EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.10.27(Sat)

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  • 今季のリーグ戦も残り5試合。去就について、「先はどうなるか分からないけど、プロらしく最後まで戦う」と決意表明のユン・ジョンファン監督

    今季のリーグ戦も残り5試合。去就について、「先はどうなるか分からないけど、プロらしく最後まで戦う」と決意表明のユン・ジョンファン監督

     27日、J1第31節・鹿島戦に向けて練習を再開したC大阪。2部練が1部練になったことで二つのメニューが組み込まれた練習は、見守ったユン・ジョンファン監督も、「いい競争ができています」と話す、密度の濃い、集中した内容となった。

     FC東京に勝利した前節について、指揮官は、「勝ったことは大きかったけど、ミスが多かった。もちろんミスはあるけど、ボールの取られ方がよくない。いらないミスは減らすことが大事。そこは意識させないといけない」と振り返り、勝って兜の緒を締めた。

     また、ここに来て、自身の去就に関する報道も目立つようになってきた。単刀直入に、来季について問いかけると、「僕に聞くより会社に聞いてもらえればと思いますけど」と苦笑したあと、「(今のところ)何も話はないですね。『シーズンが終わってから』という話もありました。先はどうなるか分からないけど、プロらしく、やるべきことをしっかりやって、最後まで戦いたい。それが自分のためにもなるし、クラブのためにもなる。セレッソのレジェンドとして最後まであきらめずに戦うことが一番だと思う」と話したユン・ジョンファン監督。

     就任以降、選手たちに「最後まであきらめずに戦い抜くことの大切さ」を説き続け、昨季はクラブ初のタイトル獲得を含めた2冠をもたらした桜のOB監督。その教えを自身の胸にも刻み、まずは今季の残り5試合、1戦1戦を最後まで全力で戦い抜く。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • 輝きを取り戻しつつある愛媛・吉田眞紀人。指揮官への信頼と愛媛でのやり甲斐を語る

    輝きを取り戻しつつある愛媛・吉田眞紀人。指揮官への信頼と愛媛でのやり甲斐を語る

     愛媛は直近3試合無得点とやや攻撃面が湿りがち。しかし、そんな中にあって輝きを取り戻しつつあるのが吉田眞紀人だ。

     吉田は今季途中に千葉から期限付き移籍で加わったが、コンディションが思うように整わず、離脱と合流を繰り返してきた。しかし、今季終盤に差し掛かった第34節・福岡戦で今季初先発すると、そこからはコンスタントに出場機会を得てピッチ内で高い存在感を発揮。まだ今季初ゴールこそ生まれていないが、現在の自身の充実ぶりは表情からうかがい知れた。

     「監督の求めることはすごくレベルは高いけど、選手としてはそこを要求されることにやりがいを感じる。前節でも今までやったことないやり方をしたし、選手の引き出しを増やしてくれている。求めるレベルは高いけど、すごく楽しんで、ポジティブにやれている」

     一方でチームは得点力不足から3試合勝利なし。しかし、吉田は「いまは我慢のとき」としながらも、「僕たちがいいサッカーをしているという話はほかのチームからも聞くし、相手も対策を練ってきている。そこを覆すくらいの力を出していきたい」と前向きな気持ちを失っていない。

     今節、愛媛はJ1自動昇格を狙う東京Vをホームに迎えるが、「一人ひとりが監督のサッカーを信じてやれば、東京Vを圧倒できるくらいのゲームはできる」と進むべき道に迷いなし。充実のときをプレーで、そして結果で表現すべく躍動を目指す。

    文・写真:松本隆志(エルゴラッソ愛媛担当)

