EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

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  • 因縁多き徳島戦に臨む横浜FC。中田監督は「(大﨑)玲央がいるから負けたくない」と“可愛さ余って憎さ百倍”

    因縁多き徳島戦に臨む横浜FC。中田監督は「(大﨑)玲央がいるから負けたくない」と“可愛さ余って憎さ百倍”

     横浜FCの中田仁司監督が、8月11日に敵地で行われるJ2第27節・徳島戦に向けて意気込みを語った。

     横浜FCと徳島の間には因縁が多い。中田監督にとって徳島は08年から14年10月まで強化部長を務めた古巣であり、16年には徳島から津田知宏を獲得したほか、安野努ストレングス&コンディショニングコーチらのスタッフも呼び寄せた。同年に山形から獲得した西河翔吾も、かつて徳島で2年半プレーしている。逆に昨オフは、横浜FCから大﨑玲央が徳島に引き抜かれた。

    「そういうのがいろいろある試合。だから負けたくないね。特に(大﨑)玲央がいるから負けたくない」

     大﨑は横浜FCユース出身。桐蔭横浜大を経てアメリカ2部でプレーし、15年に横浜FCで練習参加し、そのプレーぶりを中田監督が評価して獲得した。昨年の序盤はなかなか出場機会が得られなかったが、我慢強く起用し続けてシーズン終盤には主力CBに成長させただけに、中田監督にとっては“可愛さ余って憎さ百倍”といったところかもしれない。

    「前々節・山口戦の前にも選手たちに言ったんだよ。『お前らもそう思っているだろうけど、俺は小野瀬(大﨑玲と同様に昨オフ移籍)には負けたくない』って。それが正直なところ。まして徳島には、3月にホームで負けている。今季初めての負けだったし、何も手を出せずに初めて『やられた』というのがあの徳島戦だった。高い授業料を払ったわけだから、今回はそれを取り戻さなくてはいけない」

     さまざまな意地とプライドがぶつかり合う古巣戦。山の日の夜、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムは熱く燃え上がりそうだ。

     

    文:芥川和久(エルゴラッソ横浜FC担当)

  • 調子を上げつつある湘南・野田隆之介、ゴールにかける思いは“猛暑日の暑さ”より熱かった

    調子を上げつつある湘南・野田隆之介、ゴールにかける思いは“猛暑日の暑さ”より熱かった

     9日、 “今年一番の暑さ”という猛暑日の中、湘南は11日に行われるJ2第27節・長崎戦に向けて精力的に汗を流した。その中で「ヤバい、ヤバい。今日ニュースで見ましたよ。今年一だって」と、この蒸し暑さに苦笑いを浮かべたのは野田隆之介。

     ここ最近調子を上げてきている選手の一人だ。 ここまで4試合連続の途中出場だが、随所に良いプレーを見せている。「一番はああいう時間に出て、得点を取ってみんなをラクにさせてあげることができれば一番良いけど、一番大事なのは走ってタメを作って守備をして、というところが一番大事だと思う。そういう意識を持ちながらやっている」。チームのために戦う姿勢が、現在の軽快な動きにつながっているのだろう。そして、この良い流れから今季2得点目も挙げたいところ。

      「途中から出てもチャンスがないわけではない。決められるシーンは1試合に1回は必ず来ている。あとはそこで入れるか入れられないかで、僕自身の自信が付く付かないだと思う。そこをもっと集中していかないと。純粋にサッカーをやっている者として得点は欲しい」

      そしてサッカー選手として当たり前のことだが、「もっと、もっと試合に絡みたい気持ちは強い。成長したい」と話すように途中からではなく、やはりスタートからピッチに立ちたい気持ちは強い。もちろん今節・長崎戦も誰が先発に連ねるか分からないが、野田が得点に絡むプレーを見せることができれば、勝利がグッと近づくはずだ。

    文:高澤真輝(エルゴラッソ湘南担当)

