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U-20日本代表対ユニバーシアード代表は2-2のドロー。U-20代表は鳥栖の田川らが得点
14日、U-20日本代表は19日から行われるAFC U-23選手権中国2018予選を前に、千葉県の東金アリーナでユニバーシアード日本代表との練習試合を実施した。
5月のU-20W杯に出場したメンバーが中心となって迎えたユニバーシアード代表戦は、前半から相手に押し込まれる展開が続く。簡単なミスも重なり、5分には磐田内定の中野誠也(筑波大)に被弾。その後、田川亨介(鳥栖)のゴールで追いついたが、31分に再び中野に決められて前半を1-2で折り返した。
両者ともに大きくメンバーを変えた後半は、U-20日本代表が息を吹き返し、効果的な攻撃を繰り出すようになる。すると64分に小松蓮(産業能率大)が同点弾を奪取。結果的には2-2のドローに終わった。
内山篤監督は「いい薬になった」と試合の進め方を反省。そして、「今後はより競争が激しくなる。東京五輪の出場権は持っているかもしれないが、しっかりとアジアのチャンピオンを取りにいく。そういう気持ちを持って戦っていきたい」と話し、AFC U-23選手権中国2018に対する意気込みを語っていた。
文:林遼平
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愚直でひたむきな長崎のGK増田卓也、大切にしているのはGKとしての存在感
今季、広島から期限付き移籍で加入し、開幕から全試合でゴールマウスを守っている増田卓也。しかし、「それまでが良くても次の試合で不甲斐ないプレーをすれば今までの積み重ねがなくなってしまう」と常々話すように、慢心は一切ない。愚直でひたむきな性格を示すその言葉からは、目の前の1試合に全力を尽くす気概がにじみ出ている。
そんな増田が大事にしているのはGKとしての存在感。「世界のどのリーグを見ても強いチームには良いGKがいる」。絶体絶命のピンチでチームを救うGKとしての存在感を、常に追い求めているという。シーズンも半分を折り返し、後半戦は1試合、1試合の重みも増す。今節は昇格を争うであろう松本との直接対決を迎えるだけに、増田のGKとしての存在感が問われる展開も十分に予想される。
「松本さんも強いチームだし、試合の中でピンチは必ず、数回はあると思う。そこを自分が確実に防げぐことで結果もついてくると思う、良い準備をして良い対応を心掛けたい」
前節・愛媛戦でもピンチの場面で存在感を示し、チームの勝利に貢献した。「トーナメント戦と似たような感覚で戦わないといけない試合が増えてくる。松本戦もそういう試合」とこの試合に向けて気合いもみなぎっている。この試合で完封を達成できれば目標とする1試合平均1失点以下のペースにも戻すことができる。リーグ最多の完封数を誇る長崎、それを最後方で支える守護神が松本に立ちはだかる。
文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)
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福岡で唯一、先発フル出場を続ける亀川諒史。その原動力は責任感とプライド
明治安田J2第22節の金沢戦を終えて先発フル出場を果たしている福岡唯一の選手である亀川諒史に、その原動力は何なのかを聞いた。
「湘南でプレーしていた19、20歳のころは70分、80分を過ぎると足がつって交代せざるを得ない状況が多かった。その時に曺(貴裁)さんに『そのポジション(SB)で交代カードを切らなくてはいけない状況は監督としてはつらいんだ』と言われました。それはどの監督でも同じだと思ったので、それから以降は常に意識するようになりました」
スタメンで出たら90分を走り切る、という気持ちと、試合を重ねるごと、またトレーニングを積み重ねるごとに身体は強くなり、足がつる回数は減り、つっても伸ばせばプレーが続けられるくらいにたくましくなった。それが先発フル出場の基本要素にはなったが、そこに責任感が加わることで確率を押し上げた。
「チームには30人弱の選手がいるが、先発でピッチに立てるのは11人。だから先発に選ばれたら選ばれなかった選手のぶんまで責任を負ってプレーしなくてはダメ。それと今季は副キャプテンを務めさせてもらっているので弱いところは見せられない、という別の責任感も持ってピッチに立っている」
