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G大阪・宮本監督が降格制度なしの決定を語る。「予想がつかない。上位争いにもかなりの影響があるのでは」
Jリーグが今季のJ1J2の降格制度をなくす方針を固めた19日、完全非公開での練習後にG大阪・宮本恒靖監督が囲み取材に応じた。指揮官としての立場で感じる思いや決意、マネジメントの難しさを口にした一方で、「皆で乗り越えるしかない」とサッカー界が一致団結することの必要性を語った。以下は主な一問一答。
――今季はJ1、J2ともに降格チームがなくなることが決定したが?
「すごく特異なケースだと思いますし、いろいろなことを吟味して判断しなければいけません。われわれの立場としてはどんなことでも受け入れて、やっていくしかないと思っていますし、日々、お客さんが入ったスタジアムで試合をやれることを楽しみにしてやっていくしかありません」――降格チームなしという知らせを受けたときの率直な思いは?
「公平性などいろいろな観点から決まったことだと思います。通常のリーグ戦とは違う戦いが増えるでしょうし、いわゆる残留争いがなくなって、各チームがプレッシャーがない中でよりオープンな試合が増えるのかもしれない。そういうものが上位争いにもかなり影響していくんじゃないかなと思います」――残留争いをしているチームはシーズン終盤に手堅い戦いをしてくることもあるが、今季はある意味で失うものがなくなる。サッカーのスタイルにも影響が出そうか?
「十分あると思います。予想がつかないですし、上位チームのほうが負けないために堅い試合をするというケースもあるかもしれません」――監督としても例年とは違うマネジメントが必要になる?
「いろいろなイレギュラーなことが出てくると思います。1試合の展開をとってみても、数試合のスパンをとってみても難しいだろうなと思います」――シーズン中も何が起こるか分からないという先行きの読めないシーズンになる?
「考えることが多そうですけど、皆で乗り越えていくしかないですし、とにかくサッカーをできる幸せを感じながらやれるような日々が早くきたらいいなと思います」文・写真:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)