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山口の廣木雄磨、7週間ぶりに戦線復帰。「守備職人」の実力発揮で勝利に貢献
山口の廣木雄磨が前節・岐阜戦で7週間ぶりにベンチ入りし、69分から途中出場して守備に奮闘、勝利に貢献した。
前節、山口は3バックで臨んだが、ボランチの佐藤健太郎が負傷交代したために一時的に4バックに変更。しかし、その8分後に失点して1点差に迫られたため、廣木を投入して3バックに戻した。「危なくなると思っていた時に呼ばれた。やってやるぞと思った」と廣木。粘り強く体を張り、そこから失点することなく、最終的に4-1で快勝した。
廣木はSBでの起用が多いが、昨季終盤は3バックの右を任されていた。「3バックは運動量が少なくて守備に専念できるぶん、好きなポジションでもある。自分の持ち味も出しやすい」と話す。久しぶりの出場で勝利に貢献したが、「試合勘もフィジカルのコンディションも含めて、もっと上げていきたい」とも。
今季はケガで苦しんでいるが、私生活を見直したり、新しいトレーニングに挑戦したりと、疲労の軽減や体づくりに努め、運気を上げるために風水も生活に取り入れたという。「体のケアをより大切にしたい」と今は超音波治療器の購入を考えているそうだ。
「今季はケガも多くて試合に出られていないぶん、自分にとって残り7試合が本当に大切になると思う。次もチャンスがあるかもしれないので、試合に備えて最善の努力をしたい。自分ができることは全力でやってチームの勝利に貢献したい」
文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)
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栃木の横山雄次監督、鍛え上げた選手たちとともに古巣・大宮へのリベンジを狙う。「自分たちが危険なチームであることを見せたい」
次節の大宮戦は、栃木の横山雄次監督にとって古巣戦であり地元での一戦となる。
「大宮は選手時代も含めれば13年間お世話になった地元のクラブ。やりがいがあるし、楽しみな一戦です」
04年には大宮のトップチームのコーチとして三浦俊也監督を支えてJ1昇格に貢献。その後、大宮のジュニアユースやユースの指導者として過ごしたのち、秋田の監督や湘南のコーチを経て、16年に栃木の指揮官に就任した。J2から降格したチームが軒並み苦しむ群雄割拠のJ3で、2年連続2位という成績を残して栃木をJ2に復帰させた。3年ぶりにJ2に復帰した今季、古巣・大宮との初対戦は5月の第16節(0●1)。
「大宮がJ2に落ちたことは非常に残念。ただ、栃木がJ3からJ2に昇格して大宮と対戦できることを個人としてうれしく思います。やりがいがあるゲームですよ」
対戦前に話していたが、前回の古巣戦は指揮官にとって消化不良のゲームに。14分にペナルティーキックを与えて先手を許すと、その後大宮を苦しめたものの先制ゴールが重くのしかかった。いわば自滅による敗戦だった。「大宮を楽にさせてしまった敗戦。悔しさだけが残った試合です」
不甲斐ない、納得できない負け方だった。あれから5カ月弱が経過する。栃木はタフな夏場もリーグ屈指の運動量をベースに乗り切り、勝点を稼いできた。指揮官・横山雄次が求めるベクトルに沿って選手たちは着実に成長してきた。
前節はJ1昇格争いの渦中にある横浜FCに攻め合い守り合いの緊迫したゲームを展開し、スコアレスドロー。攻め切れなかったが、持ち前の堅い守備を前面に押し出し、後期戦で9度目となるクリーンシートで勝点1を手にした。
昇格争いからも残留争いからも離れた位置にいる栃木は今、ノンプレッシャーの伸び伸びした状態でサッカーができている。次節のNACK5スタジアムでも大宮相手に臆することなく積み上げた栃木のサッカーで対抗するだろう。選手たちは雰囲気を楽しむだろう。
「今の栃木のベストをぶつけて、自分たちが危険なチームであることを見せたいと思います」横山雄次監督が鍛え上げた選手たちとともに古巣へのリベンジに燃えている。
文・写真:鈴木康浩(エルゴラッソ栃木担当)
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トップチームで存在感を高める松本の小松蓮、松本U-18の後輩たちにエール
松本U-18出身者として初めてのトップチーム加入選手のFW小松蓮が、存在感を高めている。7日に行われた栃木ウーヴァFCとの練習試合では長い距離を走ってのカウンターから得点を挙げ、フォアチェックなど前線での守備にも精力的な姿勢を見せた。栃木Uにはユース時代の恩師にあたる岸野靖之氏が在籍していることもあり、「高校時代とは違った姿を見せたいという思いがあったので、そのためにも点を取りたかった」。結果を出したことには、一定の手応えを得た様子だ。
この13日には、2018Jユースカップの1回戦が各地で行われる。2年前の同大会で松本U-18はベスト4進出を果たすなど大きな注目を浴びているが、このチームの主軸として活躍している小松も、後輩たちの奮闘にエールを送る。
「やはり気になります。相手の三菱養和SCは強いチームですけど、何が起こるか分からないのがサッカー。トーナメント戦では一つ勝つことで波に乗っていけるので、僕らのように上に行ける可能性もある。やはり強いチームを倒せば自信もつくし、何よりも楽しいですから、頑張ってほしいですね」
松本U-18が1回戦で対戦するのは、三菱養和SCとなる。プリンスリーグ関東で結果を残しているだけに冷静に見れば格上の存在だが、実際に2年前の松本U-18は格上の強豪を次々に破ってきた。その理由の一つとして、熱心なサポーターの存在が挙げられる。
「南長野での神戸U-18との試合も、多くの皆さん(入場者数:1,433人)の応援があったからこそ勝てたと感じました。サポーターの皆さんの声援は本当に大きいので、この試合もたくさんの方に応援してもらいたいと思います」(小松)
2018Jユースカップ1回戦・松本U-18 vs 三菱養和SCは、13日の14時キックオフ。会場はサンプロアルウィンだ。
文・写真:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]ロシア組合流
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■次なる戦いへ—。ロシア主力組のリスタート[日本代表](共通版のみ)
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森保ジャパンに起こる化学反応を見届けよ[ルヴァンカップ マッチレポート]
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I’m a striker。感じていたゴールの匂い