  • 定員80名に400名が応募。仙台が「豚汁でのおもてなし」イベントを開催

    定員80名に400名が応募。仙台が「豚汁でのおもてなし」イベントを開催

      仙台は27日の練習後、クラブハウスのベガッ太サロンで“選手による豚汁のおもてなし”イベントを開催した。

     これはベガルタ仙台・市民後援会の主催、ベガルタ仙台と、普段食事を提供しているレストランらふらんす・2の協力によるイベントで、今回が3回目。選手が普段食べているものと同じメニューを、選手自らサポーターにふるまう。過去2回はカレーライスだったが、今回は豚汁と、市民後援会の田んぼで収穫した米の一部で作られたおにぎりがサポーターに届けられた。

     今回は定員の80名に対して約400名の応募があり、抽選で選ばれたサポーターが4グループに分かれて豚汁とおにぎりを味わった。選手も4グループに分かれて配膳などを行い、サポーターとの会話や記念撮影などでふれ合った。なお、「いただきます」の挨拶はそれぞれ関口訓充、川浪吾郎、ジャーメイン良、椎橋慧也が務めた。途中には仙台のマスコット・ベガッ太さんも突如姿を現した。

     最終グループでサポーターと触れ合ったハモン・ロペスは「選手とサポーターの距離が近くなる、いいイベント」、初参加のラファエルソンは「一緒に戦ってくれるサポーターに、こういうかたちでいいエネルギーをもらえたのがありがたかった」と、それぞれ楽しいひとときを振り返った。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

    定員80名に400名が応募。仙台が「豚汁でのおもてなし」イベントを開催

  • 初めてアウェイチームとして臨むNACK5スタジアムでのゲームに、「なんか変な感じ(笑)」と京都・金久保順

    初めてアウェイチームとして臨むNACK5スタジアムでのゲームに、「なんか変な感じ(笑)」と京都・金久保順

      今夏、仙台から京都へ加入した金久保順にとって、28日のJ2第39節・大宮戦は特別な思いで臨む一戦となる。大宮は2010年にプロのキャリアをスタートさせた古巣。「NACK5スタジアムが好きなんです。あそこでプレーするのはひさびさなので楽しみ」と話すように、特に試合会場となるNACK5スタジアムでのプレーを心待ちにしている。

      金久保が大宮を離れてからすでに6年近くが経つが、実はこれまではアウェイチームとしてNACK5スタジアムを訪れる機会がなく、実現すれば今回が初めてなのだという。「アウェイ側のロッカーを使うのも初めて。なんか変な感じ(笑)」。そう言って笑みを見せながら、「でも、やりにくさはないと思う。たぶん、気持ちよくやれると思います」と思い出のスタジアムでのプレーをイメージする。

      とはいえ、懐かしさに浸ってばかりではいられない。いまだJ2残留争いから脱し切れていない京都にとって、大宮戦は結果にもこだわらなくてはならないゲームだ。金久保ももちろん、それを承知している。「そこ(J2残留)ばかり見ていてもダメですけど、勝ちたい。早く残留を決めてラクになりたいです」と話を締めくくり、古巣からの勝点3奪取へ意欲をにじませていた。

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)

  • 37分に1ゴール。得点を量産する大分・藤本憲明は「努力は全然したことがない」

    37分に1ゴール。得点を量産する大分・藤本憲明は「努力は全然したことがない」

     リーグ最多の71得点を誇る大分の中で、現在12ゴールを挙げてチーム得点王のFW藤本憲明。出場時間は今季ここまでの累計で1201分だが、第32節・熊本戦以降は261分で7得点と、約37分に1度の割合でネットを揺らしている計算になる。特筆すべきは、第32節・熊本戦は80分に出場した直後に1得点、第34節・山口戦では64分に出場して72分と75分に2得点、第35節・水戸戦では69分から出場して80分に1得点という、試合終盤でのひと仕事だ。

     これは試合の流れを読みながらここぞというタイミングで藤本を投入する片野坂知宏監督の手腕によるところも大きく、また、GKを起点とするビルドアップで組織的に相手を攻略していくスタイルの中で、フィニッシュに至るまでに優位な状況を作り出せていることもあるのだが、それでもその決定機を落ち着いて仕留めるのは決して易しい仕事ではない。

