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  • “日吉のヒーロー”が「中間管理職」として三ツ沢へ帰還。相模原の主将・富澤清太郎、いざ神奈川ダービーへ

    “日吉のヒーロー”が「中間管理職」として三ツ沢へ帰還。相模原の主将・富澤清太郎、いざ神奈川ダービーへ

     明治安田J3第9節、相模原はYS横浜との“神奈川ダービー”に臨む。

     舞台はニッパツ三ツ沢球技場。「マリノスを離れてからも何度か戦っているんですけど、やっぱり良いですよね」。相模原の富澤清太郎は変わらぬ“ホーム”への思いを口にする。

    「昔から応援してくださる方がその都度、観に来てくださったりもしますし、僕自身慣れ親しんだというか、子どもの頃からあのへんで、サッカーをしていたので。良い1日にしたいですね」

     負傷によって開幕から出遅れていたものの、第7節・讃岐戦で復帰を果たすと、いきなり得点まで奪ってみせた。以降は3バックの中央として、そしてチームのキャプテンとして、すでに欠かせない存在感を放っている。

    「『どうしよう』『うまくいかないな』と悩むことはないけど、『チームをどう持っていくべきかな』というのは探りながらというか。一人ひとり、選手たちの成長も必要ですし、そのためにどうコミュニケーションを取るか。全部が全部、監督任せになっても良くないと思うし、いまキャプテンをやっていて、僕が言わないといけないときもある。そこはチームのバランスだから、中間管理職のように(笑)、良い働きをしないといけないですね」

     現在、チームは公式戦連敗中。混戦模様のJ3だが、17位という順位は不本意な成績だ。それでも、「悲観はしなくていい」と富澤。「ただ、プレッシャーは自然とのしかかってくるから、そこを乗り越えることですよね。それは簡単ではないんですけど、でも打ち勝てれば、選手のポテンシャルなどを考えても、今まで達成できなかったことも達成していけると思っています」。だからこそ、この“神奈川ダービー”を何としても制し、好転のきっかけとしたい。

     日吉のヒーローから、相模原のヒーローとして。富澤は腕章を巻き、かつてのホームスタジアムに帰ってくる。試合は19日、13時キックオフ予定だ。

    文:林口翼(エルゴラッソ相模原担当)
    写真提供:SC相模原