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練習試合を2戦実施の仙台。西村拓真がいわきFC戦で2ゴール1アシスト
10日、仙台は練習試合を2試合実施し、いわきFC(福島県社会人リーグ1部)とは45分×2本、仙台大とは45分×1本のゲームを行った。
「自分たちにいまできることを、グループとして整理し、どのタイミングでやれるか見極めること」(渡邉晋監督)をテーマの一つに掲げたこの試合では、相手に前線からプレッシャーを掛けられた場合の回避方法や攻撃の組み立てなどで収穫が多く、「良いシミュレーションになった」と監督は評価した。
いわきFC戦の1本目では相手に先制を許すも、ボールを支配して押し込み、西村拓真の2ゴールで逆転。2本目ではクリスラン、大岩一貴、野沢拓也がゴールし、2本合計5-1で終えた。
仙台大戦では攻撃のビルドアップをさまざまな配置で試み、クリスラン、野沢、途中出場の茂木駿佑がゴール。3-0という結果に終わった。
いわきFC戦で2ゴール1アシストと好調さをうかがわせた西村は、「何度もチャレンジできたのは良かったけど、決め切れないところも多かったので、次の機会につなげたい」と自身を評価。最も手ごたえを得たのはゴールよりも、素早いターンからクリスランにスルーパスを出したアシストの場面だという。「相手と味方の位置の変化を感じられた」と振り返り、今後に向けて良い連係のイメージを持てたようだ。
文・写真:板垣 晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
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福岡ソフトバンクホークスとのコラボ企画で始球式を務めた鳥栖の原川力。「サッカーよりメンタルの部分が大事」
福岡ソフトバンクホークスとのコラボ企画の一環で、6日に福岡ソフトバンクホークスvs東京ヤクルトスワローズ戦で始球式を務めた鳥栖の原川力。その感想について「思い切り投げたらいいと言われたんですけど、当てないようにと思ってしまって、だいぶ外に外れてしまいました」と苦笑い。普段、味わうことができないプロ野球のマウンドからの景色については、「ピッチャーは目線がそこだけにいくのですごいなと思いました。サッカーとは全然違います。ピッチャーの人はメンタルが強くないとというか、サッカーよりメンタルの部分が大事なのではないかと思いました」と話した。
また、間近で見た野球選手の体つきにも圧倒されたようで、「デスパイネ選手はヤバかったですね(笑)」とキューバ代表にも名を連ねるスラッガーが印象に残ったようだ。
今回の企画の一環として、鳥栖はJ1第23節・大宮戦で記念ユニフォームを着用して試合に臨む。4年目を迎えるこの企画だが、今年は野球ボールをイメージした白地にストライプ調の赤い刺繍が施されたものになっている。「野球の球団とコラボしているという感じが出てますよね。そういうものは普段は着ることがないので新鮮」と原川も普段とは違うユニフォームでの試合を心待ちにしている様子だった。
文:杉山 文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)
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冷静かつ果敢な攻め上がりを見せた大分3バックの中央・竹内彬
J2第17節・水戸戦の57分、起点となった竹内彬(写真中央)が、右サイドの崩しに参加しながら前線高くまで攻め上がった。
3バックの中央を務める竹内が流れの中でこの位置に顔を出すのは珍しい。「パスを出したあとに『こう来るのでは』と思いながら走っていたらそのとおりに来た」と、場面を振り返った。
クロスについては「普段からクロスを上げてきた選手ではないので語ることはできない」と言いながら、「あの瞬間は(中に)伊佐が一人しかいなくて、ルックアップした瞬間に、伊佐がDFとGKの間に流れるか止まるかという駆け引きの末に敢えて止まるという動きをしてくれたので、そこにパスを送った。マイナス気味のボールをボールサイドのDFに読まれればカットされてカウンターになるので、少し速いボールが必要かなと思った」と克明に再現。落ち着いて中の状況を見た上での判断だったことを明かした。
「クロスは本当に難しい」とかみしめつつ「またそういうプレーを出していきたい」と話す。相手のマークを混乱させる竹内の攻め上がりが、今後も見られるかもしれない。
文・写真:ひぐらし ひなつ(エルゴラッソ大分担当)