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卓球・Tリーグの『T.T彩たま』選手たち(吉村真晴、岸川聖也ら)と浦和の槙野智章が交流。「埼玉を一緒に盛り上げましょう!」
18日、浦和の槙野智章が卓球・Tリーグの『T.T彩たま』に所属する選手たちと交流を図った。24日に開幕する国内の卓球新リーグで埼玉を本拠地とする『T.T彩たま』。6日後に控えた開幕戦を前に、その監督、選手たちが浦和の練習場を訪れたのだ。選手たちは浦和の練習を見学するとともに、槙野に対してプロモーションについてのアドバイスをもらおうと会話を交わした。
槙野とTV番組で共演して親交のあるキャプテンの吉村真晴(リオ五輪団体銀メダル)、岸川聖也(ロンドン五輪シングルスベスト8)、ティアゴ・アポロニア(ポルトガル代表として北京五輪、ロンドン五輪、リオ五輪に出場)、そして坂本竜介監督(福原愛とペアで全日本混合ダブルス優勝経験あり)が槙野と向き合う。
「サッカーのことを、そして選手の顔と名前を一人でも多く知ってもらうという活動を1年目からしてきました」
そう話し始めた槙野の声に耳を傾けるTリーガーたち。「いま、スポーツ番組でJリーグを取り上げてくれる時間は“秒単位”だったりする。自分は独特なゴールパフォーマンスなどをやってきた。バラエティ番組の出演もそう。いろいろな批判はあったが、それでサッカーに興味をもってもらったり、実際に試合を見にきてくれた人もいた。勝ったあとに選手みんなで歌うとかも、いいかもしれない」。
これまで多くのイベントで『T.T彩たま』をアピールしてきたというが、槙野の話に刺激を受けた様子。「試合が終わったあとにファンの方とハイタッチをするのもいいかも」と吉村。坂本監督は「開幕戦を満員にしたい。チームのアンセムがあるので、試合前にファンの方と一緒に歌って気持ちを高めるのもいいかも」と前向きだった。アポロニアは現在、勝利後にクリスティアーノ・ロナウドのゴールセレブレーションを行っているといい(下写真)、それは続ける模様だ。
その後、“アポロニア選手モデル”のラケット(全員のサイン入り)をプレゼントされた槙野はうれしそう。「ロシアW杯ではトーナメント形式で、みんなで卓球をしていた」というエピソードを明かしていた。
「初代王者になるためにメンバーをそろえた」(吉村)、「愛される、そして埼玉にこのチームを根付かせる」(坂本監督)。そんな目標を掲げる『T.T彩たま』の熱を感じ、槙野は「埼玉のプロスポーツチームとして、一緒に盛り上げていきましょう!」と誓った。
文・写真:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)
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「実は狙っているんです」。福岡の古賀太陽がめぐらすある企みとは
今節を含めて残り5試合となり、選手間にもさまざまな緊張感が漂い始めようだが、若いDF古賀太陽もその一人。「勝ち続けるしかないという状況に、いい緊張感が出てきました」と言う。
もっとも、古賀に関しては別の緊張感もある様子。というのは、6月に柏から育成型期限付き移籍で加入してからここまで16試合に出場しているが、持ち味である攻撃面で“結果”を残せていないことに焦りを感じ始めているのだ。
「得点ももちろんだけど、まだアシストもない。残り5試合だし、そろそろ攻撃面での結果を残さないと、と思っています」という古賀にはある企みがあるようだ。
「実は金沢戦でのバースデーゴールを狙っているんです」
ホーム、レベスタでの第39節の金沢戦が行われる10月28日が古賀にとっては20歳の誕生日なのだ。そして、「その金沢戦の前にアシストを決めることができれば、バースデーゴールの可能性も上がるかなあ」と、今節・山形での移籍後初アシストにも欲をのぞかせている。
居残り練習をともにすることが多くなったFW城後寿が「タイヨウの質も上がってきている」と認めるように、クロスに正確性を増しているので、山形戦での初アシストを期待していいかもしれない。
文・島田徹(エルゴラッソ福岡担当)
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ACL圏へ譲れぬミッション。悔しさ募る二人、柿谷曜一朗と杉本健勇が2トップで先発へ
J1第30節・FC東京戦を2日後に控えた18日、C大阪は紅白戦を行い、先発組の2トップには、FW柿谷曜一朗とFW杉本健勇が並んだ。両者ともに、ここ数試合のリーグ戦では出場から遠ざかっており、リーグ戦での先発となれば、杉本は第25節・浦和戦以来4試合ぶり、柿谷も第26節・磐田戦以来3試合ぶりとなる。
紅白戦を総括して、「(柿谷)曜一朗も(杉本)健勇も前からアグレッシブにやってくれた」とユン・ジョンファン監督も評価したように、試合は先発組が押し込む場面が多く見られた。
今季、リーグ戦における得点は両者ともに4得点にとどまっており、チームが上位に突き抜け切れない原因にもなった。ただし、それらは指摘されるまでもなく、本人たちも自覚済み。
「自分自身、今季は出場時間も少なく不甲斐ないシーズンになっているけど、残りの試合はしっかり調整して、チームを勝たせたい」(柿谷)
「まず試合に勝つことを目指す。その上で、今季は全然ゴールを決めていないので狙っていきたいし、そこ(数字)でも貢献したい」(杉本)
今節に向け、奇しくも似たようなコメントを残した両者。ACL圏内を目指す上で、4位・FC東京撃破は譲れないミッション。その先陣を、2トップが切る。
文・小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)