EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.9.9(Sun)

September
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  • 「どうやってイニエスタを止めますか?」小学生30人が浦和の選手を取材

    「どうやってイニエスタを止めますか?」小学生30人が浦和の選手を取材

     9日、『朝日新聞ジュニアプレス』と題する企画が実施され、浦和の選手たちが小学生の子どもたちの取材を受けた。一昨年から年2回実施しているこの企画、当選した小学生30人が練習を取材、さらに練習後に選手へ直接インタビューを行い、記事を作成するというもの。約半年ぶりに実施され、選手たちは子どもたちの取材に四苦八苦(?)しながらも真摯に対応した。執筆作品は厳選され、『朝日新聞賞』、『レッズ賞』が決定するという。優秀者には30日の試合を特別席で観戦できる。

     子どもたちは浦和サポーターらしく、ほとんどがユニフォーム着用。なかには『浦和レッズハートフルクラブ』のスクール生の姿もあった。取材では「好きな食べ物」「出てみたいTV番組は?」といったものから、「レッズを辞めたいと思ったことはありますか?」「いまの浦和の戦術は?」「どうやってイニエスタを止めますか?」といったものまで多岐にわたった。対応した選手は、宇賀神友弥、西川周作、青木拓矢、長澤和輝、そしてマウリシオの5人。

     マウリシオから「海とラーメンが好き。父は銀行員」といった話が飛び出たり、青木拓矢がひげを剃るタイミングまで明らかになるなど、子どもたちの熱血記者ぶりが発揮されていた今回。取材を受け終わった宇賀神は「突拍子もない質問もあって、やっぱり子どもは面白いですね。こういう経験を経て、記者になる子どもが出てくるとうれしい」と一言。自身も1歳6カ月になる子どもをもつが、「大きくなったときにこの企画に参加してもらえたらいい。そのときに面白い質問ができるように育てたい」と笑っていた。

    文・写真:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)

  • 浦和のアンドリュー・ナバウトの復帰は近いか。オリヴェイラ監督が熱血個人指導

    浦和のアンドリュー・ナバウトの復帰は近いか。オリヴェイラ監督が熱血個人指導

     9日、浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督が、魂の個別指導でアンドリュー・ナバウトを鍛え上げた。

     W杯で負傷した右肩からの復帰を目指してコンディションを上げてきているナバウト。別メニューではあるが、対人練習以外はボールを使ってほかの選手とトレーニングに励む姿がある。左膝じん帯損傷でファブリシオが今季絶望のケガを負ってしまった現在、李忠成が「ずっと準備してきた。チャンスをつかむ」と活躍している(前節は得点)ものの、“助っ人”の復活を心待ちにしている浦和サポーターは多いだろう。

     それは指揮官にとっても同じ思いか。全体練習の本隊とは別に、オリヴェイラ監督が直接指導した9日のトレーニングで、それがうかがいしれた。つきっきりで、ナバウトに対してゴール前でのシュート練習を約20分にわたり、指導したのだ。通訳を介さず、英語で直接声を掛け続けた指揮官。元フィジカルコーチらしく、声には熱がこもる。3連続でボールを送り、ボレーやハーフボレーといったダイレクトシュートを指南していった。大粒の汗をぬぐい、タンクトップのトレーニングウェアを脱ぎ捨てて「ハードトレーニング…」とつぶやいてクラブハウスに引き上げたナバウトの言葉からも、その練習の激しさが伝わってきた。

     豪州代表アタッカーの復帰は、もうすぐか。

    文・田中直希(エルゴラッソ浦和担当)

  • 徳島勝利後のお楽しみは、内田裕斗のいつものアレ

    徳島勝利後のお楽しみは、内田裕斗のいつものアレ

     8日に行われたJ2第32節・栃木戦を4-1で制し、クラブ新記録となるホーム7連勝を達成した徳島。ピーター・ウタカとバラルの活躍で試合を優位に進め、1点返されるも終了間際に途中出場した狩野健太の職人技と言える縦パスから駄目押し弾が決まるなど、層の厚さをみせた。

     さて、勝利後に恒例となっているパフォーマンスが二つある。一つが、お馴染みとなったタオルを回してファン・サポーターと喜びを分かち合うもの。もう一つが、ジワジワと周知され始めた内田がインスタグラムで配信するバス内の様子。「最初は(神戸へ移籍した大﨑)玲央くんがアップしていたのですが、移籍したから代わりに俺がやろうと思って」。内田演出の動画は、何人かの選手が小ネタを披露し、オチを狩野に振るのが定番の流れ。そして、狩野は何もやらないというところまでがワンセットになっている。お察しのとおり、この展開は内田流の先輩イジリ。

