-
横浜FCに加入した川﨑裕大が初実戦。「広島でやってきたことをある程度は出せた」
横浜FCは西谷練習場でびわこ成蹊スポーツ大学と練習試合を行った。
4バックの布陣を敷いた横浜FCは、石井圭太をアンカーに野崎陽介と寺田紳一が中央に入る4−1−4−1。先週広島から期限付き移籍で加入した川﨑裕大がCBに入り、新天地で初の実戦となった。
試合は横浜FCが17分にCKから楠元秀真の打点の高いヘディングシュートで先制。直後にびわこ成蹊スポーツ大も右サイドからのスルーパスを決めて追いつくが、横浜FCがボールを保持してチャンスを作り、43分に小宮山尊信の縦パスを津田知宏、寺田紳一とつなぎ、野崎陽介がペナルティーエリア手前から決めて追加点。後半も横浜FCが優位でゲームを進め、決定機を次々に作るも決めきれない。それでも74分に山本凌太郎のFKから大久保哲哉が豪快に決めて突き放すと、そのまま3−1で横浜FCが勝利した。
注目の川﨑は90分フル出場。けが明けで「フィジカルはまだ上げている段階」とあって、競り合いの中で転倒する場面が目立ち、失点にも絡んだが、サイドへ展開するタイミングやボールの質などビルドアップではレベルの高さを感じさせた。「久しぶりの実戦で足がつりそうになりましたけど(笑)、広島でやってきたことをある程度は出せたと思う。ビルドアップで貢献してチャンスを作っていければ」と手ごたえを口にした。
文・写真:芥川和久(エルゴラッソ横浜FC担当)
-
サテライトリーグ仙台戦で、富山貴光ら新潟の新戦力が躍動
新潟は20日、聖籠町の練習場でサテライトリーグの仙台戦を行い、新加入の富山貴光らの得点で、4-1で勝利した。
試合の立ち上がり15分ほどは、思うようにボールを動かせない展開が続いた。しかし、「我慢しながら、少し引いてボランチと関わることでリズムが出てきた」と語る1トップの富山がボールに絡み始めると、シュート場面が増加。15分には、右SBの川口尚紀とのパス交換からシュート。19分にはトップ下に入った小川佳純を起点に川口、ホニと流れるようにパスがつながると、最後はホニのクロスに合わせてヘディングシュート。26分にはGK稲田康志からのフィードを納めてドリブルシュートと見せ場を作る。
得点が生まれたのは54分。川口のパスをスルーしてゴール前へ飛び出すと、これを収めた小川からの縦パスを、左足でゴールに決めた。「ズミさん(小川)とは鳥栖でもやっているし、良い形で決められた」(富山)。前半からの連係プレーが得点に結びついた形は、チームの新たな可能性を感じさせるものであり、仙台に先制された4分後に決めたことで、新潟がペースを取り返す意味でも、大きな1点となった。
試合後、得点場面について聞かれた富山は、「昨日決めたかった」と苦笑い。19日に出場したJ1第23節・仙台戦でDFの股を抜いたシュートはGKに押さえられてしまった。「左にザキさん(山崎)もいたので、そこに通せれば良かった。最後、冷静にならないと」と悔やんだが、だからこそ「次は決めたいと思います」とリベンジを誓った。
このほか、小川は精度の高いパスやクロスで攻撃を活性化させ、富山へのアシストに続き、ゴール前への抜け出しから2点目につながるPK獲得にも貢献。新潟が勝ち越す流れを作る2得点のお膳立てをした。
3点目は、ボール奪取から本間勲が鮮やかなゴール。そして4点目は、来季新潟への加入が内定し、17日にJFA・Jリーグ特別指定選手に承認された渡邉新太が決めるなど、収穫の多い一戦となった。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)
-
[本日のエルゴラッソ1面]白熱の優勝戦線
[明治安田J1第23節 マッチレポート]
■川崎F vs 札幌
豪雨の等々力。激闘を制した川崎Fが3連勝
■鹿島 vs 清水
1試合で戻ってきた強い鹿島。完敗から完勝■G大阪 vs 柏
2戦連続で敵陣を切り裂いた“黄色の閃光”