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古巣・名古屋戦が出場停止のDF片山奨典、「お金を払ってでも出たかった(笑)」
次節はホームに名古屋を迎える熊本。FWグスタボやGK野村政孝、名古屋アカデミーで育ったDF三鬼海などにとっては古巣戦だ。もう一人、DF片山奨典にとっても古巣になるが、前節の群馬戦で累積警告が4枚となり、残念ながらこの試合は出場停止となる。
「お金を払ってでも出たかったです(笑)。一緒にやったのはナラさん(楢﨑正剛)と玉田(圭司)さんくらいかな。引退してクラブスタッフになった方もいます。ちょうど(三鬼)海とも話してたんですけど、『やっぱりJ2にいるチームじゃない』と思うし、まさかJ2で対戦する日が来るとは思っていませんでした。(熊本の前に在籍した)横浜FCと対戦するよりも不思議な感じ」と言う。
このゲームはスタンドから見ることになる片山だが、「前回対戦はボールの失い方が悪くて失点した場面があった。スコア(1-5)のわりにはチャンスもありましたし、そういう場面を決めていれば違った展開になったと思うので、攻撃は自信を持ってプレーしてくれたらと思います。ホームで続けて勝っていますし、この4試合負けていないので、それを続けることが大事」と、チームメートに勝ち点3奪取を託す。
文・写真:井芹貴志(エルゴラッソ熊本担当)
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負傷明けの山口主将・鳥養祐矢が前節ベンチ入り。負傷中の声掛けに感謝し、「ピッチで恩返しを」
負傷でピッチを離れていた山口の主将・鳥養祐矢が、J2第24節・岡山戦で約2カ月ぶりにベンチ入りした。
鳥養は5月24日のトレーニング中に負傷し、全治8週間を要する見込みの内側半月板損傷と診断されていたが、予定より約3週間早く練習に合流。「早く戻りたいという気持ち」がいち早い復帰につながったという。
「サポーターの皆さんが『早く帰ってきてね』と声を掛けてくれて、一日でも一試合でも早くピッチへ戻ろうと強い気持ちを持つことができた」と鳥養。ホーム戦ではメインスタンドで見守る鳥養に向けて、MF三幸秀稔がキャプテンマークを振ったり、得点後のFW岸田和人が両手で『11』(鳥養の背番号)を掲げたり、と厚い信頼関係を見せていた。「みんなが待ってくれていることがうれしかった。必要とされる中で主将としてどうにかチームに貢献しないといけないと思っていた」と振り返る。
岡山戦で久しぶりにベンチに入り、「やっと帰ってくることができたなという感じ」。29日の今節・横浜FC戦ではホームでの完全復活に期待が高まる。「自分がピッチに立てば会場も盛り上がると思うし、選手も勢いづくはず。しっかり勝てるように点に絡めるプレーをし、サポーターにもメンバーにも何とかピッチで恩返ししたい」と意気込む。
文・写真:田辺 久豊
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J通算96得点。実績十分の点取り屋、新加入FWダヴィが松本での決意を語る
7月21日、松本はFWダヴィの獲得を発表した。開幕からここまでの戦いを振り返り、チームの課題解消に力点を置いての戦力補強を進める中で、Jリーグでの豊富な実績を誇るストライカーに白羽の矢を当てた形だ。
昨年末に甲府を退団し、以降は未所属の状況が続いていた。実戦機会から半年以上離れていた点は不安材料だが、メディカルチェックの結果、けがなどはなく、体脂肪率なども悪くない数値が出たとのこと。あとは試合勘を取り戻すことが重要で、本人も「たとえ少しの時間であっても試合に出られるように最大限の努力をしていきたい」と前向きにトレーニングに励んでいる。
対戦相手という立場から見た松本の印象について「堅い守備についてはトレーニングからも高い要求をされている」と語り、「ゴールはもちろん、前線でのキープやボール奪取を見せていきたい」とチームの一員として与えられた役割をまっとうする覚悟だ。
Jリーグでプレーした過去9シーズンのうち、6シーズンで二ケタ得点を記録している点取り屋は、日本で5チーム目となる松本で、どのような爪跡を残してくれるのか。
文・多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)
