EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.9.27(Thu)

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  • 23歳の誕生日を迎えた清水のGK新井栄聡。「早く名前が売れるようになりたい」と抱負

    23歳の誕生日を迎えた清水のGK新井栄聡。「早く名前が売れるようになりたい」と抱負

     練習前の円陣で和やかな空気が流れた。27日はGK新井栄聡の23歳の誕生日。ヤン・ヨンソン監督に促されて挨拶をしたとき、周りの選手の笑顔が印象的だった。

     9月27日生まれの有名人は多く、小野伸二、羽生善治、朝青龍、フランチェスコ・トッティ、アヴリル・ラヴィーンなど、新井は挨拶の中で次々と名前を挙げるうちに爆笑を誘い、さらにこう宣言したという。

    「同じ誕生日の有名人がたくさんいる中で、自分の名前が一番売れていない。早く名前が売れるようになりたい」

     今季の公式戦出場はゼロ。それでも、全体練習が終わってからも最後まで自主トレを行うなど必死にはい上がろうとして努力している。

    「今年は勝負の1年になる。プロになってまだスタートラインに立っただけで、まだ一歩も踏み出せていない。一歩でも二歩でも、早く踏み出したい」

     23歳の1年間は、プロになった1年よりも大きな変化をもたらしたい。

    文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)

  • 今季公式戦で横浜FM相手に3得点。仙台・ジャーメイン良は次のチャンスをつかめるか

    今季公式戦で横浜FM相手に3得点。仙台・ジャーメイン良は次のチャンスをつかめるか

     仙台のジャーメイン良が、J1第28節・横浜FM戦で出場機会をつかむべく練習で己を磨いている。

     ジャーメインはそのスピードを最大の武器に、プロ1年目から実戦経験を重ねている。しかし最近はFW陣の激しい競争の中で、なかなか出番をつかめず悔しい思いをすることも。「練習からどれだけアピールできるかというところで、試合に出る上でまだ課題が多い」と反省しながら、練習に打ち込む。

     次節の相手は、横浜FM。仙台は今季の公式戦で横浜FMとの対戦が多く、J1リーグ戦、ルヴァンカップ、そして天皇杯を合わせてすでに4回対戦済み。そしてその4戦中3戦で、ジャーメインはゴールを決めている。その得点の形もそれぞれ違っており、ルヴァンカップグループステージ第5節(4○2)では、逆サイドから流れてきたボールを受けてGKとの駆け引きを制した。J1第16節(2●8)では「居残りで練習してきた形」という、右サイドからのボールをニアサイドの相手DF間で受けて素早くシュート体勢に入って決めた。そして天皇杯4回戦(3○2)では、CKの場面で「狙っていた」という相手ゾーンディフェンスのスキに入り込むと、ボールには先に相手GKに触られたものの、はね返りを頭でゴールに押しこんだ。

     相手との相性については「そんなにやっていて得意という意識はないけれど、結果としてとれているので、そこはポジティブに捉えています」というジャーメイン。次節は、出場のチャンスをつかむことはできるか。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 古巣・愛媛との初対戦に臨む、千葉の小島秀仁。災害に見舞われた「育ててもらった地」への思いを語る

    古巣・愛媛との初対戦に臨む、千葉の小島秀仁。災害に見舞われた「育ててもらった地」への思いを語る

     29日の今節・愛媛戦で初の古巣戦を迎えることが濃厚な千葉のMF小島秀仁。「愛媛は(西日本)豪雨災害もあった。成長した姿を見せて少しでも元気を与えられたらうれしいですね」。リーグ前半戦のホーム戦はベンチ外だっただけに、「育ててもらった地」での“凱旋試合”に向け、モチベーションは高い。

     小島は4試合連続フル出場中。終盤にきてコンディションを上がり、ダブルボランチの一角として存在感が増している。ただ、本人はまったく納得していない。「出られていることはポジティブに捉えられますが、自分の理想としているパフォーマンスには程遠い。(今節は)もっとゴールを意識したいですね」。今季はまだ1ゴールにとどまっているだけに、愛媛で才能を開花させた得点力を慣れ親しんだニンスタで発揮するつもりだ。

