-
山形を離れて3年が経った金沢MF秋葉。相手チームとして初のNDソフトスタジアム山形帰還なるか!?
02年から14年まで山形に在籍した秋葉勝。翌15年は金沢、16年は岐阜と金沢、今季は金沢でプレーしている。だが、いまだに山形のホーム、NDソフトスタジアム山形へ相手チームとして乗り込んだ経験はない。
金沢は今節、アウェイで山形と対戦する。「どうなるのか分からないけど、もしメンバーに入ったとしたら、山形に行くのは初めてになる」。果たして秋葉の“初凱旋”は実現するのだろうか。
今季金沢に完全移籍した秋葉だが、ここまでの出場試合数は4にとどまっており、そのすべてが途中出場。さらに、山形戦では出場停止明けの太田康介が戻ってくることもあり、メンバー入りの争いはし烈なものになりそうだ。
ただ、前節・東京V戦、試合終盤にピッチに入った秋葉は見せ場を作っている。ボランチとしてボールを散らし、後半ロスタイムには、背後へのパスで味方のシュートチャンスを演出。「チャンスを作ったり、シュートを打つところなど、ビッグチャンスが二回くらいあった。僕がシュートを打ったのと、最後カキ(垣田裕暉)に出したパス。あそこは自分としても結果が欲しかったので、悔しいところ」と振り返る。また、柳下正明監督は「短い時間でも十分良いプレーをした」と話した。
「ポジションを取るために、練習で自分の能力を上げる準備をしながら、虎視眈々と狙いたい。そういう思いはいまに限らず、シーズンはじめからずっと持っているので、変わらずにやっていきたい」という秋葉は、山形戦について「(山形を離れて)3年経つと、だいぶ選手が変わるので、知っている選手のほうが少ない。違うチームのような感じがする。いろいろな人が見に来てくれると思うので、元気な姿を見せられたら」と、古巣凱旋への意欲を示した。
文:野中拓也(エルゴラッソ金沢担当) -
気力でチームに『1』をもたらした川崎Fの谷口彰悟。夏場の連戦の重要性を語る
川崎Fは7日、前節・FC東京戦から1日のオフを挟み、9日に行われるJ1第21節・新潟戦に向けたトレーニングを実施。前節の試合後に体調不良を訴えていた谷口彰悟も元気な姿を見せ、フルメニューを消化した。
前節のFC東京戦では89分に同点ゴールを奪い、終盤は体を投げ出したプレーで失点を回避するなど、攻守に貢献度の高いプレーを見せた谷口。「脱水症状っぽくなっていて、最後は気力でという感じだった」と試合を振り返ったが、その気力を振り絞った谷口のプレーが、チームに勝ち点1をもたらしたと言っても過言ではないだろう。
ただ、得点に対して「ゴールはセットプレーで狙い続けているところ。あの場面で決められたことは素直にうれしいし、自信になる」と語る一方で、「僕はディフェンスの人間なので、簡単な失点をしたことに目がいく」と守備面の課題に目を向けている。
「ちょっと安かったなというやられ方だったので、そこは反省しないといけない。周りをもっと動かさないといけなかったし、(クロスを上げられたら)しっかり中がはじいてあげないといけない。もったいなかったし、我慢し切れなかったなと感じている」
中断明けから2試合勝利がない。チームとしても一戦一戦勝利していく必要があり、谷口はあらためてここからの連戦が重要であることを説いている。
「(FC東京戦は)連敗は避けられたけど、満足する内容ではなかった。ここからの夏場の連戦はしっかり戦っていく必要があるし、この夏場は差が出る時期だと感じている。(今節・新潟戦は)上についていくためにも『絶対に勝つんだ』という気持ちで向かっていきたい」
チームは現在4試合連続で失点を続けている。その流れを止め、しっかりと無失点試合を完遂させることで、守備の要である背番号5はチームを勝利に導こうとしている。
文・林遼平(エルゴラッソ川崎F担当)
-
SBSカップに臨むU-18日本代表。“唯一のプロ選手”石原広教が抱く思い
