-
U-20W杯敗退を経てレベルアップを誓う鳥栖FW田川。「ターゲットになれるように」
世界との差を肌で感じた鳥栖FW田川亨介がさらなるレベルアップを誓った。
韓国で開催中のFIFA U-20W杯で敗退し、1日に帰国した田川だったが、午後からは早速チームの練習に合流。週末の大宮戦に向けて汗を流した。大会ではグループステージ第3節のイタリア戦に先発するなど合計2試合に出場。しかし、田川自身は「あまり試合に出ていないし、自分の特長のプレーも生かせなかったので悔しかった。全然満足できないし、点も取っていない」と厳しい自己評価を下していた。
しかし、世界大会の真剣勝負の場でしか得られないものもあった。「シンプルに技術の差を身に染みて感じました。特にスピードもまったく違う」と、世界の同世代の選手たちとの差を痛感した。自信は得られなかったが課題を直に感じられたことはある意味では収穫だろう。「世界との差もすごく実感しましたし、やることもいっぱいあると思うので、自分の置かれている状況をちゃんと把握して、やるべきことをやっていかなきゃいけない」と今後の自身の成長に向けて気持ちを切り替えていた。
「背後に抜けるところとかは、そこそこやれると思うので、ポストプレーの面で自分がターゲットになれるような選手になっていきたいなというのはすごく感じました」、この経験を糧に田川がさらなる成長を目指していく。
文:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当) -
愛弟子との邂逅。中田仁司監督、小野瀬康介との対戦に「ウチの庭ではやらせないよ」
3日にニッパツ三ツ沢級技場に山口を迎える横浜FC。前々節、前節と連敗を喫して首位から4位に後退しただけに、現在最下位に沈む山口を叩いて再び首位を伺いたいところだ。
しかしこの試合、横浜FCにとってはさらに気合いの入る要素がある。それがMF小野瀬康介の存在だ。ジュニアユース、ユースと横浜FCで育ってトップ昇格した生え抜きが、昨オフ突如として山口に移籍したことは、チーム関係者はもちろん、サポーターにもショッキングな出来事だった。
特に、最初は強化育成テクニカルダイレクターとして、のちに監督として小野瀬を指導してきた中田仁司監督にとっては、可愛さ余って憎さ百倍(?)。「3日はケチョンケチョンにしてやるよ(笑)」と手ぐすね引いて待ち構える。
小野瀬は現在、山口で3ゴールを挙げ、MF小塚和季とともにチーム内得点王の活躍を見せている。「チームとしては苦しいけど、自分がレギュラーとして試合に出て、充実感はあるんじゃないかな」と、その活躍に目を細める名伯楽は、「でもウチの庭ではやらせないよ。三ツ沢のお客さんにもブーイングしてやってほしいね(笑)」と“恩返し”などさせず、逆に世間の厳しさを教えるつもりだ。「それでも図太くプレーできるなら、横浜で応援してた人たちも喜ぶでしょう。試合が終わったあとは、名古屋の渋谷(飛翔)みたいにちゃんと挨拶に来るかな?(笑)。大人になっているかも楽しみだね」と、厳しいことを言いながらも、やはりかつての教え子の成長ぶりが楽しみな様子だった。
「もちろんウチが勝って、彼には悔しさをかみ締めながら挨拶させたいし、そう仕向けていかないといけない」
そう指揮官はあらためて山口戦の必勝を誓った。
文・芥川和久(エルゴラッソ横浜FC担当)
-
[本日のエルゴラッソ1面]アジア8強へ
[AFCチャンピオンズリーグ]
■川崎F vs ムアントン
冒険は続く。攻守一体の川崎F、必然の8強進出■浦和 vs 済州
蘇った浦和。激しく、そして雄々しく[FIFA U-20W杯 韓国2017]
■U-20ベネズエラ代表 vs U-20日本代表
終幕。激闘120分もあと一歩が遠く