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札幌に加入したジェイ・ボスロイド。「腰の痛みはもう大丈夫」と全体練習に完全合流
この夏、新たに札幌に加入した元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドが12日、チームの全体練習でフルメニューをこなし、完全合流を果たした。
先月末にチームに加わり、今月1日に正式契約をかわした長身ストライカーはここまで一時的な腰痛などもあり、部分合流にとどまっていた。9日に都内で行われたJ2町田との練習試合にも帯同せず、満を持してこの日、全体練習をタフにこなした。
「腰の痛みはもう大丈夫。(体の)状態は悪くない」とジェイ。この日は午前中に全体練習が行われたあと、午後からは若手選手主体の練習が行われたが、「自分からコーチに申し出て、参加させてもらった」と新天地での高い意欲を見せた。体脂肪率も理想的な数字を維持しており、「ここまでの道のりは順調だね」と手ごたえがある様子。前日の11日には引っ越しも完了し、活躍への準備は着々と進んでいる。
リーグ戦でのデビューは最速で今月29日の浦和戦からとなる。「チームの目標達成のために力を尽くしたい」と語るジェイ。チームは現在、15位と残留争いの真っただ中に身を置いているが、過去2シーズン、磐田でエースストライカーとして活躍してきた男が、ユニフォームをサックスブルーから赤黒へと着替えてチームをJ1に生き残らせる。
文:斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)
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横浜FCを救いにいざ出陣。レアンドロ・ドミンゲスが初トレーニングで見せた好プレーとは
横浜FCに加入したレアンドロ・ドミンゲスが、初めて実戦形式のトレーニングに参加した。
黄色ビブス組に入ったレアンドロは、中盤の中央でプレー。寺田紳一とのパス交換からチャンスを演出した。まずは三浦知良とのワンツーでディフェンスを突破してシュート。続いてカズの右サイドからのクロスを、浮かせたトラップで二人かわしてシュートまで持ち込んだ。さらにはバイタルエリアでボールを受けると、瞬時に浮き球で大久保哲哉にピッタリ合せる技ありのパスも披露。いずれもシュートが枠をそれたが、8分足らずの短い時間で3つの決定機に絡んでみせた。
猛暑の中のトレーニングだったが、「ブラジルも暑かったから問題ない」と語る“救世主”は、「フィジカル面でキツい練習もこなしてきて、体も軽く、キレも良くなっている」と、登録明けの22日ホーム第24節・長崎戦に照準を合わせている。「ゲーム形式をこなすことで、ほかの選手の特徴も知ることができた。クオリティーの高い選手が多いし、これからもさらに皆の特徴を知って、アシストやゴールに絡んでいきたい」と、横浜FCでのデビュー戦へ着々と準備中だ。
文・写真:芥川 和久(エルゴラッソ横浜FC担当) -
京都市内で第2子が誕生し、「京都がより特別な場所になった」と喜ぶケヴィン・オリス
11日に京都市内の病院においてケヴィン・オリスの第2子となる女の子が誕生したことが、クラブによって発表された。12日の練習後、そのハッピーなニュースについてオリスに尋ねると、「やっぱり生まれるまでは、『ちゃんと生まれてくれるのかな』と気になっていた。自分もそうだけど、奥さんも不安だったと思う。母子ともに健康なので、いまはホッとしているよ」とのこと。
新たな家族が京都で生を受けたことを、奥さんともども喜んでいるようで、「これからずっと、彼女のパスポートの出生地は京都になるわけだし、(京都で生まれるまでの)おもしろいストーリーをいつか彼女に話してあげることもできる。そのことには、奥さんも満足しているよ。特別だった京都が、より特別な場所になった」と顔をほころばせる。
16日に戦うJ2第23節・徳島戦は、娘さんの誕生後に初めて迎える試合となる。ゴールを決めて揺りかごダンスを、と期待してしまうが、オリス本人が記念に贈りたいと考えているのは、ダンスよりももっと価値のあるものだという。
「揺りかごダンスやパフォーマンスをすることよりも、一番の祝福は勝ち点3を取ること。勝ち点3を、生まれた娘へのプレゼントにしたいと思っている」
文:川瀬 太補(エルゴラッソ京都担当) 写真提供:京都サンガF.C.
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完封勝利に貢献したGK村上昌謙が自身初のMVPに選出
前節・山形戦に2-0で快勝し、3月26日以来となるホームでの勝利を挙げた山口。この試合のMVPにはGK村上昌謙が選ばれた。
前に飛び出してのパンチングや、見事なシュートストップなど力強いプレーを見せた村上。後半は山形のアタッカー陣に押し込まれるシーンもあったが、気迫のこもった表情でチームを鼓舞し続け、完封勝利に貢献した。
自身初のMVP選出は「守備全体への評価」と捉え、「後ろの選手がある程度コースを限定してくれたので守りやすかった。練習から常に連係を心がけていたので、そういうプレーを試合で出すことができて良かった。無失点で終えるために、最後まで声を掛け合っていた点も良かったと思う」とチームメイトの健闘を称える。
次節は下位を争う讃岐戦。“勝ち点6”の意味を持つ非常に重要な一戦となる。「前節の前半のように高い位置からプレッシングを掛けて、押し込まれる時間をなくして自分たちの時間を作っていきたい。後半戦は良いスタートが切れたので、ここで大きな波に乗れるように頑張っていきたい」と力を込めた。
文・写真:田辺 久豊(エルゴラッソ山口担当) -
27年前の高校選手権以来の再戦。大分の片野坂知宏監督vs柏の下平隆宏監督
12日の天皇杯3回戦・大分vs柏で、27年ぶりの対戦が実現する。
大分を率いる片野坂知宏監督と柏の下平隆宏監督は、同じ1971年生まれ。現役時代に柏で一緒にプレーした時期もあるが、片野坂監督が鹿児島実業高の、下平監督が五戸高の主将を務めていた90年、第68回高校選手権の1回戦で対戦したのが、二人の初めての対決だ。
「五戸高は東北チャンピオンだったから、対戦が決まったときは『うわあ、強いチームと当たっちゃったなー』と思った。僕らは鹿児島県では勝つけど、インターハイなどで全国に行っても初戦敗退ばかり。これは厳しいなという下馬評の中で一所懸命やるだけだった。でも、結果は2-1で勝てた。初戦で強豪に勝った勢いでベスト8まで行けたんです」(片野坂監督)。
天皇杯2回戦で対戦した町田の相馬直樹監督も同い年とあり、立て続けの同級生対決に、片野坂監督は闘志をかき立てられているようだ。持ち場をピッチからテクニカルエリアに変えてのひさびさの対戦。過去、柏に対してはホームでは無敗の大分だが、下位カテゴリーからの挑戦となる今回、軍配はどちらに上がるか。
文・写真:ひぐらし ひなつ(エルゴラッソ大分担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]必ずここから這い上がる
[明治安田J1第18節 マッチレポート]
■浦和 vs 新潟
いるべき場所へ。逆襲告げる主将の咆哮[明治安田J2第22節 マッチレポート]
■名古屋 vs 徳島
「引いたら負ける」。アグレッシブを貫いた徳島[天皇杯3回戦 プレビュー](全国版のみ掲載)
■筑波大 vs 福岡
タレント軍団、ベスト8への挑戦