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「サッカーはー楽しいもの」キング・カズが子どもたちへメッセージ。『PUMA Presents 三浦知良トークショー」開催
23日、スーパースポーツゼビオ渋谷公園通り店にてPUMA Presents 三浦知良トークショーが開催された。観覧には幅広い年代の“カズファン”が詰めかけ、今季のシーズンを振り返るとともに、つい先日まで行われていた第一次グアム自主トレ、さらには「ここまで一緒にこられてうれしい」というプロサッカー生活33年をともに歩み続けてきた『プーマ』への思いなどを語った。また、記念撮影会やサイン入りグッズをかけたじゃんけん大会なども行われ、訪れたファンは約40分間の夢のひとときを過ごした。
トークショーの中で子どもたちが身を乗り出して耳を傾けていたのが、スポーツを懸命に頑張る少年少女へのメッセージだった。
「サッカーはつらい練習もあるかもしれません。でも楽しいものだし、絶対に楽しんでほしいと思います。目標をもって、目標を立てて。それはドリブルがうまくなる、フェイントがうまくなる、なんでもいいです。そこに毎日、毎日向かっていってほしいなと思います」
そして、身を乗り出して耳を傾けていたのは親世代も同じ。子どもたち以上に興奮し、「カズさんがいなかったら、いまの自分はいません」と話すほどの熱い愛情を送っていた。そしてカズが最後に紡いだ言葉は、感謝の気持ちだった。
「いつも応援していただきありがとうございます。こうやって僕が、ここに立っていられるのも、みなさんの声援があるからです。これから先、また頑張れるのも、みなさんからパワーをいただいているからだと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」
カズは年明けの1月5日から2週間第2次グアム自主トレへ出発する予定。さらにパワーアップした姿を見せるために、52歳で迎える来季へ向けて走り出している。
文:高澤真輝
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多くのJリーガーが集った、東京V・田村直也主催のチャリティーサッカーが今季も開催。「田村選手の心意気に応えたかった」と坪井慶介
23日、多摩市陸上競技場で株式会社TMFC主催の「チャリティーサッカー教室 REMEMBER 3.11」が開催された。11年の震災時に仙台に所属し、現在東京Vでプレーする田村直也が代表を務めるTMFCが今回のイベントを催すのは昨年に引き続き2回目。田村と交流のあるJリーガー、元Jリーガーらが多く集い、多摩市長も見つめる中で午前・小学生の部、午後・一般の部が執り行われた。
田村が仙台に所属していた当時のチームメイトである柳沢敦、赤嶺真吾、中島裕希、渡辺広大、武藤雄樹といった面々や、多摩市出身の坪井慶介、それに東京Vからは柴崎貴広、林陵平、それに山口に期限付き移籍中の高木大輔、それに東京Vビーチサッカーチームの面々など。小学生の部は約150人、一般の部は約50名が、揃いもそろったプロ選手たちとボールを蹴った。(参加費の一部は東日本大震災・西日本豪雨で被災された方へ寄付)さらに、田村の高校時代の後輩であるお笑い芸人・がじゅまるのコントや、選手たちによるトークショーまで。多摩陸は参加者の笑顔で満ちた。
初参加となった林は「こういう機会を作ってくれたタムくん(田村)に感謝したい。子どものとき、サッカー選手になる夢を持っていたときの気持ちを思い出す。自分のモチベーションにもなった。プロになるのは狭き門だけど、努力してサッカーを続ければ次につながる。子どもたちには、サッカーをとおして人間性を高めてほしい」と話した。「このグラウンドでサッカーを始めた」という坪井は2年連続の参加。「田村選手の心意気に応えたかった。多摩市出身の選手として、恩返しがしたかった。こういう時期しかできないことだし、参加できたことがうれしい」と語っている。トークショーでおなじみの「がってんポーズ」を披露した浦和の武藤は「大好きな仙台への思いがある。サッカーの楽しさを子供たちに伝えられればいい」とコメントした。
主催した田村は、「皆さんのおかげで雰囲気いいイベントになってよかった。震災のことを風化させてはいけない。発信し続けたい」と活動を継続していくことをあらためて表明した。なおこのチャリティーサッカー教室は1月4日、仙台でも行われる。
文・写真:田中直希