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新境地を拓く髙江麗央。また一人、クルピ・ガンバに若手登場か
開幕戦でサプライズ起用されたMF福田湧矢にはじまり、G大阪U-23で昨季からプレーするMF森勇人やFW食野亮太郎ら、さまざまな若手がトップデビューを飾っている今季のG大阪。グループステージ突破に向けて重要な戦いとなるルヴァンカップ第4節・浦和戦でも若手が起用される可能性がある。
16日の練習では、9対9のゲーム形式でMF市丸瑞希とともに2ボランチを形成し、主力組に入ったのがプロ2年目のMF髙江麗央。今季からボランチにコンバートされ、新境地を拓いている新鋭は「しっかりと準備しておきたい」と意気込みを口にした。
すでに週末の大阪ダービーに向けて「選手を入れ替える」とターンオーバーに近い大胆な選手の入れ替えを明言しているレヴィー・クルピ監督。東福岡高時代の後輩、福田に先を越されたトップデビューに「むっちゃ悔しかった」という思いをピッチ上でぶつけるだけだ。
文・下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)
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磐田の大南拓磨が部分合流。完全復帰に向け意気込みを語る
17日、ヤマハスタジアムでの全体練習で、右肩関節亜脱臼により離脱していた大南拓磨が部分合流を果たした。
大南は、3月23日のU-21日本代表のベネズエラ戦で右肩を負傷し、前半途中で負傷交代。U-21日本代表のパラグアイ遠征帰国後は、別メニューでのトレーニングが続いていた。名波浩監督は大南の状態について「初めてやった箇所だから、癖にならないように慎重に対応している」と話したように、再発防止が最優先となる。その中で現在は、コンタクトプレーに制限をかけ、トレーニングに参加。本人も「コンタクトプレーしていないので、分からないですけど、いまのところは順調です」と話している。
3月18日の広島戦で、Jリーグデビューを飾り、存在感を増してきた矢先での負傷によって、本人も悔しさにじませていたが、「この連戦中には戻って、チームの助けになれるようにしたいと思っています」と完全復帰に向け意気込みを語った。
文:森亮太(エルゴラッソ磐田担当)
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新潟・河田篤秀、4試合ぶりにゴールを奪うために
0-1で敗れたJ2第9節・栃木戦から一夜明けた16日、新潟は聖籠町の専用練習場でトレーニングを行った。
リーグ戦で先発したイレブンは、試合翌日はリカバリートレーニングのみで終えることになっている。が、この日のリカバリーメンバーを数えると、10人しかいない。一人、河田篤秀だけは、通常トレーニングに加わっていた。
河田は今季リーグ戦9試合で3得点を挙げているが、ここ3試合はノーゴールで、チームも3連敗中。栃木戦では一度もシュートを打てず、58分で交代となっていた。「効果的なプレーができていないので、できるだけ早く修正したくて」。その危機感から、片渕浩一郎ヘッドコーチをとおして鈴木政一監督に練習参加を志願し、許可を得たという。
課題に挙げるのは、動き出しの判断だ。「いまは自分が、周りの動きを止めてしまっている」。今季、鈴木監督が目指すのは、味方と相手とボールの状況をよく見て判断し、攻守とも積極的に仕掛けるクリエイティブでアグレッシブなサッカー。「いまのチームのやり方は、自分たちでアイディアを出しやすいぶん、判断が悪いと攻撃が停滞する。ズミさん(小川佳純)やミチさん(安田理大)はアイディアも技術も持っているので、うまく回せている」。
全体トレーニング終了後、うまくいかない点を自分なりに検証し、鈴木監督に相談した。これを受け、鈴木監督は「シュートを打つためのいい準備、いろんな判断材料」をアドバイスしたという。
「まだ完璧ではないけれど、少し整理できた。攻撃は僕の動きやプレーによって、ガラッといい方向に変えられると思う。早く修正して、得点をとって、いい方向に持っていきたい」。
得たものをトレーニングの中で実践し、改善を図る河田。22日のJ2第10節・大宮戦で、今度こそ勝利へ導く活躍を誓う。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)