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横浜FMの仲川輝人、あす清水戦で復帰へ。「もう全力でプレーできる」
好調のトリコロールに唯一欠けていたピースが満を持して加わる気配だ。
19日に一斉開催されるルヴァンカップグループステージ最終節。すでにプレーオフステージ進出を決めている横浜FMは、順位変動の可能性こそあるが、大きな重圧がかからない状況で迎える。
試合前日の囲み会見では、4月11日のJ1第9節・仙台戦で全治4週間の右ハムストリング肉離れを負った仲川輝人の起用について、アンジェ・ポステコグルー監督がメンバー入りを明言した上で「(昨季から)ケガがちで、コンスタントに出られていませんでした。少し長くリハビリ期間を設定したのは、今回は気を付けながらしっかり治すためでした」と説明。先発か途中出場かは明日のお楽しみとなるが、どうやらアップデートした23番の雄姿を見られそうだ。
当の本人も負傷からの1カ月余りをこう振り返る。
「去年の反省を生かし、治すことに時間を費やしました。もう全力でプレーできますし、ケガ予防のトレーニングもしています。合流してからはハードな練習をこなしてきました。ただ、練習の疲労度と試合のキツさはまったく違います。試合勘、相手との距離感などの感覚をつかみながら上げていきたいですね」
周囲の期待感をよそに、泰然自若の姿勢は崩さない。
離脱中、チームは絶好調だ。15日の鹿島戦で敗れはしたものの、公式戦16戦無敗を記録。自身のポジションである右WGではエウベルが適性を見せた。
「葛藤はなかったのか?」との問いには「特になかったです」と応答。その上で「みんなを信頼していましたし、全力を出した結果、勝っていたので頼もしかったです」と素直に仲間を称える。
今後の焦点は、自身のストロングを好調なチームにどう融合させていくか。
「まずはチームのために何ができるか。もちろんスタメンで出たいですが、サブで途中から出て違いを見せることも大事です。結果を残して序列を上げていければいいですね」
あくまで基本姿勢はチームファースト。ただ19年シーズンMVPの自負ものぞかせる。
「チームのいい流れに自分の力を加えられればもっと強くなる」
5,000人の入場制限下ではあるが、現地観戦にはまだ余裕がある。三ツ沢で再始動する“ハマのGTR“を刮目せよ。
文・大林洋平(エル・ゴラッソ横浜FM担当)
写真・©Y.F.M.