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挑発行為の野田が1試合の出場自粛に
金沢は24日、第24節・千葉戦でDF野田紘史が挑発行為を行なったことについて、1試合の出場自粛と制裁金を課すことを発表した。
試合の82分ごろ、野田が千葉の選手に対して中指を立てる挑発行為を行なった。野田はクラブを通じて「この度、私の軽率な行動によって、ジェフユナイテッド千葉の皆様に多大なるご不快とご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。プロサッカー選手以前に、人としてリスペクトに欠ける行動であったと本当に反省し、心よりお詫び申し上げます。Jリーグを応援し支えてくださっている皆様のためにも責任を持って、態度・行動で示していきたいと思います」とコメントしている。
オフ明けの25日、野田はトレーニングに参加。今後、Jリーグから何らかの処分が下る可能性があるため、クラブは現段階で野田自身の取材対応は行わない方針だ。
文・野中拓也(エルゴラッソ金沢担当)
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好調同士の激突。川崎Fとの対峙を心待ちにする磐田・名波監督
磐田の名波浩監督は、29日に行われるJ1第19節・川崎F戦を心待ちにしているようだ。25日、その心境を明かした。
現在、磐田はリーグ戦5連勝中と絶好調。一方の川崎Fも3連勝中だ。波に乗るチーム同士の対戦にサックスブルーの指揮官はこう語る。
「どちらも連勝中で、しかも期間が空いたことでいろいろな温度が上がってきていると思う。向こう(等々力競技場)も満員になるのではないかと思うし。それがまたわれわれにとって一つの経験になる」
勝てばまた一歩、上位グループに近づくことができる。敵地とはいえ、勝ち点3を持ち帰りたいところだ。そしてそれを達成できたとき、磐田は勝利以上のモノをつかむことになるだろう。
文・写真:青木 務(エルゴラッソ磐田担当)
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4年半ぶり山形復帰の太田徹郎に、盟友の山田拓巳「俺が一番うれしい」
山形は25日、鳥栖・太田徹郎を期限付き移籍で獲得したと発表した。背番号は鳥栖と同じ19。太田は早速、山形の練習に合流し、約1時間半のメニューをフルでこなした。
太田にとって山形はプロ1年目の08年から12年まで5シーズン在籍した古巣。けが人の多さに悩まされているチームにとって、頼もしいユーティリティープレーヤーの復帰となる。木山隆之監督も「最初の新人のころも見ているし、山形がJ1に行ってからのプレーも見ている」と太田のプレースタイルを把握。今季移籍した鳥栖でリーグ戦出場がなかった太田にとっても、新たなチャレンジの場を得た形だ。
「久しぶりに会うと、みんなに『痩せた?』とか言われるんです。このあたり」と太田は頬からアゴのあたりを触り、「なに痩せか分かんないけど、原因は」と絶えない気苦労をさり気なくアピール(?)。シーズン途中での移籍は初めてとなるため、「人見知りなんで早く溶け込めるように、いろいろな人に話しかけてもらわないと」と受け身ながら積極的な姿勢を強調した。
太田と言えば肌の黒さも特徴の一つ。前回在籍時のチームメートだった石川竜也は「黒いよ! 黒い黒い。イシさんみたいだね」と昨季まで監督を務めていた石﨑信弘監督(現テゲバジャーロ宮崎)を引き合いに出し、当時と変わっていないことを証言。その一方で、「柏でいろいろ経験したと思うので、落ち着きとかそういう部分では違うと思います」と変化した部分にも期待していた。
「サポーターのみんな、喜ぶんじゃないですか? 俺が一番うれしいですけど。家も決まってないので、アッシーを当分やらされそうです」と話しながら、喜びを隠せないのは山田拓巳。山田は、太田や廣瀬智靖さん(15年引退)と08年の高卒トリオで「89年会」を結成。いまでも頻繁に連絡を取り合い、オフには必ず顔を合わせるなど公私にわたる仲の良さだが、「でもやっぱ、プライベートで会うのとはまた違うので」と盟友の山形復帰を歓迎していた。廣瀬さんにもすでに報告済みで、「『また山形盛り上げてねー。頑張ってやってねー』って連絡くれたし、ヒロ(廣瀬)もすごい喜んでくれていた。楽しみですね、これから」。この日、チームに完全合流したばかりの山田も、公式戦復帰に向けて意欲を示していた。
文・写真:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)
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京都のイ・ヨンジェがJ通算100試合出場まであと『1』に迫るも、「いまはチームが勝つことのほうが大事」
22日のJ2第24節・名古屋戦で82分から途中出場した京都のイ・ヨンジェは、J通算出場試合数が『99』となり、100試合出場達成まであと『1』に迫っている。
かつてフランスリーグでプレーした経験を持つイ・ヨンジェは、14年に長崎に移籍し、活躍の舞台を日本に移すと、京都には16年に加入。今季は第24節終了時点で1ゴールと苦しいシーズンを過ごしているが、交代出場を中心にこれまで17試合に出場してきた。
節目のゲームが目前となったイ・ヨンジェだが、チームがJ2で15位に低迷しているだけに自身の記録にはあまり意識を向けていない様子で、「100試合ということで良いイメージは持てる。でも、いまは試合数よりもチームが勝つことのほうが大事。そこに集中してやっていきたい」と話す。
特に29日の町田戦は、チームが今季いまだ果たしていない連勝が懸かった試合。イ・ヨンジェもそれを強調する。「いまは連勝することがすごく大事。上位ともあまり勝ち点の差がないので、ここで連勝すれば、まだまだ上を目指せる」。
J通算100試合目を今季初の連勝で飾れるか。町田戦の試合後にイ・ヨンジェがとびきりの笑顔を見せてくれることを期待したい。
文・写真:川瀬 太補(エルゴラッソ京都担当)
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川崎Fの登里享平、釣り部の活動で暑さ対策もバッチリ!?
川崎Fは25日、日曜日に行われた『2017ファン感謝デー』から1日のオフを挟み、麻生グラウンドで週末の磐田戦に向けたトレーニングを開始した。
先週の函館合宿とは違い、厳しい暑さの中でのトレーニングとなったこの日。多くの選手が「かなり暑い」と口をそろえる中で、「暑さ対策でしっかり釣りにも行っているので大丈夫」と笑ったのは登里享平だ。
川崎Fの釣り部員である登里は、前日に部長の田坂祐介と新入部員である知念慶とともに釣りを敢行。結果的には知念だけが魚を釣ることに成功したようだが、「今回の狙いはあくまでも知念に釣ってもらうことだった」と登里は笑顔で振り返る。そして、この時期に釣りに行ったことに関しては「暑熱対策で行っているところもあるので、しっかり狙いはあります(笑)。(新入部員の)知念に釣らせてあげるのと、自分たちは暑さに慣れるための体調管理。一石二鳥でしたね(笑)」と語り、良いオフになったことを話していた。
今節の磐田戦に向けても「これから4日間もあるし、しっかり動くことで、良い状態にしていきたい」と語った登里。一日一日の練習にしっかり取り組みながら、週末に向けた準備を進めていく。
文:林遼平(エルゴラッソ川崎F担当)