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相模原の川口能活が金字塔。Jリーグ通算500試合出場を達成
(写真)©S.C.SAGAMIHARA
相模原のGK川口能活が19日に行われたJ3第32節・FC東京U-23戦に先発出場し、Jリーグ通算500試合出場を達成した。両親や奥さま、二人のお子さんに見守られる中、川口が大偉業を達成した。試合はスコアレスドローに終わり、勝利で華を添えることはできなかったが、背番号1は随所に好プレーを披露。66分にはペナルティーエリア内でMFユ・インスと1対1を迎えるが、冷静に対応し、ゴールを死守した。
試合後、取材に応じた川口は試合前同様に感謝の言葉をつづった。
「やっぱり、400(試合)から500(試合)に行くまでは自分にとってすごく険しい道のりだった。大けがをして、チームも磐田、岐阜、相模原と渡り歩き、シーズンをとおして出られない時期も続いて、自分の中で現役中に『500はいかないのではないか』と、あきらめたときもありましたけど、何とかそこに辿り着くことができた。起用してくれた監督、コーチ、それから常に僕をサポートしてくれる家族、それ以外に色んな面でサポートしてくれた人たちの力があったからこそ、この記録は達成できたと思う。あとはJ3ができたこと。いろいろな人たちの力があって、この記録を達成できたのではないかなと、本当に感謝の気持ちしかないですね」
さらに記録達成を祝い、横断幕を掲げてくれた相模原サポーターや“能活コール”を送ったFC東京サポーターに対しても「FC東京のサポーターの皆さんは、J1でやっているときから、よくブーイングされたり、いろいろな野次を飛ばされたりと、いろいろな“やりとり”をしてきた中で、今日も能活コールをしてくれて。だから(FC東京サポーターのところに挨拶に行ったのは)リスペクトですよね。あとは相模原のサポーターの皆さんが素晴らしい横断幕を出してくれたことに本当に心を打たれたし、本当にうれしかったですね。本当に今日は素晴らしい時間を過ごすことができました」と、うれしそうに振り返った。
しかし、今後も現役にこだわる姿勢を見せている川口にとって500試合出場達成はすでに “通過点”。今後に向けて「まずは501試合目に出られるように。それから来季、また現役を続けられるように、残り2試合、そこでしっかりとしたパフォーマンスを見せて、まだ続けられることをアピールできるようにやっていきたいですね。本当に1試合1試合が勝負なので」と、その視線は前を向いていた。
文・須賀大輔(エルゴラッソ相模原担当)