-
初勝利後のG大阪・クルピ監督の変化。「皆さんも座ったら」
囲み取材は週2回が基本路線のG大阪のレヴィー・クルピ監督。それでも番記者には多くを語ろうとせず、メディアルームでもソファーに座らず、立って囲み取材を受けるのが通例だ。
しかしリーグ戦で初勝利をあげたことでご機嫌だったのか、13日の練習後にはメディアルームに入って来るなり、自らソファーに。「皆さんも座ったら」と語りかけた。
問われたことにはすべて答えるブラジル人指揮官だが、取材の最後には「座って取材を受けたのは失敗だった。話が長くなるからね」とクルピ流のジョークで自ら取材にピリオドを打った。
文:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)
-
「僕はぜんぜん連戦でも大丈夫」。プロ15年目、首位の広島を支える水本裕貴が見せる存在感
紫の背番号4がひと際の存在感を放っている。
11日に行われた前節・横浜FM戦は丹羽大輝の負傷によって急きょの出場となったが、広島の水本裕貴は安定したプレーを披露した。PKによって5試合ぶりに失点を喫して先制点を奪われたものの追加点を与えずチームを逆転勝利に導き、「自分たちがやってきた守備をやって追加点を取られないというところはしっかりとやれたと思いますし、それが逆転につながった一番大きな要因」。城福浩監督も賛辞した。
これから連戦が続く中で、丹羽の負傷によって水本にかかる負担も大きくなってくるが、「僕はぜんぜん連戦でも大丈夫」と涼しい顔で語り、「ウチはチーム全員で戦っている。そこは相手と差を付けられる僕たちの強み」とチームの総合力に自信をのぞかせている。
6勝1分けでクラブの開幕からの無敗記録を塗り替える最高のスタートを切った中でも、水本はいたって冷静だ。
「まだリーグは1/3も終わっていないし、チームとしてもまだ完成していない。監督がいつも言っているようにシーズンの終わりに向けて右肩上がりにしていきたいし、まだまだ突き詰めないといけないところはたくさんある」
首位を快走するチームをプロ15年目のディフェンダーが支えている。
文:寺田弘幸(エルゴラッソ広島担当)