     
  • 強い使命感に燃える山口の主将・鳥養祐矢。今節は「憧れていた」千葉と対決

    強い使命感に燃える山口の主将・鳥養祐矢。今節は「憧れていた」千葉と対決

     J2第26節・熊本戦で主将・鳥養祐矢が長期離脱から復帰。鳥養の久しぶりの登場に、ホームスタジアムが大きく沸いた。

     「あの声援や歓声は一生忘れられない」と鳥養。試合はその力強い声援に応えることはかなわずに1-2で敗戦。鳥養は試合終了後、感謝を胸にサポーターへ深く頭を下げた。

     今節の対戦相手は千葉。千葉出身で、かつて千葉の下部組織やセカンドチームにも所属していた鳥養にとって特別な思い入れのあるチームだ。「負傷してオペが決まったとき、千葉戦までに復帰するという目標を立てていた。その前に復帰できて良かった」と安堵する。

     新監督の就任後、チームは好転したかに見えたが気づけば3連敗。鳥養は主将として「自分が選手、ファン、サポーター、全員の士気を上げないといけないと思っている全体をしっかり盛り上げられるようにやっていきたい」と強い使命感に燃えている。

     「昔は千葉に憧れていたし、あのユニフォームを着てサッカー選手になりたいと思っていたころもあった。対戦できることはうれしい。ただ、いまは負けたくない気持ちでいっぱい。自分を支えてくれる人たちを少しでも高いところへ連れて行ってあげたい」と鳥養。チームを背負い、地元・千葉へ乗り込む。

    文・写真:田辺久豊(エルゴラッソ山口担当)

  • 岩下敬輔が“兄貴”である理由、その彼が影響を受けた二人の選手とは?

    岩下敬輔が“兄貴”である理由、その彼が影響を受けた二人の選手とは?

     勝手なイメージで見てすいません――。思わず心の中で頭を下げたのは、DF岩下敬輔に若手へのアドバイスについて話を聞いているときだった。

     岩下が若手選手にアドバイスを送る姿は、練習でも試合中でもよく見る光景だが、彼自身の見た目の印象や日ごろの強気なコメントから「違う、そうじゃないんだよ」「いいからオレの言うことを聞けって」というような、有無を言わさぬトップダウン的なアドバスが多いのだろうと勝手に想像していた。だが、実際のところは違うのだった。

    「いろいろなアドバイスは送る。でも、それを聞くかどうか、あるいは自分に必要かそうでないかは本人の判断次第。自分は選択肢としての情報を与えているに過ぎない」

     “トップダウン式”というよりもむしろ、いまの育成指導の現場で注目を集める選手の判断力養成を主眼に置いた“ボトムアップ式指導”に近い考え方。このあたりのスタンスは、岩下が清水に在籍していた若手のときの中軸選手だった森岡隆三氏(現・鳥取監督)や齊藤俊秀氏(現・U-17日本代表コーチ)から学び取ったものらしい。

     また、岩下が与える情報やアドバイスが人によって異なるという点にも驚く。例えばCBとしてコンビを組むDF冨安健洋に対するアドバイスについては、こんなふうに言う。

    「普通のレベルの選手だったら『コースを限定したほうが良い』というようなセーフティーなプレーを要求するところを、トミ(冨安)にはもうワンランク上の要求、例えば『むしろ、そこは飛び込んでいけ』と言ったりする」

     寄せて奪う力がある、あるいはかわされてもすぐにリカバリーできる力を冨安は持っていると理解した上での、さらなる成長を促すアドバイス。それも練習後、自分の体をストレッチしながら居残り練習に励む若手をじっくり観察しているからこそ可能なもの。

     やはり、岩下には『兄貴』という呼び名がふさわしい。

    文・島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 1分間の黙とう。長崎の選手たちが、あらためて抱いた平和への思いとは

    1分間の黙とう。長崎の選手たちが、あらためて抱いた平和への思いとは

     8月9日は長崎という街にとって特別な日。今日は、長崎に原子爆弾が投下された日であり、今年で72回目となる原爆の日を迎えた。

     午前練習を行っていたチームは、原爆投下の時間を知らせる市内放送が流れるタイミングに合わせて、練習を一時中断。ピッチで円を作り、市内放送での黙とうの合図に合わせて1分間の黙とうを行い、原爆で亡くなった方々へ哀悼の意を示していた。

     今季から長崎にやってきて、こういった形での黙とうを初めて体験した島田譲は「長崎にずっと住んでいるわけではないので、今まではこういうふうに身近に感じることは少なかった。復興してきた、それにかかわってきた人たちのためというか、そういう人たちへの感謝の気持ちも持ちながらやらないといけないなというのは、今日あらためて感じました」と話し、長崎という地でプレーしていることに思いを馳せていた。また、この夏に加入した丸岡にとっても初めての体験。丸岡は「こういう気持ちは絶対に忘れてはいけないし、2度と起こってはいけない。やっぱり、平和が一番だと思う」と平和への思いを述べた。

