢の兼六園にほど近い場所で食堂を営む女性店主だ。当時、「練習が終わってジムに行き、お風呂に入ったあと、毎日5時半頃に食堂に行っていた。700円のサカナ定食」と、煮魚や焼き魚を連日、食べていたという。

     さらに、女将が配達のため外出すると、なぜか店番をこなし、当時のチームメートだった現・長崎の古部健太も常連で、「古部さんはマイドレッシングを持ち込んでましたね」と記憶をさかのぼる。金沢に期限付き移籍した当時の三原は20歳。まさに“金沢の母”のような存在だった。

     神戸に復帰してからも交流は続き、「会いに行ったりもしていた。年賀状のやりとりもあるし、結婚式の写真も送りました。ユニフォームをお店に飾ったりもしてくれた」と感謝を口にする三原は、「明るくて元気な人。ずっと半ズボン、履いてましたね」と“おばちゃん”との思い出を懐かしそうに振り返った。

     8日のJ1第18節・仙台戦で先制ゴールを決め、4試合ぶりの勝利に貢献した三原。思い出の地での一戦を前に、「金沢は強いチームに勝っているイメージ。難しい試合になるけど、気合いを入れてやりたい」と勝利への意気込みを伝えていた。

    文:小野 慶太(エルゴラッソ神戸担当)

  • サッカー少年団も応援に。鳥栖の高橋義希が地元・長野県での試合を待ちわびる

    サッカー少年団も応援に。鳥栖の高橋義希が地元・長野県での試合を待ちわびる

     12日に天皇杯3回戦・松本戦に臨む鳥栖。アルウィンでのアウェイゲームとなるが長野県須坂市出身の高橋義希にとっては地元での試合となる。高橋にとって地元での凱旋試合は鳥栖がJ1に昇格して以降、これで3度目となる。過去、2回はいずれも松本に勝利している。1度目は4年前、第93回天皇杯3回戦で延長戦の末、3-1で勝利。この試合では高橋も先制点を挙げている。2度目は2年前、明治安田J1・2nd第15節で対戦。2-1で勝利を収めている。

     今回の試合では高橋の出身クラブであるサッカー少年団の子供たちも観戦に訪れる予定になっており、高橋は「グッズ(14番のタオルマフラー)を先日チームに送りました。バスの中で配るんじゃないですか?」とのことで、試合当日を楽しみにしている様子だった。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)