EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.9.22(Sat)

September
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
  • 札幌のジェイが鹿島戦先発出場に意欲。「チームをACLに導きたい」

    札幌のジェイが鹿島戦先発出場に意欲。「チームをACLに導きたい」

     札幌の元イングランド代表FWジェイが23日の鹿島戦に向けて意欲を燃やしている。

     左太もも裏痛の影響で、0-7のスコアで大敗した前節は後半のみの出場。前々節は欠場という状況で、鹿島戦で先発すれば3試合ぶりに先発に名を連ねることになるが、「当たり前だけれど、スタメンで試合に出る経験は今までに数え切れないほどある(笑)。だから、スタメンで出ることになったとしても、特別何も意識することはないよ。コンディションもいいしね」と万全であることを強調。そして「前回のホームゲームは相手の神戸に(アンドレス・)イニエスタがいたことで、試合にも大きな注目が集まったが、個人的には今度の鹿島戦のほうが今季を占う意味でも重要な試合になると思っている」とも続けた。

     昨季はシーズン半ばに加入して14試合10得点と大暴れしたが、今季はここまで負傷の影響もあって16試合4得点にとどまっている。しかしながら、「どんな状況であれ得点をとるのがFWの仕事。ここから毎試合得点をとれば、去年の得点数を上回ることができる」と、常に自信は揺るがない頼もしさも見せている。自身がラッキーナンバーとする8がつく8月は過ぎてしまったが、この9月以降もどん欲に得点を狙い続け、「チームをACLに導きたい」と背番号48は言葉を重ねるごとに語気を強める。

     前回対戦はスコアレスドローだっただけに、この再戦で今季の対戦成績を1勝1分にすべく、ジェイはどん欲に鹿島ゴールへと襲いかかるつもりだ。

    文:斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)

  • 山形の北川柊斗、A契約締結後も謙虚に試合出場への意欲を高める

    山形の北川柊斗、A契約締結後も謙虚に試合出場への意欲を高める

     7月20日、J2第24節・新潟戦で公式戦の出場時間が900分に到達した大卒ルーキーの北川柊斗。その後、クラブとA契約も結んでいるが、それから2カ月。何かお祝いなどがあっただろうかと気になり、本人に聞いてみると、「全然、全然。ただ試合に出させてもらってて、勝手になっただけなので。そんな特別なことは何もしてないです。ただ通過点でしかない」と謙虚な受け答えが返ってきた。いやいや、何かしているのでは、とさらに探りを入れてみたが、「監督とかスタッフみんなに感謝してます。A契約になったのもそのお陰なので、感謝しつつもまだまだ上を目指していきたいなと思います」と、これ以上突いても何も出てこない様子だった。

     本職はFWだが、シーズン途中には手薄になった左ウイングバックにコンバート。リーグ戦のほか、天皇杯2、3回戦で先発するなど試合出場を重ね、900分に到達した。しかしその後は右サイドから移ってきた山田拓巳が左サイドに定着したり、夏の補強で内田健太が加入するなどで出場機会を減らしている。

     A契約の条件を満たした直後のタイミングでベンチ外となることも多く、確かにお祝いどころではなかったが、この試合に絡めなかったこの期間に「また初心に戻るというか、出させてもらってる時には気づかないことだったりとかに気づいたり学べたので、そういうところは自分にプラスだった」と、主にポジショニングやプレーの連続性について見直したという。現在はポジションを上げてシャドーでプレーしているが、ここも夏の補強や離脱者の復帰で飽和状態になりつつある。厳しいポジション争いは覚悟しなければならないが、「残り数試合ですけど、まだまだ試合に出たいなと思います」と出場への意欲は強まっている。

     この取材中、クラブハウスへ引き上げる木山隆之監督が「ガンバレキタシュー」と腹話術師のような裏声で一言言いながら去っていった。果たして、チャンスはあるぞということか、はたまた、まだまだだぞということなのか。真相は不明だが、苦笑いしながら見送った北川は「ひたむきにやっていればチャンスはくれる人なので、目の前のことに一つずつ集中して自分のことをやるだけです」と話していた。

    文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)

  • 片渕浩一郎監督との“同期対決”。長谷部茂利監督が語る新潟の変化と警戒点

    片渕浩一郎監督との“同期対決”。長谷部茂利監督が語る新潟の変化と警戒点

     今節対戦する新潟の片渕浩一郎監督は、長谷部茂利監督のS級ライセンスの同期。片渕監督就任後の新潟の戦いぶりについて、「一戦一戦に心意気や勢いを感じる」と感想を述べた。

     特に変化を感じる部分として、長谷部監督が挙げたのは“球際の強さ”。「明らかに球際は強くなっている。前回対戦時はシステム的にコンパクトな状況ではなく、緩くなっていたところもあったが、数人は球際での強さを発揮していた。でも、今節はチームとして強さを発揮するようになっている」と警戒を示す。だからこそ、今節に向けて「後手に回らないようにしたい」と意気込みを口にし、「五分五分の試合展開になる。その中で勝ち切れるようにしたい」と語気を強めた。

     球際を制したチームが勝負を制す。絶対に負けるわけにはいかない。

    文・佐藤拓也(エルゴラッソ水戸担当)