     その愛媛のホームタウンは7月の西日本豪雨災害で甚大な被害に見舞われ、心を痛めた。「シーズン中で愛媛にはいけなかったので、なんらかの形でと思い、連絡したスタッフに協力してもらった」と古巣を通じて被災地のサッカー少年に10万円ぶんのボールを送った。ただ、いまも復興中であると認識しており、「自分がよく遊びにいっていた場所も川が氾濫して、跡形もなくなっているのを写真で見たりもしましたし、苦しんでいる人もいると思います。まだまだやれることはあるし、継続的に支援できれば」と神妙に語る。

     ただ、試合となれば話は別だ。「千葉の状況を考えれば勝つしかないので、愛媛のことを考えるよりも自分たちのことを考えてやるしかない。楽しみな部分はありますが、勝って終わりたいです」と言い切る。

     ただ、こうも付け加える。「河くん(河原和寿)とはずっと一緒にいたので、ピッチで会えるのが楽しみ。ポジション的にもマッチアップすることにもなります。去年、一緒に戦ったメンバーも多いのですし、そういう意味でも楽しみですね」。昨季までの“戦友”との再会を心待ちにしているのも素直な感情である。

    文:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)

  • J1昇格かなわず。旋風起こす2位・町田はJ2ライセンス

    J1昇格かなわず。旋風起こす2位・町田はJ2ライセンス

     9月27日、東京都のJFAハウスにて19シーズンに関するJリーグクラブライセンス判定に関する記者ブリーフィングが実施された。

     その場で発表された19シーズンのクラブライセンスについて、現在J2・2位でJ1自動昇格圏に位置する町田は、例年どおりJ2クラブライセンスが交付された。そのため、仮に今季、2位以内のJ1自動昇格圏および6位以内に入っても、J1自動昇格やJ1参入プレーオフ出場が叶わないことになった。

     町田にJ1ライセンスが交付されるためには、1万5,000人以上入場可能なホームスタジアムと天然芝のグラウンドを有したトレーニング施設を整えることが絶対条件。現在のホーム・町田市立陸上競技場のキャパシティは1万人弱で、日々の練習場が人工芝の小野路グラウンドであるため、J1クラブライセンスを充足することはできなかった。

     クラブはJ1クラブライセンス交付のために、関係各所との連係を深めている。その一方でピッチ上の選手たちは、J2で旋風を巻き起こしており、FW中島裕希は「とにかく自分たちにできることは、試合に勝って結果で変えていくこと」と話した。1日でも早くJ1クラブライセンス交付の環境を整えるスピード感を速めるために、ピッチ上の選手たちはできる限りの力を尽くす。

    文・写真:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)

  • 岡山で存在感を高める下口稚葉。その影にあった“あの人”の言葉

     第13節・福岡戦でJデビューを飾って第一歩を刻んだ下口稚葉は、第28節からは継続的に出場機会を勝ち取って存在感を高めている。

     下口自身も「ビビらずチャレンジすることを意識することで、試合をやるたびに『こういうプレーも出していけるよな』って自分で確認できている。気持ちをうまくゲームに持っていけているのがいいのかなと思います」と確かな手ごたえを感じているが、その陰には昨季まで岡山に在籍した大先輩のアドバイスがあった。

     「オフに加地さんに会いに行って話したときに、『お前みたいな選手が縮こまってやってたら本当にもったいない』って言われて、本当にそうだなと思ったんです。ミスを怖がって委縮するよりも、自分の持っているものを思い切って出したら何かチームのプラスになれるんじゃないかって思ってやったほうがいいと思ったんです」と下口は言う。

     29日のホーム・新潟戦は、岡山県内の大学、大学院、短期大学、専門学校に通う学生がA自由席に無料で入場できる試合。

     「同年代の人たちにどんなプレーを見せたいか?」という問いに、下口は「本当に僕らはもう必死で勝点3を取りに行くしかない状況なんで、必死さが伝わるようなゲームをしたいですし、僕自身がそういうプレーをしてチームを勢いづけられるようにしたいです」と意気込みを語った。

     思い切ってチャレンジを続けている20歳のDFに是非注目してもらいたい。

    文:寺田弘幸(エルゴラッソ岡山担当)

    岡山で存在感を高める下口稚葉。その影にあった“あの人”の言葉