EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.4.27(Fri)

April
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
  • 総失点わずかに3の東京V。守護神の上福元直人が見据える大宮戦

    総失点わずかに3の東京V。守護神の上福元直人が見据える大宮戦

     明治安田J2第11節、アウェイで大宮との試合を迎える東京V。今季から東京Vのゴールを守り総失点わずかに『3』、ここ5試合連続無失点を続ける守護神・上福元直人は、「やるべきことを集中してやった結果。でもそれは過去のことなので、一戦一戦次の試合に向けて良い準備をするだけです」と、ロビン・シモヴィッチと大前元紀の強力2トップを擁する昇格候補に挑む。

     大宮の攻撃について「シモヴィッチを生かしたプレーが多いので、そこをしっかりケアしたい」と警戒する上福元だが、前節の大前の直接FKも印象に残っているという。
     現在大宮でチーム得点王の大前は、5ゴールのうち2つを直接FKで奪っている。「直接FKではキッカーとの駆け引きが大事。そこで相手を上回りたい」と力を込めつつも、「いまの守備ならそう心配もいらないのかな」と上福元。というのも、昨季就任したロティーナ監督から「危険なエリアではファウルをするな」と厳命されている東京Vでは、昨季から相手に与えたPKはゼロ。さらに今季、上福元の記憶では「直接を警戒して壁を作ったのは、前節(水戸戦)1回あったのが初めてだったと思う」というくらい、狙える場所で直接FKを与えることもほとんどない。

    「強い相手になればなるほど良いキッカーが一人はいるし、それを出させないというのも非常に重要なポイント。後ろから見ていて心強いし、頼もしいし、GKとしてとても助かっている」と、緑のゴールを背負う背番号21は守備陣に感謝するとともに、大宮戦でも「結果を引き寄せたい」と完封勝利を誓った。

    文:芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)

  • アイスタ初勝利への切り札。好調の清水・北川航也「いまは自信があるからしかけられている」

    アイスタ初勝利への切り札。好調の清水・北川航也「いまは自信があるからしかけられている」

     前節・名古屋戦で先制ゴールを決めた清水の北川航也。ゴールを振り返って、「試合の流れを左右するゴールになったと思う」と話す。その北川のゴールから、チームは2得点を挙げて快勝。7試合ぶり、また3連敗を止める勝利となり、チームとしても勢いがついている。

     北川は「自分の特徴が出たゴール」と語った。直前にも相手DFを翻弄するようなドリブルを見せていた。「いまは自信があるからしかけられている」と調子の良さを彼自身が感じている。

     今節・柏戦は昨季から12戦勝ちなしのホームゲーム。「個人的にはホームでやることを楽しみにしている。勝つために最善の力を注ぎたい」。1点で流れを変えた前節。今節も得点を決めて、アイスタ初勝利を呼び込むことになるか。

    文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)

  • 仙台の板倉滉、川崎Fでのチームメート・三好康児(札幌)との“初対戦”へ。「勝負だからこそ、負けたくない」

    仙台の板倉滉、川崎Fでのチームメート・三好康児(札幌)との“初対戦”へ。「勝負だからこそ、負けたくない」

     仙台のDF板倉滉が、来たる明治安田J1第11節・札幌戦での、ある“初対戦”を楽しみにしている。

     板倉は負傷から復帰後、J1第9節・磐田戦(0●3)から2試合連続で先発出場。最終ラインとボランチでプレーしているが、今節でも出場した場合、どちらのポジションでも彼にとって馴染み深い選手とマッチアップする可能性がある。

     現在、札幌で活躍している三好康児は、川崎F U-12時代からのチームメートで、15年には同時にトップチームに昇格した仲。今季から、板倉は仙台に、三好は札幌に期限付き移籍しており、今節は初めて敵味方として対戦の日を迎えることとなった。

