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町田から計3名がU-22日本代表、豪州代表に選出。一方で懸念されるCF不足に「J2以下も中断期間を…」(黒田剛監督)
2024年のパリ五輪予選も兼ねたAFC U23アジア杯カタール2024予選へ臨むU-22日本代表のメンバーに、町田からFW藤尾翔太とMF平河悠が選出された。なお、2選手のU-22代表メンバー選出は、6月の欧州遠征以来となる。
現在、“無双状態”と絶好調の藤尾は「競争に勝って、ゴールやアシストなどゴールに直結する仕事をしたい」と意欲を語った。また一方の平河は「一度年代別代表に入ったことでパリ五輪に出られるこの世代に食い込んでいきたい気持ちが強くなっているし、どこまで通用するか楽しみ」と話し、年代別代表の公式大会初参戦に向けて、高揚感を隠さない。
なお、藤尾と平河は豪州代表に招集されたミッチェル・デュークを含め、群馬戦出場後に代表へ合流する予定だ。バーレーンでのセントラル開催となる今大会。U-22日本代表は9月6日にU-22パキスタン代表戦、9月9日にU-22パレスチナ代表戦、9月12日にU-22バーレーン代表戦を戦う。
代表選出が喜ばしい一方で、チームを率いる黒田剛監督の心境は複雑だ。全治8カ月の重傷を負ったエリキが長期離脱し、エリキ離脱直後の山形戦で猛威を振るった藤尾とデュークの“日豪2トップ”が一気に抜ける緊急事態。9月9日開催の栃木戦は3選手の欠場を余儀なくされる上に、代表活動後のアウェイ藤枝戦も海外遠征帰りのため、代表組のコンディションの回復具合は気掛かりな点だ。
代表選出とエリキの長期離脱が招いた深刻な“CF不足”。「代表選出は名誉なこと」と前置きしながら、黒田監督は今後の改善策をこう提言した。
「リーグの公平性を担保する意味でも、IW(インターナショナルマッチウィーク)に代表の公式大会がスケジューリングされている場合などは、J2以下のカテゴリーもJ1と同様に中断期間を設けるべきでは。Jクラブのイチ監督が言えることではないかもしれませんが、より日本代表を盛り上げたいのであれば、すべてのリーグやクラブをリスペクトした環境を整備することも、サッカー協会の仕事ではないかと個人的にはそう思います」
一石を投じた黒田監督の提言は、一考の価値がありそうだ。
写真・文:郡司聡(エル・ゴラッソ町田担当)