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名古屋・風間八宏監督平成を振り返る。変化を感じる「一番は観ている人」
平成最後の試合を前に、名古屋の風間八宏監督が平成のサッカーについて振り返ってくれた。
「サッカーも変わったと思うが」と前置きした上で、風間監督が一番変わったと考えるのは、「一番は観ている人たちだよね。すっかり自分が(サッカーを)観ることを楽しめるようになって、要求も高くなった。昔では考えられないほどたくさんのお客さんが来て、サッカーが日常になっている人がいる。それがサッカーにおいてのものすごく大きな変化だと思う」。
筑波大学を卒業後、引く手あまたの日本リーグには進まず、ドイツのバイエル・レバークーゼンに入団し、以後5年間ドイツのクラブでプレーした風間監督。平成元年はちょうどドイツを離れ、サンフレッチェ広島の前身、マツダSCに移籍した年だ。当時マツダは日本リーグ2部で観客もまばらだったと言う。
「日本リーグの最初の頃は(スタンドは)ガラガラだった。(高校3年の)ワールドユースの時に2万5千人が入ってスゴいと思ったけど、ドイツではそれが当たり前で、日本もこういうスタジアムになったらいいなと思っていたが、今は本当にそうなった。もうどこの国が最先端かと言っている時代じゃないよね。それぞれの国で、それぞれの文化で、それぞれのサッカーの質が出てきたらもっと面白くなる。もうどこかの国を見本にして追いかける時代じゃなく、自分たちが自分たちのサッカーを作る時代だと思う」
J2降格の憂き目に遭いながらも、観客動員数を落とすことなく、さらに増やすことに成功した名古屋。魅力的なサッカーを模索しつつ成績も上昇してきた。『令和』時代は日本サッカーを引っ張る存在となれるだろうか。期待したい。
文:斎藤孝一(エルゴラッソ名古屋担当)
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