-
浦和が明治大と練習試合。李忠成とアンドリュー・ナバウトの2トップが結果を残す
浦和は1日、明治大と45分×2本の練習試合を行い、5-0で勝利した。 1本目の乱れ打ちが大差を生んだ。11分、トリプルボランチの一角に入ったマルティノスが右サイドを深く突 破してラストパスを送る。 これを中央に走り込んでいた右ウイングバックの森脇良太が決めて 先制。次いで17分、カウンターからアンドリュー・ ナバウトが力強く突進、最後は李忠成につないで2点目を奪う。 36分には、 トリプルボランチの中央で出場した柴戸海が激しいスライディング でのボール奪取し、ナバウト、李と渡って3点目。 38分には武富孝介が左サイドで起点を作り、李、 そしてナバウトとつながり4点目をマークした。 2トップを組んだ李とナバウトが「試合でも二人で組むことがあるかもしれない。 その意味でも良かった」(李) という良質なコンビネーションを披露した。 明治大が[4-4-2]から[3-4-2-1]に変えた2本目は、カウンターがなかなか発動できず、 やや停滞気味に。それでも42分、 昨季まで在籍した母校を相手に柴戸が中央を抜け出して5点目を決 めた。柴戸は「バランスをとり、前にも出ていった」。 評価を上げている大卒ルーキーは、明治大の栗田大輔監督にも「 成長を感じられたと言ってもらった」という。 9月30日の前節・柏戦でベンチ入りしたナバウトは、この日復調を大いにアピール。約65分プレーし、「 ベストを尽くした。結果を残したことは自信になる」 と右肩を負傷したW杯以来となる対外試合で手応えを得た様子だ。 右股関節筋の肉離れで戦列を離れ、この試合が先週に続いて負傷後2度目の試合となった森脇良太は右 ウイングバックと右CBでプレー。 途中から疲労の色も濃かったが、「先週よりも遥かにいい。 柏戦は途中から出ても助けになれるかどうかというところで外れた が、状態は上がっている。次の仙台戦から試合に絡んでいきたい」 と話した。 文・写真:田中直希(エルゴラッソ浦和担当) -
町田がサイバーエージェント傘下に。練習場環境整備支援も約束
東京・町田発のビッグクラブへ−−。町田が大きな第一歩を踏み出す。
10月1日、東京都内で町田を運営する株式会社ゼルビアと株式会社サイバーエージェントの共同記者発表が実施され、大手IT企業のサイバーエージェントが第三者割当て増資で発行する株式を引き受け、8割の株を取得して、町田が今後、サイバーエージェントグループの傘下に入ることを発表した。
今年の4月、同社の藤田晋代表取締役社長が知人を介して、ゼルビアの下川浩之会長と接触。藤田氏は町田が創設時より培ってきたクラブ理念に共感し、交渉を進める中で町田のJ1ライセンス取得に向けた支援とJリーグトップクラブへの成長を目指すことに合意した。もともと藤田氏は町田市とも関わりが深く、地元の福井県から東京へ出てきた折には「町田に入り浸っていた時期もあった」と語るほど、町田の街に親和性を感じていたことも今回の決定に大きな影響を及ぼした。なお、今後の経営体制については、「素晴らしい経営センスをお持ちのお二人がクラブを率いている」と藤田氏が語ったように、下川会長、大友社長による経営体制が継続される。
現在、J2・3位でトップも狙える位置にいるトップチームへの印象について、藤田氏は「驚くほどの質実剛健でチームを作り上げている」とコメント。「これまでのことを尊重しながら、世界的なクラブになっていくサポートをしたい」とも語っている。
さらにJ1ライセンス取得に向けて、大きなハードルともなっている練習場の環境整備の支援も約束。2019年中の着手も明言した。
1977年に発足した少年サッカーチーム、FC町田トレーニングセンターをルーツとする“市民クラブ”が、将来的な大きな飛躍のために、変わろうとしている。
文・写真:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)
-
[本日のエルゴラッソ1面]首位奪還!
[2018年10月1日発売 エルゴラッソ2090号]
[明治安田J1第28節 マッチレポート]
■長崎 vs 川崎F
半年ぶりの首位に導いた2トップ起用[明治安田J1第28節 マッチレポート]
■G大阪 vs 広島
攻撃的姿勢を取り戻したG大阪。広島も撃破[明治安田J1第28節 マッチレポート]
■神戸 vs 鹿島
3連勝でACL圏浮上。帰ってきた“強い鹿島”