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土屋征夫が新天地・京都で始動。選手登録も今節・福岡戦に間に合う見込み
京都は8日、甲府のDF土屋征夫を期限付き移籍で獲得したことを発表した。
土屋は同日、早速京都の練習場を訪問。芝の感触を確かめるようにランニングで汗を流したあと、新たなチームでの意気込みを語ってくれた。
「半年間、なかなか試合に出られない状態が続いていた中で、『(京都で)やらないか?』と声をかけてもらい、すごくうれしかった。京都という(J1)昇格争いをしているチームで、いろいろな面で貢献できればと考えて(京都に)来ることに決めました」
「自分は、瞬間的、劇的にチームを変えられる人間ではない。チームの中に入って、いろいろなコミュニケーション、いろいろな話をしていきたいと思っている。チームの思い、監督の思い、戦っている選手たちの思いを、一つひとつの練習でしっかり感じ取りながらやっていきたい」
なお、チーム練習には9日から合流する予定で、11日に行われるJ2第27節・福岡戦には選手登録が間に合う見込みとのこと。土屋自身も「サッカー選手である以上、試合に出たいのはみんな一緒」と、いきなりの新天地デビューに意欲を見せている。
文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)
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今節・鳥栖戦で小林祐介が久しぶりの先発出場濃厚。「(手塚)康平にはなれないので自分らしく」
9日の第21節・鳥栖戦で柏の小林祐介が先発出場することが濃厚となった。
今季は開幕当初こそ先発を飾っていた背番号6だが、サッカーのスタイルの変化や手塚康平の台頭により徐々に出番は減少。チームが連勝街道を突っ走っていた4月から6月に掛けてはベンチから遠ざかる日々も続いた。そしてようやく巡ってきた先発のチャンス。リーグ戦に限れば3月18日の第4節・仙台戦以来となるが、一切の気負いや不安はない。
「チームの調子が良くて、なかなか自分に出番は回ってこなかったけど、もし鳥栖戦で出番がきたら自分が持っているものを出せればと思う。いつ出ても良い準備は毎回している。そこで自分にしかないものもあると思っているので、出たときに誰かの真似をするのではなくて、自分らしく特徴を出せれば」
約5カ月ぶりの先発に向けて力強い言葉を口にした。
また、前節・神戸戦で負傷交代し、長期離脱が発表された手塚に対しては、「今まで連勝していた中で(手塚)康平のゴールやアシストは何回もあった。けがをしてしまったので、康平のぶんまで戦わないといけない」と後輩への思いを語り、その上であらためて「でも、康平にはなれないので自分らしくやるしかないかなと思う」と話した。
開幕戦以来となる鳥栖との対戦であるが、小林はその試合でフル出場を果たしており、鳥栖の特徴は確認済み。その中で、この試合のポイントに挙げたセカンドボールを拾うべく、ピッチの上を縦横無尽に駆け回る。
文:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)
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期限付き移籍で加入した野津田岳人。ユアスタにはある縁も
仙台は7日、MF野津田岳人の加入を発表した。野津田は今季、広島から清水に期限付き移籍で加入していたが、清水との契約を途中解除し、新たに仙台へ期限付き移籍することとなった。
野津田は8日から仙台の練習に合流し、早速フルメニューをこなした。そして練習後に、クラブハウスで記者会見が実施され、清水でなかなか思うように活躍できなかったところで「少し環境を変えたいという気持ちもあった中で、仙台さんが熱心にオファーをくれたので、そこで自分自身、挑戦したいと思って決断しました」と、加入の理由について語り、マスコットのベガッ太さん人形との写真に収まった。
野津田は広島の選手としてはもちろん、U-22日本代表の一員としても15年7月1日にユアテックスタジアム仙台でプレーした。しかもそのU-22コスタリカ代表戦では、見事な右足のボレーシュートを決めたという縁がある。このスタジアムでのプレーについて野津田は「いつもスタジアムの雰囲気が良くて、圧倒される部分もあるので、そういった中で戦ってみたい」と意欲を示す。
選手登録の時期と、契約内容(※第22節の相手である広島との試合には出場できない)のために、“仙台デビュー”はしばらく先のことになるが、野津田は「ここでもう一度自分自身成長させるためにも、そしてこのチームを上に上げるためにも、自分のプレーを出して、このチームのために全力で戦っていきたい」と、今後の活躍を誓った。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
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UAEのクラブ退団の元日本代表MF増田誓志が清水加入へ。「顔が良いからファンが増える」(小林監督)
7月末にアル・シャールジャ(UAE)を退団していた元日本代表の増田誓志が、7日清水の練習に合流。手続きが済み次第、正式契約となる見込みだ。
増田は、10年の山形在籍時に小林伸二監督の下でプレー。非公開練習後、教え子について問われた指揮官は、「顔が良いからファンが増える」と軽く冗談を挟んでから、「真面目な選手なので、ハードワークをしてくれる。また、姿勢が良いので、遠いところも見えて、ロングキックができる。ボールを取る時に足を入れられるし、フィジカル能力も高い。彼が入ることでチームの幅が広がるだろう」と絶賛した。クラブは13日の第22節ホーム柏戦の出場に向けて動いており、サポーターへのお披露目もそう遠くないだろう。一ケタ順位を狙う清水にとって、大きな補強となるか。
文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)