EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.4.25(Wed)

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  • 福岡の山瀬功治、活躍の裏にあるのは“ニュートラル”な体と心

    福岡の山瀬功治、活躍の裏にあるのは“ニュートラル”な体と心

      前傾でもなければ後傾でもない。左寄りでもなければ右寄りでもない。重心は常に体の軸の真下に置く。そうすることであらゆる方向にスムーズに、そしてスピーディー動くことができる。

     これは前節の千葉戦、特に後半に相手のボール保持時間が増したときの山瀬功治のポジショニングを含めた守備プレーの的確さ、対応力の素晴らしさと、今節の相手である讃岐との昨季対戦で計3ゴールを挙げたときの山瀬のゴール前に入る動きの見事さとその嗅覚の鋭さを思い出したときに頭の中に浮かんだイメージだ。

     山瀬はそんなポジショニングや動きに関して次のように解説する。

    「試合の流れ、相手の置かれた状況、周囲の味方の位置や状況、あるいは過去の経験による自分なりの個人的な判断というものが動きや判断の基礎材料にはする。けれども、それだけで最終的な決断するわけではない。そこにプラスして周囲、チームで言えば味方の声や意見を加味して、どうするかを決めるようにしている」

     十分な実績を持つ山瀬だが、他者の声を聞く耳と思考の柔軟性ももっている。それは同じシチュエーションが起こる確率が極めて低いサッカーにおいて、過去のデータや実績のみに基づいてアクションを“決めつける”ことの無謀さや危険を知っているからだ。

     つまり、冒頭のイメージは山瀬の実際のプレー時の“身体的姿勢”であると同時に、“メンタル的姿勢”をも表しているのだ。そんな山瀬に「今節の相手である讃岐から昨季は計3ゴールを挙げているし、個人的にも相性がいい相手では?」との質問を投げると「去年は去年。今年は今年。相性のよさとかは感じません。新たな戦いとして、今回の狙いを明確にして、それをやるだけです」との答え。

     そう、山瀬の体と心は常に“ニュートラル”だ。

    文・写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 「恩返ししたい気持ちしかない」。坂井達弥が明かすモチベーションの“源泉”

    「恩返ししたい気持ちしかない」。坂井達弥が明かすモチベーションの“源泉”

     今季新加入したものの、けがで出遅れていたDF坂井達弥が、前節・松本戦でようやく今季初のベンチ入りを果たした。

     坂井が肉離れで離脱したのは長期間行われたキャンプの序盤。「体力的な積み上げだったり、試合勘だったり、そういうところがキャンプでできなかった」と、開幕後に合流したあと、徐々にコンディションを上げてきた。

     最近では激しいタックルやコーチングも目立つようになったが、「僕はオフにトライアウトを受けて、チームがなくて、『(山形に)拾ってもらった』という気持ちがすごく強い。山形にきて、本当に『恩返ししたい』という気持ちしかない。監督にも、チームの方にも、サポーターにも」と、そのモチベーションの源泉を明かす。

     日本代表のキャップをもちながら、所属クラブでは定位置に定着できず、ここまでJ1・J2リーグ戦出場は44試合にとどまっている。

    「自分が出て結果を出せれば一番いいけど、スタメン側じゃなくてもしっかりスタメン組がいいトレーニングできるように、こっちもいいモチベーションでやらなきゃいけないと思う。若手とかがモチベーションを下げていたりしたら、しっかり鼓舞して、それでチームがどんどん上がっていければいいかなと思っています」

     自他ともに認めるマイペース男が、新たなモチベーションを得て覚醒なるか。チームに刺激を与えながら、もちろん自らのキャリアアップも視野に入れている。

    文・写真:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)

  • 15年前のJデビュー戦を振り返った京都の増川隆洋 。のちの盟友・闘莉王とのマッチアップに「『コイツすげぇ』って思った」

    15年前のJデビュー戦を振り返った京都の増川隆洋 。のちの盟友・闘莉王とのマッチアップに「『コイツすげぇ』って思った」

     今季、京都に加入した増川隆洋がJリーガーとしてのキャリアをスタートさせたのは、いまから15年前。福岡のルーキーとして03年のJ2開幕戦で途中出場を果たしたが、その開幕戦の相手は、京都が今節対戦する水戸だった。実は、現チームメートの田中マルクス闘莉王がその年の水戸に所属しており、増川のデビュー戦で二人はマッチアップを繰り広げている。