     現在、平和祈念ユニフォームを着用して試合を戦っている長崎。サッカーができているのも平和だからこそ。平和への思いをあらためて感じた選手たちがピッチで全力プレーを見せる。

    文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 神戸・MF大森晃太郎が挑む連係向上。ポドルスキの強みを「どれだけ良い形で出せるか」

    神戸・MF大森晃太郎が挑む連係向上。ポドルスキの強みを「どれだけ良い形で出せるか」

     神戸・MF大森晃太郎が気合いを入れている。9日にJ1第21節で対戦する鹿島について、「試合の流れを知っているし、勝ち方を分かっている」と警戒し、「いかにスキを突けるか」とチーム一丸で戦いたいと意気込んだ。

     鹿島のCBを務める昌子源とは中学生時代、G大阪ジュニアユースで一緒にプレーした間柄。「(当時は)トップ下だったし、技術がある。体も強くなって、スピードもある」と印象を伝えた大森は、「代表で活躍もしてるし、良い刺激になっている」とも言う。好敵手として立ちはだかる元チームメートとの対戦は、闘志をかきたてられるシチュエーションのようだ。

     大森はFWルーカス・ポドルスキとの連係向上に挑む。「彼の特長はシュートだと思うし、どれだけ良い形で出せるか」と最大の強みを生かすアイディアを考え、チーム全体でコンビネーションのイメージを膨らませている状況だ。

     第19節・大宮戦で負傷離脱から復帰し、同試合でJ1通算100試合出場を遂げたが、8日の練習後、「周りがすごいので。これからやなって気持ち」と先達をリスペクト。復帰してからのコンディション向上を実感する背番号29が、強敵撃破に燃えている。

    文:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)

  • 讃岐に期限付き移籍が決まった千葉DFイ・ジュヨン。チームに溶け込む第一歩は“うどん好き”になること

     8日、千葉のDFイ・ジュヨンが讃岐に期限付き移籍することが発表された。第3節・名古屋戦でのフル出場以降、出番を失っていたところに舞い込んだオファーに、屈強な韓国人DFは「不安はない」ときっぱり。それよりもピッチに立つことをなによりも渇望しており、「試合に出るためにどこでも頑張るしかない。試合に出られないほうがキツイ」と移籍をほぼ即決したという。

     讃岐は山形、栃木、千葉に続いてJリーグで4クラブ目の所属先となり、移籍経験は十分。出場機会を得るためには「チームメートと仲良くして、チームのスタイルとか、監督さんがやりたいサッカーを感じてやらないと、また(現状と)同じになる」と、コミュニケーションと戦術理解の重要性も身に染みて分かっている。

    「不安はない」と自信を持つ理由がもう一つある。「日本語も少しできるし、韓国人選手もいる。なにより山形で一緒にプレーしたシミケンさんもいるから」と讃岐で主将を務めるGK清水健太の存在を心強く感じている。

     8日夕にはチームメートが帰ったクラブハウスを訪れ、黙々とランニングで汗を流し、コンディション調整に余念がない姿が印象的だった。J1昇格を目指す千葉には「いまのサッカーを続けていけば、(J1昇格)プレーオフまでいくことができる」とエールを残しつつ、J2残留を争う讃岐では「自分のポジションはDFなので、まずは失点しないことが大事。失点を減らせば大丈夫だと思う」と残留貢献を誓う。

     ちなみに香川県の名物は『讃岐うどん』だが、「麺類はあまり好きじゃない」(イ・ジュヨン)そう。讃岐は練習後、仲の良いチームメート同士でうどん屋に繰り出し、昼食を取ることが日常なだけに、まずは“うどん好き”になることがチームに溶け込む第一歩となりそうだ。

     

    文:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)

    讃岐に期限付き移籍が決まった千葉DFイ・ジュヨン。チームに溶け込む第一歩は“うどん好き”になること

  • [本日のエルゴラッソ1面]赤の若獅子、海外挑戦という決断

    [本日のエルゴラッソ1面]赤の若獅子、海外挑戦という決断

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