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東京V・ロティーナ監督が語る徳島の戦術変更。畠中を失ったからこそ分かる大﨑流出のダメージ
東京Vのロティーナ監督が21日にホーム味の素スタジアムで行われる徳島戦に向けて、敵将のリカルド・ロドリゲス監督とチーム作りについて語った。
スペイン人指揮官対決でもあるこの試合、昨季は1勝1敗、今季は徳島のホームで東京Vが4−0と大勝を収めている。「彼のチームは見ていて楽しいし、好きなチーム」というロティーナ監督だが、徳島は夏に主力選手が相次いでJ1に移籍する憂き目に遭った一方でピーター・ウタカとバラルを獲得。「基準となるFWが二人入った。それまでのプレースタイルとは変わっている」と分析した。
インテンシティーの高いプレスと組織的なポゼッションが特徴だった徳島だが、夏以降はリトリート守備からシンプルにウタカとバラルに当てて押し込む戦い方で勝点を重ねてきた。その戦術変更には、最終ラインからのビルドアップで貢献度の高かった大﨑玲央(神戸)の流出も一因にある。「後ろからボールをつないでビルドアップしたいチームにとっては、ビルドアップ能力の高いCBが非常に重要です。オオサキはとてもいいビルドアップ能力をもっていた」と、ロティーナ監督が対戦相手のことながら気の毒そうに語ったのは、「われわれも、同様に高いビルドアップ能力をもっていたハタ(畠中)を失った」からこそロドリゲス監督の苦衷が分かるのだろう。
ウタカとバラルで得点を増やした徳島だが、対戦相手に対応を研究されてきたことでここ3試合無得点と苦しい状況。一方、戦術を変えずに貫いている東京Vも、相手に引かれたとき、また相手が強くプレスをかけてきたときの打開力に欠け、自動昇格へ思うように勝星を積み上げられていない。
ちなみに先日、UEFAのプロライセンス講習で一時帰国した両将は現地で顔を合わせ、「日本のリーグの話はしなかったですが(笑)、スペインのサッカーの話をしました」とロティーナ監督は明かす。互いのチーム作りの哲学をぶつけ合うスペイン人監督対決、どちらに軍配が上がるか注目だ。
文:芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)
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『月間MVP』受賞の松本・飯田真輝、ラストスパートを前にリベンジを
Jリーグは17日、各月のJ2リーグにおいて最も活躍した選手を表彰する『明治安田生命JリーグMastercard priceless japan 月間MVP』の9月度受賞選手に、松本のDF飯田真輝が選出されたと発表した。9月に行われたリーグ戦5試合のうち3試合で無失点を記録するなどチームの堅守に貢献したほか、第35節・山口戦ではセットプレーからゴールを決めるなど攻守に活躍したことが高く評価されての初受賞となった。
しかし飯田自身は「実感はないですし、(公式サイトで発表した)あのコメントどおりです」と至って冷静に受け止めており、ここまでの試合について「前線の選手の守備からチャンスを作らせていなかったので、自分も含めた後ろの選手というよりもボランチから前の選手の動きが効いていたと思う」と組織的な守備ができていたからこその安定だったと強調する。
その上で「(今節の対戦相手の)岐阜さんはもっと自陣に進入してくるでしょうし、そういう試合を(失点)ゼロで守れるかどうかだと思う」と今週末の岐阜戦を、ラストスパートに向けての試金石にしたい考えだ。岐阜とは前回対戦時(第13節)に0-2で敗れているだけに、今節はリベンジが求められる一戦。守備の要として、またチーム最古参選手としての多岐に渡っての活躍が期待される。
文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)
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前節の敗戦に責任を感じる大分・伊佐耕平。新調スパイクでリベンジを誓う
大分のFW伊佐耕平が、21日に開催されるJ2第38節・千葉戦に向け、熱いトレーニングを続けている。
前節の町田戦(2●3)で前半に迎えた3度の決定機を3度とも仕留められなかったことに責任を感じ、試合後にはだいぶヘコんだ様子を見せていた。「敗因はいろいろあったかもしれないけど、とりあえず僕が決めていればああいう流れにはなってなかったので、僕はそこしか考えていない」と痛恨の一戦を振り返る。
今週はいつもより長時間、居残りシュート練習に励んだ。その心を訊ねると、「ちょっと頑張り過ぎました。片さん(片野坂知宏監督)もプレッシャーかけてくるんで」。週のはじめに伊佐が新調したスパイクでグラウンドに出ると、それに目ざとく気づいた片野坂監督が「おっ、シュート入りそうなスパイクだな」と絡んできたという。「これ(記事に)書いといてくださいよ。このプレッシャーが表と出るか裏目に出るか」と、責任を微妙に指揮官になすりつける伊佐だが、リベンジへの思いは揺るぎない。
勢いある裏抜けやクロスへのダイナミックな飛び込みに加え、最近はポストプレーでの貢献度も高めている。「フィジカルを鍛えたことで相手を抑え込もうと気にせずトラップに集中できるようになった」。
今季は各ポジションに異なるタイプのプレーヤーをそろえ、試合ごとに使い分けて戦っている大分。FWも毎節、激しいポジション争いを繰り広げている。今節、独特の戦術を貫く千葉に対して指揮官がセレクトするのは誰になるかが興味深いところだ。
「誰が出てもチャンスは作れているので、そこで仕留められれば。自動昇格を自力でつかむチャンスがまだある。今節勝ってその可能性をつなぎたい」と決意表明する伊佐。決定機を迎えたあかつきには「フルスイングっす。まかせといて」とのことだ。
文:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)
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古巣へのリスペクトを忘れないG大阪・ファビオ。警戒するのは「仲川の速さやウーゴの決定力」
当時関東サッカーリーグに所属していた相模原から、横浜FMを経て、G大阪に移籍してきたファビオ。4年間過ごした今節対戦する横浜FMに対しては「いまはガンバの選手なので、いつもと同じ心境で対戦する」と語るが、一方で「仲のいいチームメートはもちろんいたし、マリノスの皆をリスペクトしている」とも話す。
現在リーグ最多得点をマークしている古巣の攻撃陣で警戒すべき選手としては、「連係の成熟度が高いし、右サイドの仲川の速さやウーゴ(・ヴィエイラ)の決定力は警戒しないといけない」と話していた。
文:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)