EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.11.7(Tue)

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  • ルヴァンカップ“得点王”となったクリスラン。大会を振り返る

    ルヴァンカップ“得点王”となったクリスラン。大会を振り返る

     仙台のFWクリスランが、“得点王”となったJリーグYBCルヴァンカップを振り返った。

     C大阪の初優勝で幕を閉じた17年のルヴァンカップで、クラブ初のベスト4進出を果たした仙台からは西村拓真がニューヒーロー賞に初めて選出された。そしてもう一人、公式に表彰されるわけではないが、今大会でトップの記録を残した選手がいる。それがクリスランで、グループステージで3点、ノックアウトステージ(準決勝)で2点の、合計5得点。最終的に得点ランキングトップで大会を終えた。

     “得点王”となったことについて、クリスラン本人は「難しい試合が多いこの大会で得点王になれたことは大きなこと」と喜んだ反面、「準決勝(・川崎F戦)は、2戦とおして勝てた試合だったと思うので、悔しさも残っている」と、複雑な心境でもあった。「いろいろな選手が出て、そこ(準決勝)まで結果を出すことができた。チームが自信をつけられた大会だったと思う」と振り返った。

     決勝戦があった4日は、クラブのふれ合いイベントでサポーターにカレーを振る舞ってトークを楽しんだが、帰宅後に決勝戦の録画を視聴したという。

     「川崎Fがやっていたサッカーは、勝っていてもおかしくない内容だった。でも、C大阪の堅い守備が上回った試合だった」という感想とともに、「最後にソウザ選手がゴールを決めて勝ったことがうれしかった」と、Jリーグ入りを前に日本の情報を教えてくれた友人の活躍を喜んだ。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • ″12年間同級生″熊本・岡本賢明の引退発表に神戸MF三原雅俊「みんなの憧れ。ずっと僕らのキャプテンだった」

    ″12年間同級生″熊本・岡本賢明の引退発表に神戸MF三原雅俊「みんなの憧れ。ずっと僕らのキャプテンだった」

     熊本の岡本賢明の今季限りでの引退が発表された。小学1年生から高校卒業までをともに過ごした神戸MF三原雅俊は「電話で連絡を受けた。ショックだったし、寂しかった。サッカーをしていない姿を想像できない」と率直な気持ちを打ち明けた。

     出会いは熊本県の少年サッカークラブ、ブレイズ熊本。小学1年生当時から岡本は際立っていたという三原。「こっちのゴールラインから一人で5~6人抜いてゴールを決める。僕らは見ているだけ。めちゃくちゃうまかった」。小学校を卒業すると、二人は共学になったばかりのルーテル学院中学校の1期生となり、そのまま同高等学校に進んだ。

     チームメートとして過ごしたのは12年間。三原は「主将で、10番で、司令塔。アイツはずっと僕らのキャプテンだった。みんなの憧れでしたね」と話す。高校卒業後、岡本は札幌、三原は神戸、さらに他の同級生3人もプロの道に進んでいる。

     14年シーズンから地元・熊本のロアッソに加入した岡本は、昨年発生した熊本地震に際しては、支援活動を引っ張った。「昔からそういうタイプ。リーダーシップがあって、周りを盛り上げるのがうまい。震災で困っている人たちも多い中で、先頭に立ってそれができる人」。岡本の誘いを受け、三原はサッカースクールで地元の少年たちと触れ合った。

     ただ、三原には、一つの心残りがあるという。「ユニフォーム交換してないんですよね。『いつでもいいか』って感じだったかも。いまからじゃもう遅い。予約で埋まってるでしょうね」と苦笑い。それでも、札幌と神戸がノエスタで戦った際、岡本は芸術的なロングシュートを決めているが、「あれはすごかった」と、チームメートとして、好敵手として見た岡本の雄姿が色褪せることはない。

     シーズンオフには決まって旧交を温め合う二人。ここ数年、負傷を抱えていたという岡本を見つめてきた三原は「けがが大丈夫なら戻ってきてほしい。カッサーノみたいに」と″悪童″の異名で知られた元イタリア代表の名前を上げ、笑顔で寂しさを振り払い、「試合に出て、ゴールを決めてほしいですね」との願望も。旧友の現役生活を最後まで見守りたい心境を語っていた。

    文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)