    「楽しみですね。うまい選手だから注意したい、ということもありますが、やはり単純に負けたくないという気持ちが強い」と、板倉はピッチ上での再会を心待ちにする。「お互いにユニフォームが違うので違和感もあるでしょうけど(笑)、まずは勝負だからこそ、負けたくない、というのが一番です」。互いを知り尽くした者同士の熱いマッチアップは、この試合の大きな見どころとなりそうだ。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 鹿島、2年ぶりの赤字。当期純損失は1億3千8百万円に

    鹿島、2年ぶりの赤字。当期純損失は1億3千8百万円に

     27日、鹿島アントラーズクラブハウスにおいて鹿島の第27期株主総会が開催され、2017年度決算概要を報告するとともに承認された。営業収入は初めて50億円を超えた2016年度に続き、52億円余りを計上したが、人件費の増大とタイトルを逃したことによる賞金額が消失したことにより2年ぶりの赤字に転落した。

     当期純損失は1億3千8百万円。過去最大の赤字規模ではないが庄野洋代表取締役社長(写真)は「われわれとしては大きいと理解している」と、真摯に受け止めていた。昨季はあと一歩で優勝を逃し、今季もACLでは日本勢で唯一ラウンド16まで進出したが、リーグ戦では14位に沈んでいる。

     庄野社長は「昨季はあと1点が届かなかった。その反省を生かしてアジアと国内のタイトルを狙っていきたい」と、フロントとしてチームをバックアップすることを誓っていた。

    文:田中滋(エルゴラッソ鹿島担当)

  • 衝撃、讃岐に曲芸師現る

    衝撃、讃岐に曲芸師現る

     数日前、讃岐のTwitterやInstagramの公式アカウントで謎の写真が投稿された。その写真には、スパイク、GK練習用の補助器具、ポール、FK練習の壁に使われるマネキンなど、あらゆるものを頭の上に乗せてバランスを乗っている選手らしき姿。それは、今季加入した鈴木拳士郎だった。

     調査をしてみると関西大学時代に「倉庫みたいな場所があって、そこで遊んでいたときに何でも乗せられるなって思ったのがきっかけ(笑)」らしい。当初はボールを乗せていたが、「友達と他の物も乗せてみよう」という話になって挑戦したところ余裕でできたのだとか。

     最大で何を乗せたことがあるか尋ねると、「パイプ椅子ですね(笑)。角の部分を上手く乗せてバランス取るんです」。淡々と喋る鈴木の受け答えも面白かったのだが、大学時代にその曲芸を披露したところ「まぁまぁ、うけましたね(笑)。結構写真を撮られたりもしました」。

     讃岐の広報担当によると、「このままいけば先日投稿したInstagramの“いいね!数”や“リーチ数”は歴代最高を突破します」。それを聞いた鈴木は、「まじっすか。あれだけですよ」と驚きの表情。「重たくなさすぎれば、何でも乗せられますよ」。謎の自信と謎のプロ意識。幸か不幸か、曲芸師キャラは浸透してしまうことだろう。

    写真提供:カマタマーレ讃岐

    文:柏原敏(エルゴラッソ讃岐担当)

  • ついに迎える浦和戦を前に、湘南の梅崎司が展望。「『ブーイングで迎えてください』と残したんですけど…どうなりますか」

    ついに迎える浦和戦を前に、湘南の梅崎司が展望。「『ブーイングで迎えてください』と残したんですけど…どうなりますか」

     湘南にとって28日に控える明治安田J1第11節の相手、浦和というチームは特別だ。21年間勝利なし、アウェイに限っては一度も勝ったことがない、遠藤航、武富孝介、山田直輝、菊池大介と、元湘南の選手たちが数多く所属しているなど、トピックは枚挙にいとまがない。

     そして湘南には梅崎司がいる。浦和で10年を過ごし、前十字靭帯損傷という苦い思いも、ACL優勝という歓喜も味わった。週末にアウェイへ出向く古巣戦に、やはり特別な思いを抱いていた。

    「もちろん特別な思いはあります。10年間プレーしたチームですし、多くの経験をさせてもらったクラブで、家のような感じです。それくらい思いがある地域とクラブです」

     対戦相手として踏み入れる埼玉の地で、サポーターからの”歓迎”を楽しみにしているようだ。

    「お別れのコメントの時は『ブーイングで迎えてください』と残したんですけど(笑)。まぁどうなりますかね。SNSでは『ブーイングなんてできません』と言ってくれる人も多かったですね」