     本人曰く「AB型ならではの感覚派」。JFL・佐川印刷で社会人デビューしJ3の鹿児島、J2の大分と“個人昇格”を続けてきた中でも「努力は全然したことがない」ときっぱり言い切りつつ、唯一、努力した点といえば「天才とアホは紙一重って言うじゃないですか。だから天才に寄せていく努力はしましたけどね」と笑う。

     そうは言っても周囲との呼吸が合うまでは我慢を重ねた時期もある。今季は“個人”ではなくチームとしての昇格をつかみ取りたいところだ。

    文:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)

  • ケガから復帰目前の松本・橋内優也が、出場記録よりも気になること

    ケガから復帰目前の松本・橋内優也が、出場記録よりも気になること

      今節・大分戦にもJリーグ通算200試合出場を達成するDF橋内優也が、大一番に向けて闘志を燃やしている。

      ここ2試合はケガで欠場しているものの、すでにチーム練習には完全合流しており、トレーニングマッチにも出場。公式戦の出場できるだけのコンディションは整えている。大分との前回対戦時(第19節/1●4)はケガのために出場できなかっただけに、「『このゲームには絶対に出たい』と思いながらシーズンを過ごしていた」と意気込む。

      前節までにJ1で25試合、J2で174試合に出場している橋内。今節・大分戦でピッチに立てば、J通算200試合出場を達成するが、「いま言われて、初めて知りました」とのこと。徳島時代に通算100試合出場を経験したときには気になっていたそうだが、今回はまったく気にしていないかった模様。その上で「もちろん多くの試合に出場した選手のことはリスペクトしていますが、個人的には出場試合数よりも、いまの自分がどれだけプレーできるかだと思う。例えば500試合出場しているハユさん(田中隼磨)は、いまもあれだけの高いパフォーマンスを出せる。それが大事」と語った。節目となる試合で活躍を見せて、チームのJ1昇格に貢献できるか注目される。

    文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)

  • 広島の森﨑和幸が現役引退を決意。こだわり、戦い抜いた、広島一筋のサッカー人生

    広島の森﨑和幸が現役引退を決意。こだわり、戦い抜いた、広島一筋のサッカー人生

     広島の森﨑和幸が現役引退を決意した。26日の練習後にチームメートへ挨拶を行い、その後に取材に応じた森﨑は「スッキリしましたね」と朗らかな笑顔を浮かべた。

     今週に足立修強化部長と話し合いの場を持ち、両者の間で今季限りでユニフォームを脱ぐことを確認し合った。足立強化部長によると「お互いに次にいこうと。だから引退という言葉は使っていない」という。森﨑は今年のプレシーズンに体調不良によってチームを離脱し、「今年に入ってすぐに休んでしまって、それからは辞めることしか考えていなかった」と言うが、10月にはチームの全体練習に合流するまでに回復した。「周りに助けてくれる人が本当にたくさんいたので復帰できたし、復帰してからはもう一度サッカーが好きだなと思った。それでもう一回プレーしたい思いは強くなったけど、いろいろなことを考えると決断しないといけないかなと思いました。今まで人生の中で自分が本当の意味で決断したことがなかったので、ここで決断することで次の人生に進んだときに成長していけるかなという思いはありました」と、引退の決断に至った胸中を語った。

     広島で生まれ、広島のアカデミーで育ち、広島初の“高校生Jリーガー”として99年にJリーグデビューを飾った森﨑は、J1・J2通算501試合に出場して三度のリーグ制覇に貢献。そして、広島一筋(今季でプロ19年目)のままキャリアに幕を閉じる。「ここで終えることが自分の中の一つのこだわりでもあった。それが実現できて幸せだなと思います」と話す表情には安堵が浮かんでいた。

    文:寺田弘幸(エルゴラッソ広島担当)