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新潟の助っ人FWドウグラス・タンキがついに出場可能に
5日のJ1第20節・横浜FM戦で、ブラジル人FWドウグラス・タンキが新潟デビューを飾ることが濃厚だ。前節・FC東京戦は、メキシコサッカー協会から国際移籍証明書が届かず(前所属がメキシコ2部のカフェタレロス・デ・タパチュラ)、選手登録が間に合わなかったが、4日に無事登録が完了した。タンキは報道陣に「最高のプレーを出して、チームの勝利につなげたい」と意欲を語った。
持ち味は体の強さを生かしたボールキープと、パワフルで正確なシュート。新潟の得点力不足を補うべく、夏の移籍で迎えられた。15シーズンにプレーしたJ2群馬では左ひざの負傷で4試合出場1得点にとどまったものの、16-17シーズンはメキシコ2部で28試合に出場し、10得点を挙げている。新潟の練習には6月22日から参加しており、チームメートとの連係も向上中。加入当時96kgあった体重も89kgまで減らし、「ベスト体重になり、コンディションも良い。(利き足ではない)右足のシュートも練習したのでうまくなったと思う。チームメートを助ける自信も持っている」と出場準備は万端だ。
横浜FMのCBに対して、「彼らは高さがあって強いが、自分も高くて強い。ボールを奪ったり、キープして起点になったり、1対1で抜いたりして自分の力を見せたい」と意気込む。呂比須ワグナー監督も、タンキと中澤佑二との対戦について「面白いバトルになると思う。“若さ”対“経験”、“パワー”対“ずる賢さ”。楽しみ」と期待を寄せる。
現在、リーグ最下位の新潟は前節・FC東京戦で勝ち点1をもぎ取り、連敗を6でストップ。17位・広島との勝ち点差も2に詰めた。J1残留に向け、今節からのホーム2連戦で勢いに乗るためにも、助っ人FWの活躍に期待が懸かる。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)