     当時まだ21歳だった闘莉王は増川に強烈な印象を与えたようで、「アイツ(闘莉王)、ヘディングがすごく強くて(笑)。競り合ったときに、『コイツすげぇ』って思いましたね」と振り返る。「試合の流れも分からずにバタバタしていていましたけど、最初に公式戦に出た大事な一歩。そこが僕の始まりだったと思う」。その試合は大事な思い出となっているようだ。

     その後、二人は名古屋でチームメートとなり、CBでコンビを組んでいた10年にはJ1制覇を達成。増川は、「アイツが合わせてくれた部分もあったと思いますけど、お互いの相性がすごくマッチしていた。お互いのいい部分を出し合えたから優勝ができたんだと思っていいます」と、二人の名コンビぶりを自賛する。

     今季、京都で再びチームメートとなった二人だが、ケガで出遅れた増川はまだ公式戦の出場がない。だが、ここ5試合はベンチ入りが続いており、「しっかりと準備はしている」と話すように臨戦態勢は整っている。

     15年前に初対戦した水戸戦で、今度は仲間として二人がプレーする可能性もありそうだ。「早く一緒にピッチに立って、力を合わせて勝利をつかみたいですね」。増川も、それを楽しみにしている。

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)

  • プロデビューを果たした金沢の島津頼盛。果敢なプレーを引き出した先輩からの助言

    プロデビューを果たした金沢の島津頼盛。果敢なプレーを引き出した先輩からの助言

     前節・大分戦で、金沢の高卒ルーキー・MF島津頼盛がプロデビューを果たした。

     今季、大阪の興國高から加入した島津は、大分戦で初めてメンバー入りすると、82分に途中出場。そして、その直後にいきなり見せ場を作った。相手ディフェンスラインと中盤の“間”でボールを受け、ターンしてシュートに持ち込んだ。「あのときはターンして前を向いて、仕掛けてシュートで終わろうと決めていた」。

     この積極的な姿勢には柳下監督も「大したものだと思う」と話したが、島津は迷いなくシュートを選択した理由を明かした。「崚真くん(石田)に『ファーストプレーでインパクトを残しておいたほうが、次に自分が試合に絡んだときのプレーも変わってくる。シュートを打ってこい』と言われていた」。島津のプロファーストシュートの影には先輩の後押しがあった。

     「点をとってアピールして試合に出ること」をテーマに掲げる島津は、「ヤンツーさん(柳下監督)に言われている守備のところをもっと練習から学ばないといけない。もし途中出場で出ることになったら、出る前にヤンツーさんに守備のことで『ここはこう』と言われる(指示がある)ので、それをしっかり聞いてプレーで表現できるようにしないといけない」と守備面の向上を誓った。

    文・写真:野中拓也(エルゴラッソ金沢担当)

  • 岐阜の田中パウロ淳一、古巣・金沢戦に向け気合い十分

     28日に行われるJ2第11節・金沢戦が古巣戦となる田中パウロ淳一。「金沢戦となると、特別な気持ちになるのか?」と質問されると、「もちろん(そういった感情は)あるが、ユニフォームが変わっているので、試合になれば特別な感情などはないですよ」と現在は岐阜の一員であることを強調した。

     しかし、「アウェイ戦のときに、金沢のスタジアムに入ると『ここでプレーしていたんだな』というような気持ちにかられる」と田中。「試合前と試合後は過去の記憶が蘇る。でも試合中は、(金沢に)勝ちたいという気持ちですから」と古巣への思いと、試合中の心境を語った。

     ここ3試合連続でスコアレスドローを演じる岐阜だが、田中は「(チームを)引っ張る存在になりたい」と自身が期待される得点力の発揮を誓い、そして「DF陣が頑張ってくれているので」と3試合連続で無失点に抑えている守備陣をねぎらった。

     今季すでに5得点の田中。キャリアハイとなる6ゴール目を目指し、そしてチームを勝利に導くために、気合いは十分。「練習で積み上げてきたことを継続して、勝ちたい」と今節・金沢戦での爆発を期す。

    文:岩波陽平(エルゴラッソ岐阜担当)

    岐阜の田中パウロ淳一、古巣・金沢戦に向け気合い十分

  • [本日のエルゴラッソ1面]独走広島、味スタへ

    [本日のエルゴラッソ1面]独走広島、味スタへ

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