     かつて浦和で指揮をとり、梅崎も長く指導を受けた現札幌のペトロヴィッチ監督は、埼スタのピッチに入った際に間違えたふりをしてホーム側のベンチに向かってから、ニッコリと笑ってアウェイ側に向かった。梅崎は「それはさすがにやらないでしょ」と笑いながらも、「アウェイ側に座るのは変な感じがするでしょうね」と話した。
     自身のコンディションについては「徐々に体も慣れてきて、フィジカル的にもうひとつ上にいけそうというところまで来ている」と話す。そしてプレースタイルについても、「このチームに合わせるのも大事ですけど、それだけでは湘南に来た意味がありません。簡単ではありませんが、徐々に自分の良さを還元できるようにしていきたいです」と意気込んだ。

     なかなか長い時間の出場機会は得られていないが、湘南が連戦をこなす中でこの男の力が必要な時は必ず来る。その瞬間が埼玉スタジアム2002で訪れることを期待したい。

    文:中村僚(エルゴラッソ湘南担当)

  • 「曜一朗の動きが浮かんだ」という前節のC大阪・清武弘嗣のゴールについて、柿谷曜一朗本人の反応は?

    「曜一朗の動きが浮かんだ」という前節のC大阪・清武弘嗣のゴールについて、柿谷曜一朗本人の反応は?

     前節の仙台戦は、先発復帰を果たした清武弘嗣の2得点で仙台に逆転勝利を収めたC大阪だが、2点目は、山口蛍のシュートをGKが弾いたところを見逃さずに詰めた形。試合後は、「あの一瞬だけ、曜一朗の動きがパッと浮かんだ」と振り返った清武だが、その言葉を伝え聞いた柿谷本人は「ウソ、ウソ(笑)」と素っ気ない。

     もっとも、「復帰戦でああやって結果を出してくれる選手がいることは、チームとしても心強い。僕らが言うまでもなく、前節はキヨ(清武)が戻ってきてサッカーが変わったし、これからもっとチームは良くなると思う」と話す。

     その上で、「トシ(高木俊幸)はトシで違う良さがあって、そういうのが全部、僕らの強みになって、どんな状況でも有効に働けば、どんな相手にも勝っていけると思う」とチーム力の底上げに自信を示す。

     自身は、前節はローテーションという形で出番がなかったが、「どういう意図で選手を入れ替えていくかということは(ユン・ジョンファン)監督しか知らないけど、自分たちはいつ(出番を)言われてもいいように準備しています。個人的には体もキレているし、いい準備はできています」と今節・磐田戦での活躍を誓う。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • ペ・スンジンの礎を築いた徳島の地。古巣戦を前に思い出語る

    ペ・スンジンの礎を築いた徳島の地。古巣戦を前に思い出語る

     今節、横浜FCがホームに迎え撃つのは徳島だ。その試合で古巣戦となるのが最終ラインを統率しているペ・スンジン。2009年に横浜FCから徳島へ移籍して3年間主力選手として在籍した。「もう向こうにいる選手もたくさん変わっている。知っている選手もほぼいない。佐藤晃大とGKの長谷川徹くらいかな(笑)」と話しながらも、徳島への思いは変わらず強いものがある。

    「いま自分の中で大事に思っているのがラインコントロール。それはあのとき徳島の選手たちに教えてもらった」とペ・スンジン。いまとなっては、一つのストロングポイントになっているプレーだが、その能力を培った場所こそが徳島だった。

    「常に『ラインを高くしろ!』と言われていました。でも僕はその当時後ろが怖かったから『そんなラインを上げられない』と。でも実際にボランチなどをやってみると、コンパクトになってやりやすくなっていたことが分かった。そういう経験を多くできたし、みんなが細かく言ってくれた」

