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ボランチで魅せた安井拓也。同点ゴール演出の背景に“鈍感力”!?
15日のJ1前節・横浜FM戦に勝利した神戸。相手のハイラインの背後を突く、浮き球のパスで同点ゴールの流れを作ったMF安井拓也は16日の練習後、「周平くん(大槻)は裏を狙ってくれている。練習からそれを出せていたし、共有できていた」と納得の表情を見せた。
本来は攻撃的ポジションの選手だが、今季は吉田孝行監督の下でボランチとしてのスキルも磨く。「ボランチでやっている中で、練習でも得点に絡むことはなかった。それが自分のパスで得点までいったし、一本のパスで得点も試合も動いた。ボランチも面白い」と、その魅力に引き込まれてきたようだ。
そんな安井は自らを“鈍感”と評する。横浜FM戦の前夜、宿舎の外では雨と風で大きな音が鳴り、なかなか寝つけないチームメートもいたようだが、「まったく気にならなくてずっと寝ていた」という。「昔からそうなんですよね、鈍感なんです。“鈍感力”ですね。いずれは本を一冊…」とお茶目に笑い、将来の自伝本のタイトルを決定した。
落ち着いたプレーが魅力の安井。「優勝争いするチームは勝ち切る力がある。僕らもタイトルを目指していく中で、厳しい試合に勝つことができたのは大きいと思う」と、さらなるチーム力の向上を見据えていた。
文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)
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「同世代のJでの活躍が刺激になる」。川崎Fに2種登録された宮代大聖が意気込みを語る
13日に川崎Fとプロ契約を締結し、2種登録されることが発表された宮代大聖が16日、プロ選手になったことへの喜びと今後の意気込みを語った。
川崎フロンターレU-18に所属する宮代は、2000年生まれの17歳。5月に誕生日を迎えると18歳になる高校3年生だ。川崎FにはU-10から加わり、その後は育成年代で順調に成長。昨年行われたU-17W杯で2得点を奪う活躍を見せるなど、将来を嘱望されていた。
そんな宮代は今回のプロ契約に対し、「素直にプロ契約になったことはうれしい。ただここからが本当に勝負の場。この環境に入れたことをすごくうれしく思っているけど、ここからどれだけ勝負していくかが大事なので、日々努力して、いろいろ(周りの選手のいいところを)盗みながら頑張っていきたい」と語り、素直な喜びとともに身が引き締まる思いであることを明かした。
また自身の特長については「ゴール前での決定力やシュートは自分のストロング」と語り、「背後へのランニングや起点となる動きはユース年代から意識してやってきたので、そういうところも出せればいい」と表現。今季の目標については「トップチームでメンバーに絡んで試合に出ること」を掲げた。
「同じ年代の選手たちがJの舞台で戦っているのを見ると刺激をもらうし、自分もやってやろうという気持ちにもなる」と同世代の活躍に刺激を受けている宮代。まずはトレーニングから自身の力をアピールしていくことで、公式戦初出場をつかみたいところである。
文:林遼平(エルゴラッソ川崎F担当)
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続報。讃岐の渡邉大剛、ついに実戦復帰
3月19日に讃岐の渡邉大剛が全体練習に部分合流した内容を伝えた。それから約1カ月経過したが、その後も順調に回復している。
そして、本日行われた高知ユナイテッドとの練習試合(2○1)で実戦復帰。45分間の出場で「最後のほうはキツかった」そうだが、「頑張って動こうと思ってプレーしました。ゲーム体力はやりながらどんどん上がっていくと思うので、そこまで気にしていません」と笑顔を見せる。
昨年の11月11日に行われたJ2第41節・長崎戦以来の試合。しかしながら、試合勘に関しては「悪くなかったんじゃないかと自分の感触としてあります。攻撃でも守備でも周りとコミュニケーションをとったり、ポジショニングだったり、変な感じはなかったです」と一定の手ごたえをつかんだ。練習復帰直後は「体がまだフィットしていないという感覚がありましたけど、約4週間やってきて体は戻ってきた感覚があります」。ここからは「再発やほかのケガが無いように焦らずやっていきたいです」。
文:柏原敏(エルゴラッソ讃岐担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]鹿島の10番、ハードワーク&ゴール
[明治安田J1第8節 マッチレポート]
■鹿島 vs 名古屋
金崎夢生が鹿島のエースたるゆえん[月間EGアワード 2・3月]
■2・3月のMVPは広島の新たな“堅守の要”[AFCチャンピオンズリーグ]
■広州恒大 vs C大阪
連戦で“決戦”。出てこい桜の救世主