  • 「なるべく早く、負傷前の自分に」。松本・パウリーニョの決意

    「なるべく早く、負傷前の自分に」。松本・パウリーニョの決意

     7月11日の天皇杯3回戦で右足の靭帯を痛め、ブラジルに一時帰国して治療とリハビリに務めていたパウリーニョが、このほどチームに合流した。現在は古邊考功フィジカルコーチとともに別メニューで調整を進めている。

     先ほど日本に戻り、前節・山口戦もアルウィンのスタンドから観戦している。その際、姿を見かけた多くの松本サポーターから声援を受けた。「多くの皆さんが自分を温かく迎え入れてくれ、ともに戦いたいという気持ちが強まった」と気持ちも昂ぶった様子だ。

     全治約3カ月と診断された右足については「日によって違いますが、脚の痛みはほとんど感じません」と、良好な状態であることをアピール。「残り試合も少なくなったが、なるべく早く負傷前の自分に戻って、試合出場を果たしたいという思いでいます」と、10月中の完全復帰を視野に入れている。

    文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)

  • 「切り替えの局面もとても重要」(ロティーナ監督)。岐阜戦で問われる東京Vの“カウンター力”

    「切り替えの局面もとても重要」(ロティーナ監督)。岐阜戦で問われる東京Vの“カウンター力”

     23日に岐阜とアウェイ戦を迎える東京V。ここ5試合負けなし(3勝2分)と好調だが、相手をスコアで圧倒できた試合はなく、終盤は自陣ペナルティーエリアに釘づけとなり、クリアしても拾われてまた押し込まれる展開が続いている。「負けているチームは勢いをもって前にくるし、勝っているチームは無意識的に引いてしまう。理想はボールをもって時間を使うことだが、言うのは簡単で、行うのは難しい」とロティーナ監督。超意訳すれば、「仕方がない」と捉えているようだ。

     しかし、例えばW杯でベルギー代表が幾度も見せたような怒涛のカウンターで脅威を与えることができれば、相手もかさにかかって押し込んでこられないのではないか。前節の熊本戦では、FWドウグラス・ヴィエイラ、FWレアンドロ、MF渡辺皓太によるカウンターのチャンスがいくつかあったが、あれを仕留めたい。今節、人数をかけてポゼッションして攻撃してくる岐阜相手にも、ボールを奪って一気のカウンターは有効なはずだ。

     もちろん監督の哲学、チームのスタイルもある。ロティーナ監督としては「基本的にはボールをつなぎながら攻めたいと思っている」と言う。ただし「切り替えの局面もサッカーの中ではとても重要で、カウンターもその一つの要素」と、決してカウンターを軽視しているわけではないと付け加えた。

     では、どうすればベルギー代表のような鋭く迫力のあるカウンターができるようになるのか? ロティーナ監督によれば「3つのラインが近い距離を保ってディフェンスし、そこから奪って素早く出ていくことが重要になる。中盤のゾーンにボールを奪う能力がある選手が必要だし、サイドにはスペースにアタックしていける選手が必要だ」と言う。

     東京Vには中盤に渡辺、MF内田達也とボールを奪うことに長けた選手がおり、サイドにはMF泉澤仁やFWアラン・ピニェイロがいる。11連敗をなんとか免れようと猛攻を仕掛けてくるであろう岐阜を相手に、切れ味鋭いカウンターでゴールを奪うことができれば、J1自動昇格を狙うチームに新たな武器が加わることになる。

    文・芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)

  • 少年の日に見た憧れのヒーローが来場。泉澤仁「“デル・ピエロ・ゾーン”、本人の前で決めたい」

    少年の日に見た憧れのヒーローが来場。泉澤仁「“デル・ピエロ・ゾーン”、本人の前で決めたい」

     23日に岐阜メモリアルセンター長良川競技場で行われる今節・岐阜戦にあのアレッサンドロ・デル・ピエロがやってくるということで、東京Vの選手たちも多少ざわついている。

     現在、岐阜は10連敗中だが、「相手としてやりにくいか?」との質問に、「それもあるけど、デル・ピエロがきて盛り上がると思うんで……」と答えたのはMF梶川諒太。MF佐藤優平も「イタリア人ぽくないテクニシャン。セリエAが強かった時代に活躍していたユベントスの10番ですから」と、かつてテレビ越しに熱い眼差しを注いだ名選手と会えるのを楽しみにしているようだ。

     中でも気持ちが盛り上がっているのはMF泉澤仁。「02年のW杯や欧州CLとかめっちゃ見ていました」と言い、当時は小学生だったが「“デル・ピエロ・ゾーン”のシュート、マネしてめっちゃ練習していました(笑)」と明かした。

     ペナルティーエリア右45度、通称“デル・ピエロ・ゾーン”は、左サイドから右利きのドリブラーが切り込んで巻いて狙うには絶好の位置。実際に泉澤は前々節の横浜FC戦で見事にその位置から決勝ゴールを突き刺している。本人も「自分の得意な形」と言うが、それは少年の日にTVで見たヒーローに憧れ、練習を重ねて身につけたものだった。そのデル・ピエロが試合を見守る。「“デル・ピエロ・ゾーン”、本人の前で決めたいですね」と泉澤は目を輝かせた。

    文・芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)