あとはプライド。
「僕はうまい選手ではない。だから一番の誉め言葉は『よく走ったね』や『最後までよく頑張ったね』なんです」
群馬戦が行われる今週末の前橋市の予想気温は35度。けれども亀川は暑さをもろともせず90分を走り切るはずだ。
文・写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)
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湘南の山根視来、「遠回りして」たどり着いたJのピッチで、中学時代の先輩・高木善朗と対峙
湘南の山根視来が、今節の相手・東京Vの高木善朗との対戦を心待ちにしている。
「年中のときから一緒にやっていた一つ上の先輩。ずっと上にいる選手で、自分が追いつけたことが一回もなかった。(高木善は)中学で初めて代表に入って常連になって、U-17W杯も出て、高校のときにはもうトップで試合に出ていたし。サッカーを始めたときから目標の選手だった」
幼少期から高木善の背中を追いかけ続けてきたという山根。憧れの先輩のように、プロへの階段を颯爽と駆け上がったわけではない。「自分はなかなかそううまくいかなかった」と話すように地道な努力を重ねた。東京Vジュニアユースからウィザス高校、桐蔭横浜大を経て、一歩一歩進んでたどり着いた世界。
そして2年目の今季はリーグ戦17試合に出場するまでになった。自信にあふれたプレーで大型FWを抑え込み、攻撃ではアクセントを付けるパスやドリブルで、湘南の一つの武器となっている。さらに天皇杯3回戦・磐田戦ではキャプテンを務めるなど、自らの背中も大きく逞しくなってきた。「遠回りしたけど、(高木善と)同じステージで戦えるのは楽しみ」。
前期の対戦時は山根が負傷で欠場していたため、初めてのマッチアップは待ちわびた瞬間になる。「初めて相手として同じ舞台でやれる。絶対負けたくない」と背番号13は強く意気込む。自らの成長を示し、緑の背番号10に対して大きくなった姿を見せ付けたい。
文:高澤真輝(エルゴラッソ湘南担当)
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東京Vの新戦力、FWカルロス・マルティネス。実息の名は翼くん(=オリベル)!
東京Vの新加入選手、スペイン国籍のFWカルロス・マルティネスが13日、プロフィール写真などの撮影に臨んだ。髭をたくわえ、笑顔あふれる明るい人格のカルロス・マルティネス。「マルちゃん」とすでにチームメイトからニックネームを与えられた好漢は、来週・讃岐戦の出場に向けてコンディションを上げている。背番号も決まり、いよいよチームの一員になった感じ。
「(実際のユニフォームを着てみて)すごくいい印象。早く試合がしたい」と目を輝かせる30歳は、前節・岡山戦でサポーターに挨拶するとともに、試合もつぶさに観戦した。「常に応援し続けるサポーターを見て、『信じられない!』って思ったね。東京Vはスペインのスタイルとは異なるサッカーをしているけれど、そこにフィットできるように努力する」と前向きに話す。チームメイトからも、「うまい!」と評判の良い高い技術でポストプレーは巧みであり、決定力(スペイン3部で4シーズン152試合62得点)も保持している。得点力アップに期待がかかるストライカーだ。
背番号は13に決まった。聞くと「好きな番号」とのこと。尚、左足には「好き」という虎のタトゥーが3匹。右足には長男の名が前側に、後ろにはカタカナで『オリベル』と彫ってある。これは本人が幼少期からキャプテン翼好きで、スペイン版で大空翼の名が『オリベル』であることから、次男の名にそうつけたとのこと。日本に縁があるマルちゃんは、いよいよ迫ったデビューへの準備を進めている。
文・写真:田中直希(エルゴラッソ東京V担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]世界に挑め
[明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017]
■浦和 vs ドルトムント
失うものな どない。いざ真っ向勝負![StubHubワールドマッチ2017]
■C大阪 vs セビージャ
その力は本物か!? J1首位が欧州の強豪に挑戦[天皇杯3回戦 マッチレポート]
■筑波大 vs 福岡
またも筑波。中野の2得点で福岡も撃破