EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.8.15(Tue)

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  • 名古屋戦を控えた町田。アカデミー出身の奥山政幸がGK楢﨑正剛の凄みを語る

     J1・J2通算650試合出場を超える偉大なるGKの実力を、身をもって知る者が町田にはいる。

     例えば、流通経済大学柏高校から名古屋入りした吉田眞紀人は、名古屋での日々のトレーニングの中で、楢﨑正剛の凄みを実感してきたという。

    「ナラさんはほかのGKと比べてもレベルが違いました。自分が『入ったな』と思ったシュートでも止められてしまうことが多かったです。偉大なGKだと思います」

     そして名古屋の下部組織で育ってきた奥山政幸は、名古屋U18在籍時代にトップチームとトレーニングマッチで対戦した際に、楢崎の凄みを知った。

    「CKのこぼれ球を詰めたら、ポンとはじかれていました。至近距離の入ったなと思ったシュートでも止められてしまいまったんです。単純にすごいなと思いました」

     今節、町田はホーム町田市立陸上競技場に初めて、“ビッグクラブ”名古屋を迎え撃つ。前節の大分戦で奥山は平戸太貴のクロスを流し込み、相手のオウンゴールを誘発。「お前のゴールだったよね」とチームメートに称賛されても、公式記録はオウンゴールで変わることはなかった。

    「次は正真正銘のゴールを決めたいですね」と奥山。迎える今節、仮にそのゴールを4大会連続でW杯日本代表メンバーに選出されてきた、日本が誇る偉大なるGKから奪えたとしたら−−。それは、「名古屋に育ててもらった」奥山にとって、この上ない勲章となるだろう。

    文:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)

    名古屋戦を控えた町田。アカデミー出身の奥山政幸がGK楢﨑正剛の凄みを語る

  • ”特別な凱旋勝利”を期す間瀬監督「岡山が最後に負けたのはいつだと思いますか?」

    ”特別な凱旋勝利”を期す間瀬監督「岡山が最後に負けたのはいつだと思いますか?」

     今節、敵地での岡山戦を控える愛媛だが、その指揮を執る間瀬秀一監督は自身にとって特別な意味を持つ勝利を狙っている。

     間瀬監督はかつて千葉、岡山、東京Vでコーチの経験があり、それら同カテゴリーで戦う3チームを古巣とする。そんな古巣相手にホームでは千葉、岡山に勝利を収めているが、 「自分がホームとしていた場所に戻って、その地で勝利を収めることを、今季の愛媛の選手・スタッフと力を合わせて成し遂げたい」という思いとは裏腹に、アウェイでは千葉に敗戦し、東京Vには勝利を目前にしながら引き分け。今節のアウェイ岡山戦は、間瀬監督にとって“凱旋勝利”を挙げる「(今季で)最後のチャンス」になる。

    「自分が住んでいた街、ホームとしていたスタジアム、仲間だったサポーター。そこでの勝利は、全然違う。これは何かに例えて言っても自分にしか分からないこと」

     その思いは特別なもの。現在の岡山はリーグ戦13戦無敗中と好調を維持するだけにタフな戦いになることは間違いないはずだが、この指揮官の頭は常にポジティブだ。

    「岡山が最後に負けたのはいつだと思いますか? 5月17日、水曜日夜19時からの試合でウチに負けて以来、負けていないんです。愛媛に0-2で負けてから13試合負けていない。今節ではその無敗の流れを自分たちが止めるつもりで岡山に向かいますよ」

     その引き締まった表情は、強い意気込みと自信をうかがわせるものであった。

    文・松本隆志(エルゴラッソ愛媛担当)

  • 「あれはもったいなかった」。ハットトリックを逃した湘南の島村毅が得た教訓とは

    「あれはもったいなかった」。ハットトリックを逃した湘南の島村毅が得た教訓とは

     J2第27節の長崎戦を2-0で勝利した湘南。その2ゴールをCKから決めたのはDFの島村毅だ。1点目はグラウンダーでマイナス気味に出されたボールに、アンドレ・バイアがスルーしたところを後ろから入ってきて右足を振り抜いた。また、2点目はマーカーに競り勝ってヘディングシュートを決めた。「気持ち良かったですね」。得点に飢える男が笑みをこぼした。

     セットプレーの形はチームで練習していたものだった。「練習はもちろんしている。でも公式戦は相手がマークにどうつくのか分からない。その中で本当に練習どおりの形になるのはスカウティングとみんながしっかり合わせてブロックをしてくれているおかげ。(1ゴールの)名古屋戦もそうだけど本当に感謝しています」。長崎戦の2得点はチーム全員が生み出したハイライトでもあり、練習の賜物でもあったのだ。「(前日の)練習では豪快にフカしたんだけど、明日は絶対(ボールが)来ると思い、長い時間ずっとイメージしていた。ぶっつけでは決められなかった」(島村)。

     しかし、この試合ではハットトリックのチャンスももちろんあっただけに本人も悔しさを見せる。「(53分の)バーに当たったシュートは『絶対決めてやる』という感じで入ったわけじゃないのに、良いところにいって『今日は決められるんだ』と思った(笑)。それで次のCKで決められた。やっぱり気持ちを入れないとダメだなと、あのとき思った。あれ(バーに当たったシュート)はもったいなかった。準備していたら絶対に入れられた」。

     そして16日に迎えるのは千葉戦。2014年にフクアリで6-0の大勝した記憶が蘇るだろう。「あのときフクアリはすごくサポーターが来てくれて、本当に声援がすごかった。(客席とピッチが)近いし、声もどんどん響くし、応援がすごかったと感じた。それが6点につながった。だからまたお願いしますって感じですね」と島村が語るように、再びチームが一丸となり勝利を手繰り寄せたい。

    文:高澤真輝(エルゴラッソ湘南担当)