-
ドロー以上でACLのGS突破が決まる鹿島。中国メディアもその戦い方に注目
2日、鹿島はACLグループステージ第5節を戦う上海申花のホームスタジアム上海虹口スタジアムで公式会見と公式練習を行った。
勝つか引き分けるかでグループステージ突破が決まるとあって、記者会見では中国メディアからも鹿島の戦い方に注目が集まった。それに対して大岩剛監督は「われわれは勝点3を目指しながら最終的には引き分け以上を狙う、という気持ちしかありません」と話した。
遠征に帯同した19人のうち昌子源は日本代表戦とリーグ前節・札幌戦での疲労の影響か公式練習を行わず、ベンチに座ってチームメートの動きを眺めるだけにとどめていた。CBの一角は犬飼智也の先発が濃厚と言えるだろう。
選手たちからは上海申花の外国籍選手である、オバフェミ・マルティンス、ジョバンニ・モレノ、フレディ・グアリンを警戒する声が多かった。大岩監督も「この試合も彼たちが中心になると予想しています。そこをしっかりケアしながらいい攻撃につながるいい守備を自分たちがすることが90分コントロールするキーになるのではないかと感じています」と話していた。
明日の試合のキックオフは現地時間20時。日本時間の21時となっている。
文・写真:田中滋(エルゴラッソ鹿島担当)
-
「小学生でも決められる」。長崎の名倉巧が味わった悔しさ
2日、長崎の名倉巧が苦い経験をバネに巻き返しを誓った。
J1第5節・仙台戦で79分に投入され、リーグ戦初出場を飾った名倉だが、2度訪れた決定機でいずれもシュートをふかしてしまい、結果を残すことができなかった。「自分がチャンスで決めていれば勝てた試合だった。チームには申し訳ないです」と肩を落とした。
「1本目のところは誰でも、小学生でも決められるようなのを外してしまったので自分はまだまだ甘いなと感じました」と反省しきり。それでも「シュートまではいけているので、あとは精度を高めればゴールもとれていくと思う。前向きにトレーニングしていきたい」と気持ちを切り替えていた。
ルヴァンカップではU-21ルール(先発に21歳以下の選手を一人以上起用しなければいけない規定)が追い風になっている面もあったが、リーグ戦でも起用されたように、自身のプレーで高木琢也監督にしっかりとアピールできている。仙台戦前には高木監督自ら名倉の名前を挙げるなど、評価は着実に高まっている。記者からの「(ルヴァンカップの)ニューヒーロー賞も狙ってほしいですね」という言葉に高木監督は、「いや、目指すなら東京でしょう。オリンピックを目指さないといけない」と高みを目指すことを期待している。
仙台戦では悔しさという経験を味わっただけに、これをバネに名倉がここからどういった成長を見せていくのか期待したい。
文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)
-
堀孝史監督との契約を解除。浦和が決断に至った背景と今後の意向を説明
浦和は2日、堀孝史監督ならびに天野賢一コーチの契約解除、それに伴っての大槻毅育成ダイレクター(浦和ユース監督)のトップチーム暫定監督就任、上野優作ユースコーチのトップチームコーチ就任を発表した。2日の練習前、選手たちにはその説明と堀氏などからの挨拶があったといい、この日から大槻暫定監督が練習の指揮を執った。
クラブは今回の経緯について、「(リーグ戦)5戦2分3敗。状況は厳しい。チームの流れを変える必要があるという議論になった」(淵田敬三社長・写真右)と会見で説明。1日の磐田戦後、浦和に戻ってから首脳陣でこの決定に至ったと話した。新監督については契約解除後から交渉を進めているところであり、「なるべく早く」確定させたい意向を山道守彦強化本部長は述べている。
一方、昨晩遅くに就任の打診があったという大槻暫定監督は、練習後の会見で「暫定なので、次の監督までつなげたい。連戦なので一つひとつ戦っていこうと選手全員には話した。このクラブの存在意義を意識しながら、みんなとやっていきたい」と決意を話した。なお、週末に高円宮杯U-18プレミアリーグ開幕を控える浦和ユースについては、「カテゴリーをまたいで見ているブリッジコーチがいる。ジュニアユースから(指導者を引き)上げて、ブリッジコーチを入れる考えでいる」(山道氏)としている。
浦和は2日後、4日にアウェイでのルヴァンカップ第3節・広島戦を控えている。
文・写真:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)
-
[本日のエルゴラッソ1面]トドメはディエゴ・オリヴェイラ
[明治安田J1第5節 マッチレポート]
■FC東京 vs G大阪
古巣戦で示された“長谷川改革”の一端■川崎F vs 広島
後半畳みかけた広島。90分のプランで上回る[AFCチャンピオンズリーグ]
■上海申花 vs 鹿島アントラーズ
ドロー以上で突破も、必要なのは勝利