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リーグ戦再開へ、巻き返しの準備を進める新潟。ドウグラス・タンキら新戦力が練習試合で躍動
新潟は22日、聖籠町の練習場で、新潟経営大と練習試合(45分×3本)を行い、7-1で勝利した。
この日はドウグラス・タンキ(写真中央)が2得点、磯村亮太が1得点を挙げたほか、大武峻も出場した時間帯は無失点に抑えるなど、新加入の3選手がそれぞれ結果を出した。また伊藤優汰は1ゴール2アシストと3得点に絡む活躍で、リーグ戦再開に向けてアピールした。
見学に詰めかけた約800人のサポーターが見守る中、助っ人FWとしての存在感を見せたのはタンキ。1点目は伊藤からのパスを左足で決め、2点目は前野貴徳のクロスにヘディングで合わせ、得点力の高さを披露した。「こんなに応援に来てくれていることにびっくりした。(リーグ戦では)これ以上のサッカーをする必要があるが、今日は応援してくれる皆さんの前で、自分にできることはやれたと思う」と笑顔を見せた。
チームはこの1週間、「7日間で70km走った」(呂比須ワグナー監督)というほどハードなトレーニングを行い、ビルドアップやセットプレー練習を中心に取り組んできた。「すべて意識してやってくれた。セットプレー(の守備)もコミュニケーションを取ってくれて、危ないシーンもなかった」と、呂比須監督も練習の成果を口にした。新潟は現在、J1最下位。この手ごたえを持って、浮上を図る再開初戦となる、30日のFC東京戦へ向けて準備を進めていく。
文・写真:野本 桂子(エルゴラッソ新潟担当)
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流通経済大と練習試合。チョン・テセが4ゴールの大爆発も、3本合計6-3の打ち合いに
22日、清水は流通経済大と45分×3本の練習試合を行った。
1本目序盤から攻勢に出る清水は9分、左スローインからゴール前でパスをつなぎ、最後はFWチョン・テセが流し込んで先制すると、そこからゴールラッシュ。18分にはMF六平光成のカットからチョン・テセへとボールが渡り、強烈なシュートで押し込んで2点目、27分にもPKを決めたチョン・テセは早くもハットトリックを達成する。さらに30分、FWミッチェル・デュークがチーム4点目を奪うと、37分にはチョン・テセが自身4点目となるゴールを決め、清水は5-0の大量リードで2本目を迎えた。
しかし、小林伸二監督が「相手は必ず1点を取りにくる」と警戒した2本目の立ち上がりに1点を返されると、10分にも立て続けにゴールを奪われる展開に。21分にGK以外の10人が交代した清水は、その直後の26分にも3点目を奪われて、いよいよ2点差に詰め寄られる。それでも、38分にMF野津田岳人のCKからDFフレイレが決めて再び3点差に戻した。
3本目は両チーム無得点で、最終的には計6-3という打ち合いの試合。小林監督は「1歩前進、半歩後退というところ。あまり良過ぎてもどうかと思うので、こういうところから学んでほしい」と、この試合を締めくくった。
文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)
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ネルシーニョ監督も起用を明言。ポドルスキ、いよいよ神戸実戦デビュー
神戸に新加入した元ドイツ代表のFWルーカス・ポドルスキが、22日開催の仙台とのプレシーズンマッチに出場する。ネルシーニョ監督は前半45分の出場を明らかにし、リーグ後半戦での巻き返しを期すチームのさらなる連係向上を目指すことになる。
仙台戦への最終調整を終えた21日、ポドルスキは「練習試合ですが、最初の試合はいつもプレッシャーがあるのは当然ですが、楽しんでプレーしたいと思います」とし、仙台戦へ向けてのはやる気持ちを伝えていた。
6日に来日し、盛大な歓迎を受けたポドルスキ。翌7日には早速チーム練習に合流し、時差ボケが残る中でコンディションの強化、日本特有の暑さに慣らすアプローチを続けてきた。チームが12日の天皇杯3回戦・金沢戦を戦った際は、居残り組での練習に参加。さらに、翌日以降、金沢戦に先発出場した選手がオフとなる中、少ない選手とともに炎天下の練習場で、体中から汗を流しながらハードに自身を追い込んだ。
ポドルスキは「チーム練習はそれほど多くなかったのですが、暑さにもチームの雰囲気にも慣れてきて良い感じです」とし、日々の向上を実感。そして、「チームメートとたくさんコミュニケーションを取ってリーグ戦に向けて良い準備のできる試合にしたいと思います」と続け、日本での初実戦となる仙台戦に闘志を燃やした。
勝ち点数で出遅れたリーグ前半戦だが、後半戦の初戦だった第18節・仙台戦に3-0と快勝した神戸。同じく新加入のFWハーフナー・マイクはコンディションを考慮してこの試合の帯同は見送られたが、チームはここから巻き返しへの戦闘モードを本格化させていくことになりそうだ。
文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)