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「当日駆けつけてくれたOBは“使っちゃうよ”」。FC東京『20周年記念OB戦』チーム分けを発表
25日、東京都内で『FC東京クラブ創設20周年記念イベント』開催の会見が行われ、29日のJ1第28節・清水戦前に『20周年記念OB戦』を行うことを発表した。昨季までプレーした石川直宏・クラブコミュニケーター(以下CC)とOB戦で総監督を務める原博実・Jリーグ理事長(元FC東京監督)が会見に参加。そこで当日のチーム分けが発表された。
先に記者の前に立った石川CCが、OBを代表して語った。「これまでFC東京に力を尽くしてくれた選手が一同に集まります。いまのFC東京があるのは、歴史を積み重ねてきた選手たちがいるからこそ。自分も二度のヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)優勝や、2010年のJ2降格など、うれしい時も苦しい時もFC東京で味わってきた。いまの選手やサポーターたちにも、クラブが一つになってつながっているという姿を見せたい」。
そして久しぶりに味の素スタジアムのベンチに座ることになる原氏は、「いま、FC東京の成績がちょっとよくないので(リーグ戦7試合勝利なし)、OBのエネルギーをトップチームに生かしてもらえるようにしたい」と話した。また、この日発表されたメンバーを見渡しながら、「まだ人数が少ないので、当日駆けつけてくれたOBは“使っちゃうよ”」とコメント。これは石川が2002年に横浜FMから期限付き移籍(のちに完全移籍)する際に、当時FC東京監督だった原氏が「いまうちに来たら、使っちゃうよ」と石川を口説いた一言として知られている。思わぬ発言に隣りにいた石川も「あれ? どこかで聞いたことあるような」と笑いながら返してみせた。
最後に、OB戦でTEAM BLUEとTEAM REDが着用するユニフォームも披露された。青赤の歴戦の戦士たちが集まるOB戦は、29日清水戦(17時キックオフ)前の14時30分から15時30分に行われる予定。その他、当日は来場者先着30,000名に記念Tシャツもプレゼントされる。
■TEAM BLUE 背番号 ポジション 名前 所属年 1 GK 榎本 達也 2015~2016 3 DF ジャーン 2002~2006 8 DF 藤山 竜仁 1999~2009 17 DF 金沢 浄 2003~2009 35 DF 下田 光平 2008~2012 7 MF 浅利 悟 1999~2009 15 MF 鈴木 規郎 2002~2007 14 MF 馬場 憂太 2002~2007 22 MF 羽生 直剛 2008~2016 32 MF ネマニャ ヴチチェヴィッチ 2012~2013 18 MF 石川 直宏 2002~2017 32 FW 近藤 祐介 2003~2009 13 FW 平山 相太 2006~2016 9 FW カボレ 2008~2009 49 FW ルーカス 2004~2007、2011~2013 ■TEAM RED 1 GK 堀池 洋充 1999~2000 6 DF 小峯 隆幸 1999~2003 15 DF 伊藤 哲也 2001~2003 19 DF 北 慎 1999~2000 16 MF 小池 知己 1999~2001 14 MF 佐藤 由紀彦 1999~2002 24 MF 小林 成光 1999~2005 13 MF 加賀見 健介 1999~2003 10 MF 奥原 崇 1999 19 MF ケリー 2001~2004 32 FW 笠木 新 2000 18 FW 岡元 勇人 1999~2000 11 FW 阿部 吉朗 2002~2006 11 FW アマラオ 1999~2003 総監督 原 博実 2002~2005、2007監督 文:西川 結城(エルゴラッソFC東京担当)
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広島の馬渡、憧れの内田篤人とのマッチアップへ
26日に行われる天皇杯4回戦の鹿島戦を広島のDF馬渡和彰はすごく楽しみしている。
その理由の一つが鹿島のDF内田篤人とマッチアップする可能性があるからだ。「僕は内田篤人さんのプレーを見ながら『こういうSBになりたいな』と思ってやってきた。もし明日、鹿島がACLのメンバーで来たら内田さんとマッチアップする可能性があるんで、どれくらいできるのかを試したいなって思います」と馬渡は勇んでいる。
今季加入した広島ではなかなか自分のよさを出せずに悩み、腐りかけたこともあった。しかし自分のよさを見失ってはいない。
「自分のストロングは躍動感だったり攻め上がっていく推進力のあるところだし、闘争心をもってガツガツと戦うところ」。プレースタイル的にもメンタリティー的にも果敢にチャレンジしていくサイドプレーヤーである。
「試合展開やチーム状況を踏まえながらですけど」と付け加えつつ、「いまやれることをすべて出したい」と決意を口にした馬渡。もし見本にしてきた内田とのマッチアップが実現したら、ガツガツ感を前面に出してチャレンジしていく姿が見られそうだ。
文:寺田弘幸(エルゴラッソ広島担当)