1月に竣工式を終えたばかりの新スタジアム『サンガスタジアム by KYOCERA』。そのこけら落としイベントとなるC大阪とのプレシーズンマッチを2日後に控えた7日、京都の選手たちが新スタジアムで初となるトレーニングを行った。

「本当に素晴らしいピッチとスタジアム。試合が楽しみ」と主将のDF安藤淳が語ったように、芝の状態やスタジアムの雰囲気はすこぶる好評。報道陣に公開されたのは練習冒頭の約20分のみだったが、選手たちは真新しいスタジアムでのトレーニングにいつも以上のテンションで取り組んでいた。

　練習後、満面の笑みで取材に応じてくれたのがGK加藤順大。「今日、最初にグラウンドに出てボールを蹴ったのは僕。なので、サンガスタジアムで一番最初にボールを蹴ったJリーガーが僕ですからね」とドヤ顔で熱弁する。

　また、「ブーイング、浴びたいです!」と訴えていたのが、浦和から今季加入したDF森脇良太。古巣・埼スタでは愛情のこもった大ブーイングを浴びるのがお約束だった男だ。新天地、そして新スタでプレーする今季も、「僕が頑張ること、チームの勝利に貢献することが大前提だけど、その後にどういう反応が起こるのかちょっと見てみたい。サポーターのみなさんには、『そういう場面になったら特大のブーイングを送ってください』とお願いしたいです」と“森脇劇場”の継続を切望している。

　選手たちそれぞれが大きな期待を胸に臨むサンガスタジアムのオープニングマッチは、9日の14時にキックオフ。チケットは早々に完売とプレシーズンマッチとしては異例の注目を集めており、京都、C大阪、両クラブの公式YouTubeチャンネルでライブ配信されることも決まっている。

文・写真：川瀬太補（エルゴラッソ京都担当）