     指南してくれた選手たちも、ほとんどはプロサッカー選手を引退してユニフォームを脱いだ。しかし、その能力と技術は脈々と受け継がれている。「いまでも連絡を取っています。『あのときはありがとうござしました』と。本当にみんな本当にサッカー以外のところでも良くしてもらったし、ご飯も連れていってもらった。本当に感謝しています」

     現在、ペ・スンジンは横浜FCで守備に安定をもたらしている存在だ。もし、徳島での3年間がなければ、三ツ沢で活躍する姿は見ることができなかったかもしれない。

    文:高澤真輝(エルゴラッソ横浜FC担当)

  • 「後追いではないディフェンスが、セットプレーの失点減に」。勝利を得た大宮の石井正忠監督、さらなる上昇を期す

    「後追いではないディフェンスが、セットプレーの失点減に」。勝利を得た大宮の石井正忠監督、さらなる上昇を期す

     前節・新潟戦(1○0)の勝利によって、苦しい時期を抜け出すきっかけを得た大宮。石井正忠監督は「選手たちも手ごたえを感じながら試合を終えて、トレーニングへの取り組み方も以前より良くなっていると思います」と明かす。ここ数試合で試合内容は向上しており、結果という“特効薬”を得たことで勢いを加速させていきたいところだ。

     好内容につながっているのは主に攻撃面での改善だが、数字上は得点数が劇的に増えたわけではなく、むしろ失点が減っている。特に毎試合のように失点に直結していたセットプレーは、そもそも与えること自体が少なくなった。指揮官は次のように語る。

    「全体としてはセットプレーの回数を少なくしないと当然、対応だけだと難しい部分があるので、守備の形もある程度自陣で落ち着いた形から、整ってからディフェンスできるようになってきたのが要因かなと。後追いではないディフェンスが、セットプレーの失点減につながっていると思います」

     前から激しくプレッシングを仕掛けることを志向しながら、裏返されて後ろ向きの守備を強いられることが多かったリーグ戦序盤。そこから調整を施し、チーム全体が前向きに守れることを重視した結果、安定感が生まれてきた。継続を力にしていくためにも、今節・東京V戦で今季初の連勝を狙う。

    文:片村光博(エルゴラッソ大宮担当)

  • 山口の藤嶋栄介が「DAZN週間ベスト5セーブ」1・4・5位とランクイン。慢心せず完封勝利目指す

    山口の藤嶋栄介が「DAZN週間ベスト5セーブ」1・4・5位とランクイン。慢心せず完封勝利目指す

     明治安田J2第10節におけるDAZN週間ベストプレーヤーに、山口から藤嶋栄介ら3人が選出された。藤嶋の好セーブはDAZN週間ベスト5セーブで1・4・5位にも選ばれた。

     藤嶋は、この快挙について「3つもランクインするのはやりすぎだろと思いましたけど(笑)、評価されるのは良いことなのでありがたい。よかったです」と目を細めて喜んだが、「失点は続いている。改善しないといけない」と慢心せず、今週も練習で汗を流している。

     1月に鳥栖から契約満了が発表され、すぐには所属チームが決まらなかった藤嶋。山口に加入後は持ち前の身体能力の高さを見せて守護神の座を獲得し、今季は全試合に出場している。胸にはチームへの感謝と恩返しの気持ちがあるという。

     ピッチに立ちながら「トレーニングマッチでは経験できない試合の緊張感の中で、今までより視野が広がってきている。事前にどこが危険か察知したり、事前のコーチングで危険を潰したりといった能力が少しずつ上がってきているように思う」と成長を実感し、「試合に出て結果も出ているのでやりがいがある」と充実の表情を浮かべている。

     山口は上位をキープして、今節は3試合ぶりのホーム戦に臨む。「自分たちのミスが2つ3つ重なると失点につながる。若いチームだが、後ろにはツボさん(坪井慶介)や(渡辺)広大くん、僕も含めてJ1経験がある選手がいるので、そういうところをなくしていかないといけない」と気持ちを引き締め、今季3度目の完封勝利を目指す。

    文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)

もっと見る