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福岡に驚愕の新事実。前節のトリックセットプレーはすべて即興で行われていた!
今季、福岡の選手たちからよく聞く言葉に「ピッチ内で選手同士のコミュニケーションがよくとれている」あるいは「選手同士の話し合の中でいろいろな判断ができている」というものがある。そのことがどんなふうにピッチ内の現象として表れているのか、なかなか分かりづらかったのだが、篠原弘次郎がとても興味深い具体例を示してくれた。
前節の讃岐戦でのセットプレーでいくつかのトリックプレーがあったのだが、「その場で選手同士の話し合いの中で決めてやったもの」と、いずれも事前準備なし、即興のチャレンジだと言うのだ。
一つはFKの場面で鈴木惇が直接狙うのではなく壁から離れた位置にいた森本貴幸にパスを出し、森本がシュートを狙ったもの。もう一つも鈴木のFKで同様にゴールから離れた位置にいる岩下敬輔にパスを出し、岩下が中へ折り返して中央の篠原が足で合わせたもの。いずれもゴールにはならなかったが、相手の意表を完全に突く、かなり精度の高いトリックプレーだった。
即興による完成度の高いセットプレーに、今後の厳しい戦いで威力を発揮しそうな“大きな武器”を見た気がする。
文:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)
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勝手知ったる吹田で古巣戦。キム・ジョンヤ、仙台加入後初のG大阪戦へ
仙台のDFキム・ジョンヤが、長い時間を過ごした吹田での一戦に向け調子を上げている。
キム・ジョンヤは、今季にG大阪から仙台へ完全移籍で加入。力強く、また気が利いた守備でチームに貢献している。2日に行われるJ1第12節で、仙台はアウェイのG大阪戦を迎えるが、これがキム・ジョンヤにとっての仙台加入後初めてのG大阪戦となる。
駒澤大卒業後、11年から17年まで所属(13年は鳥栖に期限付き移籍)していたG大阪が相手となる一戦。「空回りすることなく、勝点3をとりたい」と、“古巣戦”に向けた心境を口にしたキム・ジョンヤは、「特に前線にクオリティーの高い選手がそろっているし、一発で(ファン・)ウィジョが仕留めることもできる。それに、押し込まれてもコンビネーションで攻めてくる力があります」と勝手知ったる相手を警戒する。
16年から慣れ親しんだパナソニックスタジアム吹田での試合ということについては、「人が入ればすごい雰囲気になるところだし、そうなったときにも相手の勢いに対してバタバタせず戦う」と意気込む。現在の仙台は3試合連続で複数失点を喫している厳しい状況だが、キム・ジョンヤはこの一戦に向け「どんな形で守ることになっても、人に対してしっかり当たる、という意識を忘れずもちます」と、チームの勝利への貢献を誓った。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
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横浜FCの北爪健吾が自ら誕生日を前祝い。J初ゴールに感慨もひとしお
4月30日、横浜FCの快速右SB・北爪健吾が26歳を迎えた。そんな背番号14は自らを祝福するかのように前節・徳島戦、プロ4年目でJリーグ初ゴールを奪取。「長かったですね(笑)。いつかとりたいなと思っていた。26歳になるので、自分にとってはすごくいいプレゼントになった」と笑顔がはじけた。
得点シーンは右ウイングバックの北爪が右サイドからのクロスをヘディングで合わせて奪ったもの。このようなアグレッシブなプレーで攻撃に拍車をかけ、全開で動き回って相手を混乱へと陥れた。
「相手より走って、相手にとってイヤなプレーをするということだけだったので、それができたというのが一番大きかった。この前のゲーム(前々節・栃木戦)は正直、不甲斐ないプレーが多かった。それに個人としても出ている試合で勝つことができていなかった。何より勝ったことがうれしいし、加えて(個人的に)結果を出せたというのは、自分にとってもすごく自信になった」
プロ4年目の北爪はここまで出場機会に恵まれず、悔しい時間も多く過ごしてきた。それでも努力を続けたことで、つかんだ歓喜のゴール。ようやく手にした目に見える結果で北爪はまた一つ大きくなった。
文:高澤真輝(エルゴラッソ横浜FC担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]エースの力。王者の本領
[明治安田J1第11節 マッチレポート]
■神戸 vs 川崎F
小林悠、復活の2試合連続ゴール■FC東京 vs 名古屋
盤石の青赤。またも2トップ躍動で首位追走[ハリルホジッチ会見]
■ハリル90分間の“独演会”。問い続けた「なぜ?」