10日から静岡県内で行われる2017 SBSカップ国際ユースサッカーに臨むU-18日本代表メンバーが発表され、湘南からDF石原広教が選出された。
今大会はチリ代表やチェコ代表といったチームが参加するため、海外選手との対戦は良い経験になるはずだ。「チリは強いし、戦う感じだし、好きな相手。そういうのは楽しみ。(代表に)行って自分がやることやって、感じられることもあると思う。しっかり吸収してやっていきたい」と語る。
その一方で、早生まれとして選出されたため、招集メンバーの中でプロ選手は石原ただ一人。本人も「プロの選手は俺しかいない。やりづらさはあるかもしれないけど、それでも一番上の年齢なので、引っ張っていかないといけない」と話すように、湘南とは立場が変わることになる。「それなりのプレッシャーはあると思う。プロが一人なので。そういうプレッシャーの中でも、自分らしさを出していかないといけない。そこは今までなかった感じ」。今まで体感したことのないような重圧もあるだろうが、その中でプレーすることによって精神的な部分の成長も期待できるはず。
「今回やれなかったら、今後(代表に)呼ばれるのも難しい。みんなはユースでやっているわけだし、普通に体格差もある。結局は精神的な部分がカギになってくるんじゃないかなと思う。成長できる良い機会になる」
この代表招集で何かをつかみ、自らの成長の足がかりにしたい。
文・高澤真輝(エルゴラッソ湘南担当)
-
「日本サッカー界に貢献してもらいたい」。引退を表明した石川直宏へ大宮・塩田仁史からのメッセージ
塩田仁史にとって、2日に今季限りでの現役引退を発表したFC東京・石川直宏は81年生まれの同級生であり、FC東京時代に11年間をともに戦った特別な戦友でもある。「ちょいちょい連絡も取っていましたし、その都度心境も聞いていた」という塩田は、石川が決断を下した6月下旬には連絡を受けていた。「プロとしてベストの状態で(ピッチに)立てないなら、というのはあると思います」と理解を示す一方、「寂しいですけどね、同い年が1人減ってしまうというのは」と本音もこぼした。
「歴史をずっと作ってきた選手でもあるので、ここからナオ(石川)の思っていることを後輩たちが歴史とともにつないでいってほしいと思います。東京のチームなので、難しい部分はたくさんあるんですけど、変わらない良い部分はしっかり継続していってもらいたいなと思っています。歴史を作った人がいるからクラブがある。それは大宮にも言えること。昔に頑張っていた人が歴史を作ってくれた。そういった部分は忘れずにやってほしいなと思いますし、僕も大宮でそういうふうにやりたいなと思っています」
石川が引退を報告する記者会見に臨む前日にはLINEで連絡を取ったとのこと。「本当に前向きな言葉しか交わしていないですね。『まあ、やるっしょ。進むしかないっしょ』みたいな感じで言っていましたけど、彼らしいなと思う」と笑いながら、「プレーと一緒ですね」と付け加えた。
「とにかく勢いのあるプレーヤーでしたし、それはみんなの印象に残っていると思います。はねるようにサイドを駆け上がっていって、豪快に決めるというイメージ。これからの人生も自分の信じた道を進んでいってもらいたいと思いますし、人物的にも優れているから、日本サッカー界に貢献してもらいたいなという部分はありますね。もちろんFC東京もですけど、日本サッカー界に貢献してもらいたい」
石川の人柄と苦労をよく知るからこその、労いの言葉だった。
文:片村光博(エルゴラッソ大宮担当)
-
[本日のエルゴラッソ1面]猛追鹿島
[明治安田J1第20節 マッチレポート]
■鹿島 vs 仙台
濃霧のカシマスタジアムに轟いた凱歌■浦和 vs 大宮
堀新体制の浦和。初勝利は逃げ水のごとく[全国高等学校総合体育大会]
■流経大柏 vs 日大藤沢
夏の宮城、輝いた流経大柏の堅守