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福岡に新加入の仲川輝人は「かわいいヤツ」(三門)。目標は「10ゴールに絡むこと」(仲川)
横浜FMからの期限付き移籍で福岡に加わったFW仲川が本日26日の練習から合流。新顔を見ようと多くのサポーターが練習場にかけつけたが、耳を傾けるとこんな言葉が。「いやだ、イケメンだわっ!」「思っていた以上に小さいのねぇ」。いずれにしてもどの眼も期待感でいっぱい。
練習後に記者の囲み取材に応じた仲川は「得点とアシストを合わせて、10ゴールに絡みたい」と目標を掲げたが、オッと驚いたのはすでに福岡の前線に立った自分のプレーイメージ、特にウェリントンとの絡みを具体的に思い描いていることだった。
「ウェリントンとペナルティーエリア内でのワンツーで崩すのもいい。サイドからのクロスがウェリントンに入ったとき、ウェリントンの落としたボール、あるいはこぼれ球をゴールにつなげるようなプレーもできると思う」
スピードを生かした背後を取る動きや、これまで何度もPKを誘発してきた狭いエリアでのドリブル突破など、J1昇格に向けて大きな働きをしてくれそうな仲川だが、どんな人柄なのかもサポーターは気になるところだろう。その解説は横浜FMでチームメートだった主将・三門にしてもらった。
「とにかくかわいいヤツ。人懐こくって、合流初日の今日も自分からいろいろな選手に話しかけていた。普段は敬語だけど、ときどき『ミカちゃ~ん』と言いながら近寄ってきたりして。でも、それに腹が立たないというか、そういう得なキャラクターですよね」
ちなみに明日7月27日は仲川の25回目の誕生日。「さすがにバタバタしているので予定はないけど、チームメート、特にミカさん(三門)あたり、何かしてくれるんじゃないかなぁ」と期待する仲川。福岡でのスタートがハッピーなものとなりますように!
文・写真:島田 徹(エルゴラッソ福岡担当)
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G大阪の新加入FWファン・ウィジョ、大阪ダービーで公式戦デビューへ
市立吹田サッカースタジアムでは初となる大阪ダービー(J1第19節・C大阪戦)でファン・ウィジョが公式戦デビューを飾ることが濃厚になった。
26日の練習後、長谷川健太監督は「何も(問題が)なければ、先発で使おうと思っている。まだ未知数の部分があるが、思い切ってやってほしい」とC大阪戦での先発起用を明言した。
非公開で行なわれた22日の大宮との練習試合でもアデミウソンや長沢駿らとピッチに立っているファン・ウィジョ。「大阪ダービーに出られるのを楽しみにしている。まずはチームとしてやることを優先し、そこから自分のゴールにつながればい」と話していた。
文・下薗昌記(エル・ゴラッソG大阪担当)
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町田の平戸太貴、オフに先輩・鈴木優磨からさらなる刺激
前節、敵地での岐阜戦で町田移籍後、リーグ戦初先発を果たし、Jリーグ初ゴールまで決めた平戸太貴が、世界を震撼させた男から大いなる刺激を受けた。
うれしいJ初ゴールを決めた平戸の下には、その報せを聞いた彼の友人や家族、期限付き移籍元である鹿島の選手たちから多くの「おめでとう」とのリアクションが届いたという。そして、祝福の声を直接聞けた選手が、岐阜戦と同日に開催されたJリーグワールドチャレンジでスペインのセビージャから2得点を奪った鈴木優磨。町田は岐阜戦の翌日から2日間のオフがあったため、平戸はそのオフを利用し、鈴木らと食事に出かけたという。
「優磨さん(鈴木)には直接『おめでとう』と言ってもらえました。セビージャ戦の話も聞けましたし、刺激になりました」と平戸。岐阜戦後のミックスゾーンで鈴木がセビージャから2点を取ったことを伝え聞くと、「やっぱりすごいですね」と語っていた。そんな尊敬する先輩からの祝福の声は、相当うれしかったようだ。
ちなみに、一世を風靡している鈴木のクリスティアーノ・ロナウドを真似たゴールパフォーマンスについて、平戸は「まあ、いいんじゃないですか」と多くを語らなかった。
文:郡司聡(エル・ゴラッソ町田担当)
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