     だが、ここで二つの悩みが発生。一つが演出意図とは裏腹に「フォロワーさんから“狩野選手かっこいい!”のメッセージばかり届くようになった」。シンプルに狩野のプライベートな格好良さをプロデュースする結果になってしまい「そうじゃないんすよ(笑)」と訴える。そして、もう一つの悩みが「インスタのフォロワーが…、増えへん(笑)」。皆さん、ぜひフォローを。

    https://www.instagram.com/uchidaymk/?hl=ja

    文:柏原敏(エルゴラッソ徳島担当)

  • 北海道に光をもたらすべく、コンサドーレが練習を再開。クラブ史上初のACL出場へ突き進む

    北海道に光をもたらすべく、コンサドーレが練習を再開。クラブ史上初のACL出場へ突き進む

     6日未明、最大震度7を記録した北海道胆振東部地震が発生。札幌がホームタウンである札幌市でも震度6以上が計測されたエリアもあり、それに伴って大規模な停電が発生。1日に神戸戦を終え、翌2日から5日まで計4日間のオフをとり、この6日から札幌は練習を再開する予定だったが、震災を受けて選手、スタッフらは自宅待機を余儀なくされた。

     6日の札幌市内は、停電により信号機が作動しない道路が多く、ただし同時に公共交通機関がほぼすべて運休していたこともあり、交通量は通常時よりも多かった様子。交差点では警察官が路上に立ち、手信号と笛による誘導で信号機の代役を担っていた。暗い時間帯になっても笛の音は鳴りやまず、懸命な作業ぶりには頭が下がる思いだった。普段はネオンで明るく照らされた道路が真っ暗なまま時が過ぎ、そこに笛の音が響く光景は、やはり心を不安にさせるものがあった。そして余震も時折。昼間に耳にしたゴミ収集車の何気ない作業音に何となくホッとさせられたことを思い出し、あらためて“非日常”の時間が流れていることを痛感したりもした。

     6日の夕方ころから徐々に通電する地域があったものの、他方で7日を迎えても停電が続く地域は数多くあり、札幌はこの日もチームとしての活動をせず。札幌市西区にあるクラブハウスは同日の夜まで停電が続いたとのこと。そしてこの日はペトロヴィッチ監督がそのクラブハウスを訪れ、クラブスタッフと今後のスケジュールを話し合い、8日からの練習再開が決定。札幌がホームタウンで7日ぶりに練習を再開した。

     14日にはアウェイでの川崎F戦が控えている。現在、チームは4位につけており、選手たちは口々に「ACL出場権をとりたい」と発している。それが達成されれば、もちろんクラブ史上初の快挙である。これから挑むシーズン終盤戦。『北海道とともに、世界へ』をクラブスローガンとする札幌はきっと力強く試合を重ね、北の大地にポジティブな意味での“非日常”をもたらしてくれるはずと期待している。勝負の世界であるゆえ、どんな結果が待っているかは誰にも分からない。しかしながら、今季すでに見せてくれているその奮闘ぶりは、必ずや北海道内に光をもたらすものとして結実するはずだ。

    文:斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)

  • 大宮が磐田との練習試合に勝利。新加入のダビド・バブンスキーが幸先のいいスタート

    大宮が磐田との練習試合に勝利。新加入のダビド・バブンスキーが幸先のいいスタート

     大宮は8日、磐田との45分×3本の練習試合を行い、トータル3-2で勝利を収めた。得点者はマルセロ・トスカーノ、ダビド・バブンスキー、大前元紀。特にバブンスキーにとっては大宮加入後初の対外試合であり、最高の形で“大宮デビュー”を飾ることとなった。

    「非常に気分よくプレーできました」とゲームを振り返るバブンスキーは、リーグ戦で先発を続けるメンバーが多くを占める3本目に右サイドハーフとして出場。随所に技術の高さを発揮して攻撃を加速させると、16分にマテウスのクロスのこぼれ球に詰めてゴールネットを揺らした。

    「非常に速いアクションの中でボールがきて、相手に当たってはじかれて、自分はすでにペナルティーエリアの中にいたので、いかに早く判断をしてゴールするかだけを考えていました。距離もなかったし、非常に短時間の中で進んだアクションだったので、GKも反応できないゴールだったと思います」

     勝利を重ねていくしかない終盤戦に向けて、得点への感覚に優れるバブンスキーのフィットにかかる期待は大きい。パスのタイミングが周囲と合わないシーンもあったが、パスの受け手である富山貴光は「試合後にも話したんですけど、『見ているし、いてくれれば出す』と言っていました。あれだけ前を見てくれると攻撃にリズムが生まれますし、非常にいいこと」とポジティブな印象を語った。

     バブンスキーも「日々の練習の中から連係は深まっていて、それも自分で感じています。自分のパスを受ける側が感じてくれて、受ける側のプレーも自分が感じることができれば、相乗効果でどんどんよくなっていくもの」と前を向く。パサーにもフィニッシャーにもなれる背番号24が、大宮のラストスパートを加速させることに期待したい。

    文・写真:片村光博(エルゴラッソ大宮担当)