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東京Vの初勝利の陰で、永井秀樹監督にかつての師からのアドバイス
15日のJ2第4節・甲府戦(4○2)で今季初勝利を挙げた東京Vの永井秀樹監督がリモート取材に応じ、勝利の陰にあの大物のアドバイスがあったことを明かした。前節までの東京Vは、ボールを保持して押し込む時間は長いもののシュート数が少なく、得点は2ゴールのみだった。
甲府戦の朝、永井監督の電話が鳴った。電話の主は読売クラブOBであり、ヴェルディ黄金期に監督を務めた松木安太郎氏。“永井選手”にとっては、かつての指揮官だ。「試合は全部見てるけど、すごく内容がいいし、ヴェルディらしいサッカーで、全然問題ないよ」と松木氏は未勝利の監督を励まし、さらにこう付け加えたという。
「もう監督さあ、ドーンと構えて、好き勝手やっていいんじゃない?」
聞いてなくても容易に脳内再生可能な、あの松木節でのアドバイスで吹っ切れた永井監督。試合前のミーティングでも選手たちに、「チームとしての型はあるけど、点を取る最後のところはその型を破って、自分の想像を超えていく力を出してほしい」と伝えたそうだ。
結果、攻撃陣が大爆発して4ゴールの快勝。試合後の永井監督も笑顔でしたが、きっと松木氏も大騒ぎしながらDAZN観戦し、勝利の美酒に酔いしれていたことでしょう。
文・芥川和久(エル・ゴラッソ東京V担当)